土を喰らう十二ヵ月

つちをくらうじゅうにかげつ|----|----

土を喰らう十二ヵ月

amazon
レビューの数

66

平均評点

75.1(259人)

観たひと

347

観たいひと

31

(C)2022『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ヒューマン / ドラマ
製作国 日本
製作年 2022
公開年月日 2022/11/11
上映時間 111分
製作会社 『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会(日活=バップ=読売新聞社=信濃毎日新聞社=日販=スターキャット=二見書房=スモーク)(制作:オフィス・シロウズ)
配給 日活
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 ヨーロピアン・ビスタ(1:1.66)
上映フォーマット デジタル
メディアタイプ ビデオ 他
音声 5.1ch

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督中江裕司 
脚本中江裕司 
原案水上勉
(『土を喰う日々 ―わが精進十二ヵ月―』(新潮文庫刊)『土を喰ふ日々 わが精進十二ヶ月』(文化出版局刊))
音楽大友良英 
料理土井善晴 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演沢田研二 ツトム
松たか子 真知子
西田尚美 美香
尾美としのり 
瀧川鯉八 写真屋
檀ふみ 文子
火野正平 大工
奈良岡朋子 チエ

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

水上勉による料理エッセイを原案に「ナビィの恋」の中江裕司監督が沢田研二主演で映画化。長野の山荘で犬一匹と暮らす作家のツトムは、山の実やきのこを採り、季節の移ろいを感じながら原稿をしたためる日々。だが13年前に亡くした妻の遺骨を墓に納められずにいた。共演は「ラストレター」の松たか子、「青葉家のテーブル」の西田尚美。原案エッセイの中に登場する豪快にして繊細な料理を再現したのは、料理研究家の土井善晴。2022年第96回キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞受賞。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

立春。作家のツトム(沢田研二)は犬のさんしょ、そして13年前に亡くなった妻の八重子の遺骨と共に人里離れた信州の山荘で暮らしている。口減らしのため禅寺に奉公に出され、9歳から精進料理を身に着けた彼にとって、畑で育てた野菜や山で収穫する山菜などで作る料理は日々の楽しみのひとつであった。とりわけ、担当編集者で恋人の真知子(松たか子)が東京から訪ねてくるときは、楽しさが一段と増す。皮を少し残して囲炉裏であぶった子芋を頬張る真知子。そんな彼女の喜ぶ姿にツトムは嬉しさを隠しきれない……。立夏。山荘から少し離れたところに、八重子の母チエ(奈良岡朋子)が畑を耕しながらひとりで暮らしている。ツトムが時折様子を見にいくと、チエは山盛りの白飯、たくあん、味噌汁でもてなす。だが八重子の墓をまだ作っていないことを、今日もチエにたしなめられるのだった。自家製の味噌を樽ごとと、八重子の月命日に供えるぼた餅を持たされ、ツトムは帰路につく……。小暑。塩漬けした梅を天日干しにする季節。ツトムが世話になった禅寺の住職の娘・文子(檀ふみ)が山荘を訪ねる。住職に習った梅酢ジュースを飲みながら昔話をするふたり。文子は、亡き母が60年前に住職と一緒に漬けた梅干しを持参。「母は、もしツトムさんに会うたらお裾分けしてあげなさい、と言うて死にました」と文子。その夜、ツトムは作った人が亡くなった後も生き続けている梅干しの味にひとり泣く……。処暑。チエが亡くなった。義弟夫婦(尾美としのり、西田尚美)に頼まれて山荘で葬式を出すことになったツトム。大工(火野正平)に棺桶と祭壇、写真屋(瀧川鯉八)には遺影を頼み、通夜の支度に大忙しだ。東京から真知子もやって来て、通夜振る舞いの支度を手伝うことに。夜、思いがけなく大勢集まった弔問客は、チエに作り方を習ったそれぞれの味噌を祭壇に供える。葬儀のあと、真知子を栗の渋皮煮で労ったツトムは、「ここに住まないか」と持ち掛ける。「ちょっと考えさせて」と応じた真知子だが、しばらくしてふたりの心境に変化を生じさせる出来事が起こる……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2023年2月下旬 キネマ旬報ベスト・テン発表特別号

日本映画ベスト・テン:

読者選出日本映画ベスト・テン:

