別に、友達とかじゃない

べつにともだちとかじゃない|----|----

別に、友達とかじゃない

レビューの数

4

平均評点

75.9(10人)

観たひと

12

観たいひと

2

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基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 青春 / ドラマ
製作国 日本
製作年 2020
公開年月日 2021/4/23
上映時間 40分
製作会社 レプロエンタテインメント(制作:ブリキ=灯/制作協力:SDP=オフィスアッシュ)
配給 レプロエンタテインメント(配給協力:SDP)
レイティング
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット デジタル
メディアタイプ ビデオ 他
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督八重樫風雅 
脚本北川亜矢子 
エグゼクティブプロデューサー本間憲 
プロデューサー森永恭平 
山脇陵 
後藤和弘 
撮影堀部道将 
音楽杉田未央 
主題歌モクベン うた3
(「別に、友達とかじゃない」)
録音近藤崇生 
整音沼田紀之 
照明野村直樹 
オンライン編集本山努 
スタイリスト碓井玲菜 
ヘアメイク奥田真莉 
ヘアメイクアシスタント富永菜瑞 
カラリスト岩野豪洋 
アシスタントプロデューサー下村美雨 
西川淳 
太田悠華 
制作担当池田光士郎 
助監督牧野将 
記録唐仁原朝乃 
スチール 
撮影助手生和良大 
整音助手小椋健太 
太斎省治 
制作応援中川聡子 
山本真優美 
宣伝プロデューサー河村乃里子 
岡田拓朗 
編集協力山崎梓 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演寺本莉緒 城田恵麻
秋谷百音 藤代涼子
植田雅 木村睦
碓井玲菜 戸田柚葉
双葉 
吉田明加 
黒川まりあ 
北林茉子 
村内唯花 

場面 ▼ もっと見る▲ 閉じる

予告編 ▲ 閉じる▼ もっと見る

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

群馬県を舞台に、高校卒業を迎えた女子3人の微妙な関係性を描く青春ドラマ。枯れ草と土の茶色に覆われた田舎道を歩く卒業式の帰りの同級生・涼子と睦、恵麻。だが、睦の行動をきっかけに、未来への希望と不安を抱える3人はお互いの思いをさらけ出し始め……。八重樫風雅監督による長編デビュー作。「真白の恋」などの脚本家・北川亜矢子が、ネット番組『モクベン』に出演していた寺本莉緒、秋谷百音、植田雅との面談を経て、監督と3人に向けて当て書きした。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

群馬県桐生市。枯れ草と土の茶色に覆われた田舎道。「曇天の空と、うんざりする程続く田園風景。日に何度か漂って来る乳牛の餌の臭い……」「私が生まれ育ったこの町には、触れたくなるようなキラキラしたモノが、何ひとつとして、ない……」「きらめくような青春も、夢も、希望も、この町にいる限り、一生手に入らない……」そんなことを考えながら、高校3年生の涼子(秋谷百音)が歩いていると、久しぶりに同級生の睦(植田雅)と恵麻(寺本莉緒)に出会う。卒業式の帰り道、睦の行動をきっかけに、3人はお互いの思いをさらけ出し始め……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2021/06/20

2021/06/21

70点

映画館/大阪府/シアターセブン 


地方の彼女たち。

ネタバレ

地方都市の高3女子三人のお話。三人は別に友達とかじゃないそうなのだが、小学校の頃はよく一緒だったようで、今では派手な遊び人タイプと、地味な勉強一筋タイプと、これからもずっと地元で過ごすだろうと諦め気味で事情通の子といった取り合わせ。

先輩のヤンママが顔を出したりはするけれど、基本的には三人の会話で成り立つ40分。遊ぶところはイオンくらいという地元が嫌だと言っていても、進学したら出ていくのだとしても、どこかに切っても切れない何かがある。

泥んこで喧嘩するほどに仲のいい三人。他愛無い会話が続くのだが、何だかこの三人から目が離せない。これが最後と言いながら、きっとこれからも何かと顔を合わせるであろう彼女らの関係が微笑ましい。

2021/05/16

2021/05/16

70点

映画館/愛知県/シネマスコーレ 


田んぼと広々とした空しかない町の女子高生3人の本音を僅か40分に見事に凝縮!

シンプルな構成と思い切りの良い尺の長さ。その中で女子高生3人がお互いの思いをさらけ出す。観ている者は思わずあんぐりだが、次第にその成り行きを楽しんでしまう。かつては女子高生であった際の経験を踏まえたか、どうかは定かではないが、女子ならでは書けぬ北川亜矢子の脚本がいい。

2021/04/24

2021/04/25

70点

映画館/東京都/UPLINK 


帰り道

ネタバレ

小学生の頃に仲良かった女子高生が、高校三年生のある日の帰り道で偶然に一緒に帰ってという青春映画。
群馬を舞台にしたちょっとしたご当地映画かと思います。
群馬に海がないや、なぜか田舎の代名詞のように使われるイオンが面白いです。

本作で面白いのが、時折別のカットが入るが全て学校の帰り道でのストーリーとなっているところ。
40分の短編だから出来たのだと思いますが、このシチュエーションは良かったです。
そして、何気ない会話から、「別に、友達とかじゃない」と言っておきながら本音でのトークをしたりする。
3人の心の距離感もいい感じと思いながらも、ちょっとしたノスタルジーも感じたりする。

また、クライマックスの田んぼで泥だらけになってのケンカ。
メチャクチャながらに脱線しないのは、3人の信頼関係が読みとれたからだと思います。

キラキラした青春やおしゃれな映画ではない。
しかし、将来への不安があっても将来への期待も感じます。
何者なんかにならなくてもいいのでは?
私なんか何者にもなっていない。
「一生会わない」といいながら、すぐに再会し「また」といって別れる3人がかわいかったです。




本作とは関係ありませんが、本劇場の閉館の発表が2021年4月22日にありました。
理由はコロナによる営業縮小により、設備投資が出来なくなり、設備投資をしても先行きが見えなくなったとのこと。
私が行く劇場の中では、初のコロナによる閉館。
国は的外れの場当たり的な対策をせず、対策に関するロードマップを示した上で弱者救済をすべきと思います。
劇場の今後のラインナップを見ても、本日が最後の鑑賞の可能性あり。
本劇場はドマイナー作品なんかをよく上映していただけに、こういう劇場が失くなるは残念なことです。
今までありがとうございました。

2021/03/27

2021/04/20

65点

映画館/群馬県/シネマテーク高崎 


何もないかもしれない、でも何かある

絶妙にコミカルで
絶妙ににシリアスで
絶妙に達観してる
その塩梅が絶妙な会話劇。
寺本莉緒さん&秋谷百音さん&植田雅さんの3人の掛け合いがとてもイイ(^^♪

もろ地元での撮影。
岩宿…阿左美辺りですよね。
彼女たちが思う『何にもない』はその通りかもしれない。
そんな田舎から飛び出したいと思いつつ
でもそれなりに地元愛もある感じもある。
何者でもないかもしれないけど
その事に焦らなくてもイイ。
その事でケンカしなくてもイイ。
でも泥んこになるケンカは田舎でないとできないかもしれないね。

何にもないかもしれないけど
空の広い田舎の景色の中で
3人がそれぞれに自由で
伸び伸びとしてたんじゃないかなと。