<トンデモ・シネマLIVE>での上映作品。
何度も映画化された「肉の蝋人形」に代表されるような、猟奇殺人鬼が死体を蝋人形に加工するタイプのホラーではあるのだが、本作の特色は、実は蝋人形は薬物で動かなくされた人間であって、実は死体ではないこと。
わざわざそんな難しいことをする犯罪者の心理が謎だと思って見ていると、ラストで明かされるのは、残念な夢オチ。しかも、夢オチなのかどうかも分かりにくいグダグダな感じ。
静電気で、ヤク漬けの蝋人形が動き出したり、犯人と刑事の覇気のない追跡戦、アップばかりで距離感の伝わりにくい画面など、全体に渡って失敗してしまっている。