2022年12月上旬特別号

REVIEW 日本映画&外国映画:「土を喰らう十二ヵ月」

2022年11月下旬号

「土を喰らう十二ヵ月」:インタビュー 中江裕司[監督]

「土を喰らう十二ヵ月」:作品評

「土を喰らう十二ヵ月」:エッセイ

UPCOMING 新作紹介:「土を喰らう十二ヵ月」

2023/11/25

2023/11/25

70点

レンタル 


憧れの生活ではあるが

中江裕司監督です。野菜作りは楽しそうだし、料理も美味しそうだし、景色は綺麗だから、田舎生活って良いよなってなりそうだけど、その分苦労も多いんだろうな。当たり前だけど、雨の日もあれば、豪雪の日もある。近所付き合いも案外大変そう。良いとこだけ切り取ると、こうなるなっていう映画です。松たか子と沢田研二のやりとりが好きです。

2023/11/12

2023/11/13

68点

その他/TSUTAYA DISCAS 


土井善晴監修の精進料理番組

2022年度のキネ旬6位、沢田研二主演男優賞の話題作であるが、そこまでの評価か?と思う作品でした。
9歳から禅寺で修行した作家の水上勉さんの作品「土を喰ふ日々 わが精進十二ヶ月」を元にした映画である。
この本は、私も何のきっかけか蔵書しており、読み返しながらDVDを見た。
肉類を絶った、いわゆる精進料理の12ヶ月である。水上さん自身が寺の典座(食事)担当であったので、それを思い出しながら書いたようである。文化出版局のミセス誌の編集者に進められ、軽井沢の別荘で一年間、料理を作りながら作家活動をしたようである。
映画は流石に現在の軽井沢では無理だったのでしょう。同じ長野の白馬村での撮影だった。
私の評価が低いのは、
1、沢田研二さん、お腹が出過ぎ。もう少し事前に減量してほしかった。精進料理ですので、肉類が無く太らないでしょう。
2、庵の中。水道は引かれていたが、あくまで竈で料理、執筆は行灯の演出。竈の横にはガスコンロも見えました。書斎には電気スタンドもありましたよ。なぜ使わないのかな?きっと写らなかったが冷蔵庫もあったのでしょう。
厳しい視方ですみません。

2023/10/23

2023/10/23

70点

選択しない 


朽ちて死ぬことの豊穣。

見てるとお腹がすく。梅干し、食べたい。田舎の四季をめぐる暮らし方に憧れる。朽ちて死ぬことの豊穣。

2022/11/16

2023/09/30

75点

映画館/群馬県/MOVIX伊勢崎 


こうやって人は生きてきた

その事を感じさせてくれる。
全てをアスファルトやコンクリートで埋めてしまった場所ではわからないでしょう。

より多くと望まなければ自然は恵みを与えてくれる。
人はその恵みを少しずつ分けてもらい
それを上手に料理して食して生きてきた。
春夏秋冬得られる恵みは違っていて
だから季節を超えても食せるように、漬物を作ったり乾燥したりして
より長く食せるように工夫してきた。

その積み重ねの上で人は生きているんだなと
スクリーンから自然の匂いが感じられるような作品になっているのでしょう。
そして、沢田研二さんが慣れた手つき体つきで次々と料理をこしらえていく
その様子が本当に良かった。

穏やかで淡々と過ぎていく日々を
四季折々の自然と、その恵みとともに楽しませてくれる作品でした。

2022/12/28

2023/09/28

-点

映画館/長野県/岡谷スカラ座 


『土を喰らう十二ヵ月』2022,中江裕司

『パイナップル・ツアーズ』の監督なのね。なるほど。

暗い映画。こんなに暗い映画は久しぶり。ほとんど自然光だけで撮り上げてしまったかのような印象を残す。これだけの手間暇をかけて丁寧に丁寧に撮り上げて1本の作品としてリリースする。作品のこの暗さが本質的な作家性をなによりも雄弁に物語っている。豊かに暗い映画!ポスト・モダンとはこうした暗く孤独な幸福の中にあるように思う。

2023/09/16

2023/09/16

62点

テレビ/有料放送/WOWOW 


涙袋たるみ

田舎暮らし憧れない
たまに行くのがいい
地元付き合いが無理

小説家には憧れる 才能あれば