<『かく恋慕』祝30冠凱旋上映イベント されど菱沼康介作品集とする>の上映作品。
併映は、「されど吉祥とする」「超能力がほしい」「かく恋慕」。
ミニシアター・エイド基金の配信で見ているので、今回は2度目の鑑賞であるが、こちらもやはり面白い。上映後のトークの際に監督がタイトルの意味、分かりましたかと会場に問いかけたが、正解はタイトルの数字を並べると119になるということ。聞いて初めて分かりました。
また、上映後には菱沼康介監督の他、リモートで手島実優さん(「かく恋慕」)、温さん(「一生で一番長い九分」)による舞台挨拶がありました。
監督は、「かく恋慕」でテーマとなっている匂いについて、以前、ゾンビ映画を撮ったときに、匂いについて考え、「殺しの烙印」での炊きたてのご飯に対抗して焼きたてのパンを描こうと決めたが、匂いの対象を絵にするより、嗅いでいる人を映した方が良いと気づいたとのこと。
なお、「かく恋慕」の大阪での上映はこれで4回目、帰り道に街の匂いに気づいてもらえたらとのことでした。
「一生で一番長い九分」の中で電車で出産した話が出るが、日本ではネット上でバッシングを受け、同様なことのあったフランスでは賞賛された違いも、同作の発想の元にあるとのこと(監督)。
「かく恋慕」は、撮影が2018年、手島さんは妹役でオーディションを受けたが、この役に決まった、難しいことも多かった、匂いから記憶が引っ張ってくる感覚は経験ありとのこと(手島さん)。
その他、匂いのこと、撮影時の苦労話などいろいろな話題が飛び出しました。