世の中には動物に愛情を注ぐひとは沢山いると思いますが、猫や犬と違って白鳥となると、身近にいる訳でもないうえに、渡り鳥なので生息地のシベリアで暮らす期間のほうが長く、なかなか愛情を持って接することは飛来地近くでなければ難しそうです。
そんな白鳥の飛来地である富山県の田尻池で、羽根を痛め帰還の群れに加われなかった一羽の白鳥の存在を知った住設会社を経営する澤江弘一さんはエサを与え続けると共に、撮影機材を購入し、白鳥の姿を撮り続け、撮り溜めたDVDなどは数百点を超えるまでになりました。
それほどまでに打ち込んでは仕事も疎かになるのではと心配になりますが、澤江さんは独身で、猫が唯一のパートナーの、誰にも縛られずにうまく両立できていたみたいです。
白鳥の傷が帰還できるまで治るのがゴールの、先の予測がしにくい展開で、映像も大きな変化が起こりにくいテーマなので、映画全編を構成させるためのエピソードがいくつか欲しいところでした。
そのために池の水抜きや、別の居残り白鳥の出現といったシーンもありましたが、それよりは猫と触れ合うシーンのほうが短いけれど正直楽しかったです。
やはり大型の鳥とはいえ、白鳥の表情を画面から読み取ることが難しく、なかなか感情移入しにくいこともマイナスに働いたのではと思ってしまいました。