ベン・イズ・バック

べんいずばっく|BEN IS BACK|BEN IS BACK

ベン・イズ・バック

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レビューの数

42

平均評点

72.2(238人)

観たひと

350

観たいひと

52

(C)2018- BBP WEST BIB, LLC

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ヒューマン / ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 2018
公開年月日 2019/5/24
上映時間 103分
製作会社
配給 東和ピクチャーズ(提供:カルチュア・パブリッシャーズ=東宝東和=テレビ東京
レイティング 一般映画
カラー カラー
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

ジュリア・ロバーツが薬物依存症の息子を持つ母親を演じた人間ドラマ。クリスマスイブの朝、治療施設から息子ベンが突如帰ってくる。しかし留守中にベンのかつての仲間により家が荒らされ、母ホリーは過去を清算するため飛び出した息子を全力で守ろうとする。監督・脚本は「アバウト・ア・ボーイ」の脚本を手がけ「エイプリルの七面鳥」などでメガホンを取ったピーター・ヘッジズ。ピーター・ヘッジズの息子で「マンチェスター・バイ・ザ・シー」でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたルーカス・ヘッジズが、怪我した際の鎮痛剤過剰投与により依存症に陥った息子ベンを演じる。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

クリスマスイブの朝、薬物依存症の治療施設に入っているはずの19歳のベンが突然実家に戻ってきた。久しぶりの再会に母ホリーが喜ぶ一方、疑い深い妹アイヴィーと良識ある継父のニールは、過去の経緯からベンが何かトラブルを起こさないか不安に駆られる。24時間ホリーの監視下に置くことを条件に、両親はベンの滞在を一日だけ認めたものの、その夜教会でのクリスマスの催しから戻ると、家の中が荒らされ愛犬が消えていた。ベンのかつての仲間による仕業であり、ベンの過去に対する報いに違いなかった。犬を取り戻そうと飛び出し、過去を清算しようとするベン。息子の人生を食い荒らす恐ろしい事実を知るホリーは、ベンを救うことが出来るのは自分だけであることに気付き彼を全力で守ろうと決心するが、ベンは姿をくらましてしまう……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2019年6月下旬号

REVIEW 日本映画&外国映画:「ベン・イズ・バック」

2019年6月上旬特別号

UPCOMING 新作紹介:「ベン・イズ・バック」

2023/03/02

2023/03/02

72点

VOD/Amazonプライム・ビデオ 
字幕


贖罪のひと夜

お馴染みプリティ・ウーマンがスバル・クロストレックを乗り回す絵面に親近感を抱く。しかし、ドラッグカルチャーやクリスマスイブの教会など国情が違いすぎて体感覚で理解できない部分も多い。それが洋画観賞の醍醐味だと言われたらその通りなのだが。

映画としては丁寧な作りの良作だと思う。ただ、幸か不幸か薬物中毒患者が身辺にいないため切迫感が伝わらない。また、母の愛情と言えば聞こえは良いがジュリア・ロバーツの息子ベンに対する行動は甘過ぎる。こんな過干渉な母親の元ではベンの更正は程遠いと感じる。加えて、家族間の愛情バランスの崩壊も危惧される。

ベンが意識を取り戻さないほうが個人的には好みの結末だった。また、頑張っているところ申し訳ないがジュリア・ロバーツはミスキャストだと思った。

2022/06/11

2022/06/13

64点

VOD/U-NEXT 
字幕


依存症エトセトラ

何度かお話ししましたが,私はアルコール依存症である.そう診断されたのは二十数年前.そして断酒歴10年5ヶ月(2022年6月現在).つまりこの10年と5ヶ月一滴の酒も体内に入れていない.

ベン君は薬物依存症からの更生中で施設に入り,77日間も薬物を断つことに成功した青年.でもイブの日に自宅に戻ってしまいました.本作はベン君と家族の1日を描いた物語.依存症患者にとって今日という1日は特別な意味があります.依存症でなくても,酒やタバコを止めようとされた方には共感していただけると思いますが,何かを断つのは結局は1日1日の積み重ねでしかないのだから.1日断酒,1日禁煙,1日断薬,それが10回続いたら10日間,30回で1ヶ月,365回で1年,そうやって依存の対象から離れる.そして依存症には終わりはありません.つまり完治しない.例え10年断酒していても,今日飲んだら元の木阿弥.人間の壊れたブレーキは修理できないのです.

