音楽(2019)

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音楽(2019)

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レビューの数

59

平均評点

76.6(309人)

観たひと

459

観たいひと

46

(C)大橋裕之・太田出版/ロックンロール・マウンテン

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アニメーション / 青春
製作国 日本
製作年 2019
公開年月日 2020/1/11
上映時間 71分
製作会社
配給 ロックンロール・マウンテン(配給協力:アーク・フィルムズ)
レイティング
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声 5.1ch

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督岩井澤健治 
脚本岩井澤健治 
原作大橋裕之
(『音楽と漫画』(太田出版))
プロデューサー松江哲明 
絵コンテ岩井澤健治 
キャラクター・デザイン岩井澤健治 
作画監督岩井澤健治 
美術監督岩井澤健治 
編集岩井澤健治 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演(声)坂本慎太郎 研二
駒井蓮 亜矢
前野朋哉 太田
芹澤興人 朝倉
平岩紙 森田
竹中直人 大場
岡村靖幸 

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

大橋裕之による自費出版漫画を原作に、岩井澤健治監督が40,000枚以上もの作画を手描きし7年以上かけほぼ独力で制作した自主制作アニメ。思いつきでバンドを結成した不良学生の研二、太田、朝倉は、森田からロックフェスティバルへの出演を薦められるが……。実写で撮影した素材をアニメーション化するロトスコープという手法を採用しており、劇中のライブシーンのために実際にミュージシャンや観客を動員してライブを敢行。ミュージシャンの坂本慎太郎、「名前」の駒井蓮らが声優を務めた。世界4大アニメーション映画祭のひとつ、第43回オタワ国際アニメーション映画祭長編部門にてグランプリを受賞。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

楽器を触ったこともなかった不良学生の研二(声:坂本慎太郎)、太田(声:前野朋哉)、朝倉(声:芹澤興人)の3人は、思いつきで『古武術』というバンドを結成。そんな彼らに『古美術』のメンバー、森田(声:平岩紙)は坂本町ロックフェスティバルへの出演を薦め……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2021年2月下旬 キネマ旬報ベスト・テン発表特別号

戯画日誌:第140回 毎年恒例!? 勝手にアニメ映画ベスト・テン!

2020年1月上・下旬合併号

「音楽」:鼎談 岩井澤健治[監督]×大橋裕之[原作]×松江哲明[製作]

「音楽」:コラム 新千歳国際アニメーション映画祭レポート

UPCOMING 新作紹介:「音楽」

2022/12/12

2022/12/12

70点

VOD/NETFLIX 


単純な作画なので短時間で仕上げたのだろうな、と思いきや4万枚の作画に製作が7年かかったのだと言う。一度実写で撮ったものを1枚ずつアニメーションへ置き換えるという手間のかかった方法で撮ったというのにも驚き。ていねいに仕上げているのだった。良く見りゃ、指の動きなどは細かくて繊細であったり、クライマックスのライブでは髪の毛一本一本振り上げたり揺らしたりと細かいのである。

それなのに単純に見える絵にしてしまうのが凄いな。ストーリーはよくある筋書だけど、音楽に詳しくない自分にも何か熱いものを感じさせるとはお見事としか言いようがない。
劇場で見逃したのを惜しむ良作。

しかし、今時あんな不良がいるかなあ。なんか昭和っぽいけど。
まあ現役の学生じゃないから、今どきの不良がどんなかっこうなのか分からないけど。街中でのいかにも不良、というのは見かけないな。

2022/10/04

2022/10/04

70点

VOD/NETFLIX/レンタル/スマホ 


作品全体を通して独特の間が支配していて、それがこの作品の魅力なんだろう。ラストの演奏はなんだかよくわからんが、すげぇーと思ってしまう不思議な持っていきかたをされる。
それにしても、今時あんな不良がいるんだろうか?

2022/04/14

2022/04/14

87点

選択しない 


大した理由のない映画

一体この映画のどこに心を掴まれたのか分からない。
ケンジのキャラクターとか独特の会話の間とか下手ウマ風でとんでもない表現力を持ったアニメーションとか、確かに全て魅力的だ。魅力的なのだが、これらの魅力が伝わる頃には既に作品に引き込まれていた。

おそらくそれは作者の「自信」かなという気がする。作者が自信満々に作った作品を「面白いでしょ?」と見せて来たら「面白い」と思ってしまうのだ。だから森田くんも古武術の演奏に心を打たれるのである。それがこの作品のテーマかなと個人的には思った。

こういう脚本は本当にすごいと思う。脚本と監督が一緒だから成立する表現で、こんな何も無い脚本を脚本家が書いたら普通不安で不安で仕方がなくなる。監督が脚本を書く事で、既に作品のイメージが頭の中にあるからこそ、この脚本を良しとして押し通す事ができるのである。それはごくごく少数で作る自主制作映画だからこそ実現できた企画とも言える。

そう考えるとラスト、ケンジがリコーダーの超絶テクを身につけた理由も納得できる。正直あのシーンは「知識とかテクニックとか関係無くてずっと楽器をジャカジャカしてるだけで音楽になるよね」というメッセージからやや遠ざかるかなという気がしていたのだが、そうではなかった。
自信満々に演奏するシーンを見せられて私は笑ってしまった。
面白いと思ってしまった。
脈絡とかメッセージとか関係無く、自信満々に作り手が書いた自信満々に動くキャラクターは人の心を打つのである。やはりこの作品のテーマは自信なのだ


※以下雑記
・不良とインキャが共通の趣味によって心を通じ合わせるのは鉄板的に面白い
・あやちゃんが可愛い。変な髪型なのに可愛いってすごい。
・あやちゃんはどうして舞台に立たなかったんだろう。
・ゲーセンの風景が懐かしい。ああいうゲーセンにはカップラーメンを自動で作ってくれる自販機とか銀紙にくるまったトーストが出てくる自販機とかあるねん。

2022/01/29

2022/01/29

70点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/スマホ 


短いから見たのだが、すごく楽しい。大笑いできるし。

見終わると『古武術』のメンバーが愛おしくなる。
これこそ音楽。
シューベルトの”An die Musik”「音楽に」を捧げたい。
ありがとう。

2022/01/23

2022/01/23

72点

VOD/Amazonプライム・ビデオ 


音楽好きならきっと楽しい

個性的な作画と独特の間。

プログレとレッド・ツェッペリン。つくづくロック好きな監督なんだと思う。

ギターレスの古武術のグルーヴは確かにロック。太田にキング・クリムゾンを薦めて何故にフォーク?と疑問を感じさせた森田の鮮やかな音楽的転向。ダブルネックのSG。拘りのリコーダー。亜矢のヴォーカルも聴きたかった。

ドラムを始めた友人に誘われたセッション。ブランクを理由に断ったけどやってみようかな。

2022/01/20

2022/01/21

90点

テレビ/有料放送/WOWOW 


テレビブロス愛読者

雑誌連載陣が続々出てきてニヤニヤ。
要所で絵のタッチが変わったり、独特な間があったり。
フェスのシーンは楽しすぎて踊りながら観た。
岡村ちゃんの使われ方がステキ!
そうだよねーこれぞ音楽。あんな風に夢中になった私には響きまくりの映画でした。