ジョジョ・ラビット

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ジョジョ・ラビット

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レビューの数

225

平均評点

81.2(1383人)

観たひと

1873

観たいひと

155

(C)2019 Twentieth Century Fox

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル コメディ / 戦争 / ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 2019
公開年月日 2020/1/17
上映時間 109分
製作会社
配給 20世紀フォックス映画
レイティング 一般映画
カラー
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「マイティ・ソー バトルロイヤル」のタイカ・ワイティティが監督・脚本・出演を兼任したコメディ。第二次世界大戦下のドイツ。心優しい10歳の少年ジョジョは、立派な兵士になるため、空想上の友だち“アドルフ”の助けを借りて、日々奮闘するが……。出演は新人のローマン・グリフィン・デイビス、「ピッチ・パーフェクト ラストステージ」のレベル・ウィルソン、「スリー・ビルボード」のサム・ロックウェル、「アベンジャーズ/エンドゲーム」のスカーレット・ヨハンソン。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

第二次世界大戦下のドイツ。心優しい10歳の少年ジョジョ(ローマン・グリフィン・デイビス)は、青少年集団ヒトラーユーゲントで立派な兵士になるため、日々奮闘していた。そんなジョジョを助ける友だちが、空想上のアドルフ・ヒトラーこと“アドルフ”(タイカ・ワイティティ)だった。しかし、訓練でウサギを殺すことができなかったジョジョは、教官のクレツェンドルフ大尉(サム・ロックウェル)から“ジョジョ・ラビット”という不名誉なあだ名をつけられ、仲間たちからもからかわれる羽目に。そんなある日、ジョジョは母ロージー(スカーレット・ヨハンソン)と2人で暮らす家の片隅に、小さな部屋が隠されていることに気づく。そこでこっそり匿われていたのは、ユダヤ人の少女だった。ジョジョの頼りになるのは、ちょっぴり皮肉屋で口うるさいアドルフだけ。臆病なジョジョの生活は一体どうなるのか……!?

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2021年2月下旬 キネマ旬報ベスト・テン発表特別号

2020年 第94回 キネマ旬報ベスト・テン&個人賞:読者選出外国映画ベスト・テン

2020年2月下旬 キネマ旬報ベスト・テン発表特別号

REVIEW 日本映画&外国映画:「ジョジョ・ラビット」

2020年2月上旬号

「ジョジョ・ラビット」:インタビュー タイカ・ワイティティ[監督・脚本・出演]

「ジョジョ・ラビット」:インタビュー ローマン・グリフィン・デイヴィス&トーマシン・マッケンジー

「ジョジョ・ラビット」:寄稿

2020年1月上・下旬合併号

UPCOMING 新作紹介:「ジョジョ・ラビット」

2024/03/10

2024/03/10

70点

選択しない 


映画はコメディタッチのつくりだが、ちょっとわかりにくい

 ヒトラーが権勢をふるう戦争も末期、ヒトラーを信奉する少年ジョジョは自宅に匿われていたちょっと年上のユダヤ人少女が想像とは違って、きわめて人間的で、ナチスの教えとは違っていることに戸惑いを覚えていく。
 ジョジョを演じる少年ローマン・グリフィン・デイヴィスの演技すばらしい。この映画がデビュー作になるらしいが、この子が主役なだけに、その存在感は映画の成否に直結する。その役割を見事に果たしている。

 映画はコメディタッチのつくりだが、ちょっとわかりにくい。母親のスカーレット・ヨハンソン、ヒトラー役の監督・脚本を兼ねるタイカ・ワイティティの役どころもストレートに理解できない。子ども目線でとらえられた姿というものかもしれないが、よくわからないというのが正直なところだ。
 一方、ヒトラーユーゲントを育てる責任者サム・ロックウェルはジョジョの身近な庇護者としての存在感があり、わかりやすいコメディタッチの役どころがよかった。