戻ったベン君は「77日間も薬やってないんだから大丈夫,信用して」と言いますが,それは無理でしょう.まず77日間はあまりにも短すぎます.例えば我が国において,アルコール依存症の入院期間は基本3ヶ月です.体内から酒を抜き,アルコール依存症という病気を知り,真っ当な生活を送れるようにするための素地を作る.それだけの事でも90日はかかるのです.そして就職や労働というストレスが生じる生活に就くのは,さらに1年くらいの期間を要します.だってストレス溜まったらやけ酒したくなるでそ.ですからわずか77日間断薬したベン君が「もう大丈夫」といくら強弁しても,信用できるものではありません.ですが母親のホリーさんは信用し,受け入れてしまいました.だって母親なんですもの.

母親といえば,依存症治療や復帰後の更生に欠かせないのが周囲,特に家族の理解です.更生前,つまり連続飲酒や常習的に薬物を摂取していた時期に家族や仕事,金銭を失った人は大勢います.ですが,幸いな事にベン君は母親はもちろん義父も治療に協力的でしたし,金銭的援助も積極的に行うなど,薬物依存症患者としては恵まれた環境にあります.断薬会に乗り込む姿は家族として理想的だったでしょう.若干過干渉なきらいはありましたが,母親だもんなぁ.ケツは自分で拭けという鉄則を徹底させるのは難しいかもしれません.
それよりも気になったのは,バーンズ家における妹さんアイヴィー(キャスリン・ニュートン!!)の立場です.とても良い娘でイブの夜教会での式典に積極的に参加するなど,自慢の娘さんでありましょう.ですから,ベン君以上に愛情を注いであげる必要があります.だって「ヤク中の兄貴ばっかかばって,私はどうでもいいの?」「あんな兄貴死んじゃえばいいのに!」ってなったら,ベン君の居場所なくなっちゃうじゃん.そんな,ある意味一番の被害者になりうるアイヴィーさんですら,若干懐疑的ではあるものの,ベン君を受け入れている様子は繰り返しますが,依存症患者の家庭としては,特別ではあります.

あと薬物依存ならではと感心したのは,薬物依存症患者であるベン君自身が他人を薬物依存にしてしまう現象でした.つまりベン君は薬物のディーラーとしてクスリを売りさばいていた事です.アルコールやタバコ,パチンコなどは存在そのものは違法でもなんでもないですし,酒屋がアルコールを売ることで逮捕されることはございませんが,クスリの場合は,もちろんそうではない.それを知り得たのは本作最大の収穫でございました.もちろん,若干若いキャスリン・ニュートンさんのお姿も,ね.

2022/04/04

2022/04/04

72点

テレビ/有料放送/スターチャンネル 


クリスマスの一日

クリスマスイブの日、教会から帰ると、いるはずのない長男が待っていた。長男は麻薬中毒で、リハビリのため施設にいるはずだった。施設から帰って良いと言われたという。
息子は更生しようとしているのに対し、母親(ジュリア・ロバーツ)や義理の父親は不信感を抱く。さらに薬を所持していたことからますますその不信感は募る。留守中に家が荒らされ、犬が連れ去られていた。息子のベン(ルーカス・ヘッジズ)は心当たりを探し回るが、母親も同行するという。このあたりは薬を手に入れようとしているのではないかという不信感と、息子を信じたいという気持ちのせめぎ合いがよく出ている。
ジュリア・ロバーツの母親が良い。

2021/09/02

2021/09/03

68点

VOD/NETFLIX/購入/テレビ 
字幕


ベンイズバック

薬物依存のベンは施設にいるはずのクリスマスイブの朝突然現れた

2021/09/02

2021/09/03

80点

VOD/Amazonプライム・ビデオ 
字幕


自分事として感じられない。

ヘヴィスモーカーはわかるのかなぁ?

2021/01/16

2021/01/17

65点

テレビ/無料放送/BSテレ東(BSジャパン) 
吹替


麻薬中毒になり犯罪を犯して施設に入っていた長男がクリスマスに家に戻ってきたことで起こる、周囲からの冷たい対応と家族の葛藤を描く社会派ドラマ。実際に自分の近くで同様な事態が起きたら自分はどう反応し、対応するのか、と問われると難しいものがある。観客として客観的正論を述べることはたやすいが、当時者としての自分にどのような感情が芽生えるのか、そういった追い詰められた時に理性を働かせることが出来るのか。この種の社会的問題を扱った作品を観るたびに考えさせられるが、決して納得のいく答が見つからない。
それにしても、J・ロバーツもすっかりおばさんになりましたね、当然のことですが(笑)。