2024/02/25

2024/02/26

78点

VOD/Amazonプライム・ビデオ 
字幕


戦争映画ではあるがナチスによるユダヤ人迫害の時代背景をある程度知っていれば問題なし。主人公の少年の狭い世界に登場する人たちは多くはないがどれも魅力的だった。

2024/02/21

2024/02/21

80点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/タブレット 


今回2回目の鑑賞だが、2回目の方が面白かった。

そしてどうしてもイスラエルのパレスチナ攻撃と重なり、複雑な気持ちになる。

今回は日本語吹替で。

2024/01/24

2024/01/25

80点

選択しない 


10歳のジョジョ

第二次世界大戦下のドイツ、ナチスに傾倒する気弱な10歳の少年ジョジョがユダヤ人少女と出会うことでの成長物語。
軽快な音楽でコメディタッチなところもあり暗さのない戦争映画。
少年も可愛く、母親のスカーレットヨハンソンが素敵。
親友のヨーキーもなかなかよろしい。
ラストは悲しみ、怖さ、優しさ、温さ、切なさいろいろな思いが込み上げてきて感動。
しかし、洗脳って怖い。

2024/01/02

2024/01/02

-点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/タブレット 
字幕


大人の階段

「僕たち、間違ってたかも」

第二次大戦中のドイツを舞台にしているにも関わらず、いきなりビートルズ「抱きしめたい!(ドイツ語版)」で開幕。なんともブッ飛んだ始まり方から登場したのは忠誠心だけは人一倍だがヘタレの10歳児・ジョジョ(演:ローマン・グリフィン・デイヴィス)と狂信的なナチス信者たち。周囲に冷やかされてばかりのジョジョの心の中には、彼が尊敬してやまない総統アドルフ・ヒトラー(演:タイカ・ワイティティ)がいる。その後ジョジョはヒトラー少年団で事故を起こし病院送りに。ここで登場したのがジョジョの母・ロージー(演:スカーレット・ヨハンソン)。戦時中、しかも劣勢とは思えないくらい色遣いの派手な服に身を包んでいる。「どうやらこれは御伽話らしい」と思いつつ、話のテンポがとても良いのでしばらく観続ける。しかしこれが僕の誤りだった。やがてジョジョは母が自宅にユダヤ人の少女・エルザ(演:トーマシン・マッケンジー)を匿っていることを知る。反目しながらも次第にエルザと打ち解けていくうちに、ジョジョは「ヒトラーに従うか、それともエルザを匿うか」の選択を強いられる。そしてある日を境に御伽話は終わり、一気に現実が押し寄せてくるのだった。
「色遣い」と「年齢設定」の勝利と言っていい作品。ロージー、エルザ、そしてジョジョの服装が幻想と現実のバランスを巧みに表現している。そしてジョジョが10歳という設定がまたいい。これがもしもう少し歳を取っていて思春期だったとしたら、ジョジョの考えや行動は「思春期だったから」で片付けられてしまう。だが敢えて思春期の少し手前の年齢設定にすることによって、「自分がこれまで疑うことなく信じていたもの」に初めて向き合う少年と、自らの意思で初めて選択をした姿に厚みが増すのである。
もうひとつ、「少年の成長の物語」と同時に「大人の物語」が走っているようにも見える。こちらの主人公はキャプテン・K(演:サム・ロックウェル)だ。前線で片目を失い、怠惰に後方勤務を行っていた彼の途中経過は、本筋ではないからあまり描かれず、観る側としては推察するほかない。しかし劇中の台詞から組み上げていくと、こちらも徐々に人間味を取り戻す男の姿が見えてくるのである。この点も単なるコメディで片付けるには惜しい味わい深さがある。
疑うことを忘れ盲目的に信じ込んだ人々の破滅は悲惨そのものだった。男たちはいなくなり、最後に銃をとったのは女子供だった。「ユダヤ人は催眠術を仕掛けてくる」と言っていた本人こそが大衆に催眠術を仕掛けていたのかもしれない。これは、その眠りから目覚めた勇気ある少年の物語。

2023/12/16

2023/12/17

65点

VOD/Disney THEATER 
字幕


シリアスとコメディーの境目

第2次世界対戦中のドイツ。ヒトラー・ユーゲントに所属する男の子の想像上のヒトラーが出てきて、ユダヤ人の女の子も登場する。間違いなくナチスによるユダヤ人迫害について触れた映画なんだけど、ナチスを扱うのにコメディーでいいのかなとも思ってしまう。

アカデミー賞にノミネート(脚色賞は受賞も)されたように評価は高いのだけど、私には「シャレ」と「シャレにならない」部分との境目がわからない。正直に言えば、アカデミー賞関連作品でなければ観なかったと思うようなちょっと居心地の悪さを感じる映画でした。