ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ

ひとらーばーさすぴかそうばわれためいがのゆくえ|----|HITLER VERSUS PICASSO AND THE OTHERS

ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ

レビューの数

20

平均評点

67.2(96人)

観たひと

122

観たいひと

31

(C)2018 – 3D Produzioni and Nexo Digital – All rights reserved

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドキュメンタリー / アート
製作国 イタリア=フランス=ドイツ
製作年 2018
公開年月日 2019/4/19
上映時間 97分
製作会社
配給 クロックワークス=アルバトロス・フィルム
レイティング
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

場面 ▼ もっと見る▲ 閉じる

予告編 ▲ 閉じる▼ もっと見る

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1933~45年にナチスにより弾圧・略奪された美術品をめぐるドキュメンタリー。ピカソやゴッホなどの名作に退廃芸術の烙印を押す一方で古典主義的な作品を擁護し、ユダヤ人富裕層から美術品を没収した背景や、略奪された美術品が辿った闇の美術史に迫る。監督は、ヴェネチア・ビエンナーレやイタリア国立21世紀美術館などのドキュメンタリーを手がけたクラウディオ・ポリ。「修道士は沈黙する」などに出演した俳優トニ・セルヴィッロが案内を務める。『怖い絵』シリーズを著した作家・ドイツ文学者の中野京子が字幕監修を担当。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

ナチス・ドイツはピカソやゴッホ、ゴーギャン、シャガール、クレーらの名作を退廃芸術と貶める一方、アーリア人による写実的で古典主義的な作品を擁護。そして、青年時代に画家志望だったヒトラーは故郷に近いリンツに総統美術館を建設しようとし、ユダヤ人富裕層やユダヤ人美術収集家、ルーブル美術館から問答無用で憧れの名品や価値ある退廃美術の略奪を繰り返した。1933~45年にナチス・ドイツがヨーロッパ各地で略奪した芸術品は約60万点におよび、戦後70年以上経った今でも10万点が行方不明と言われる。本作では、歴史家や美術研究家、略奪された美術品の相続人や奪還運動に携わる関係者の証言をもとに、ヒトラーの思想の背景と略奪された美術品が辿った闇の美術史に迫る。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2019年5月上・下旬合併号

UPCOMING 新作紹介:「ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ」

REVIEW 日本映画&外国映画:「ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ」

2022/04/06

2022/04/07

69点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/タブレット 
字幕


闇の美術史

これは邦題に問題あり。このタイトルでいけばヒトラーの近代アートの迫害とキュビズム率いる近代アートの巨匠ピカソの攻防のように思える。しかし、どちらかといえば大戦時中の美術史的なドキュメンタリーで、ピカソなどは後半になるまで名前すら出てこない。ただ、ナチスによる古典美術の擁護、近代アートを退廃芸術として貶め、占領地からの美術品略奪や資金作りなど闇の歴史を知る上では非常に質の高い内容になっている。退廃芸術については、劣等人種としての喧伝として美術品すらもプロパガンダに利用されていく側面もあることを考えさせらる。こういった歴史の中で消えていった芸術が10万点以上存在するのは誠に人類の損失ともいえよう。

2021/08/31

2021/09/01

73点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/PC 
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ナチスが奪った芸術のドキュメンタリー

ヒトラーとゲーリングが競い合うようにして集めた美術品。
お金のため、自身が高尚な位を感じるため、思想統制のため、強奪や(公称)取引で入手。戦後しばらく経って、子孫が取り戻したり、10年ほど前に大量の作品が見つかったりと、未だに続く。
ドキュメンタリーなので、物語としての起伏はなく、その事実を酷いなと思いながら見る。
ナチスの愛したフェルメール、という映画で見た贋作師の話が出てきて、あ、聞いたことあるぞ、とちょっと思い出す。

2021/06/27

2021/06/28

65点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/テレビ 
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よく知られた出来事とは言え、強欲で利己的な略奪にはただ呆れるばかり。あの作品もそうだったのかと驚きもありましたがナチスを騙した贋作者が戦後一転ヒーローになったエピソードは痛快でした。

2021/05/29

2021/05/30

65点

VOD/GyaO! 
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ヒトラーの夢のリンツ美術館。

ナチスが政権を取って対仏戦勝まで8年ある。対抗勢力を屠り、反ユダヤ、反共、反民主主義という
危険思想を純化させて歴史上まれな成功を勝ち得ていた。ヒトラーもゲーリングも達成感に酔っていた
のだろう。神のような位置に立ち、芸術まで支配する錯覚に陥ったようだ。ナチス幹部でも芸術を理解
することにかけては突出した二人に、すり寄って来る画商も多かった。ヨーロッパの美術品をかっさらう
プロジェクトも大がかりで、手足として親衛隊が使われた。この面ではヒトラーとゲーリングの私兵となった。

まずはユダヤ人富裕層から美術品の没収が行われた。そして1937年のミュンヘンで二つの美術展が
開かれた。片方は「退廃芸術展」で最新のキュービズムや印象派が集められて、糾弾される。もう一つは
「大ドイツ芸術展」でヒトラー好みの写実的な作品が集められた。ピカソなどのキュービズムは、実際の
身体障害者の写真が並べられて批判される。上っ面だけを取り上げて、反対者を葬る作戦。いかにも
ナチス流。ヒトラーは生まれ故郷のリンツに彼流の「ルーブル美術館」を作りたかったという。

2013年の「ミケランジェロ・プロジェクト」で登場したモニュメンツ・メンの活躍なども描かれる。あるいは
2015年の「黄金のアデーレ名画の帰還」など、奪われた名画の返還訴訟の難しさも伝える。戦災で
燃えてしまった、と言われると、盗まれた名画の捜索は終わってしまう。
しかしこの手のナチス美術品泥棒映画は、歴史秘話の深い霧に隠れてしまい、被害にあった人には
申し訳ないが、怖さはない。手段がいかに卑劣でも、ヒトラーとゲーリングの中に美術愛好家の顔が
見えてしまう。「ゲルニカ」のピカソの怒りとは妙にかみ合わない。
ここにはユダヤ人絶滅作戦などの血と死の臭いがないのだ。

2021/05/13

2021/05/14

75点

その他/TSUTAYA DISCAS 
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芸術家とは

ナチスによるヨーロッパ各地での美術品略奪関連の映画は多い。
ミケランジェロ・プロジェクト(2013年)・・美術品・歴史的建造物の破戒を恐れた、ハーバード大学付属美術館館長ストークスが進言して発足した専門家チーム「モニュメンツ・メン」の活躍を描く。
黄金のアデーレ(2015年)・・個人所有の美術品の戦後に所有している美術館からの返還訴訟を描く。
これらの映画の中身も本映画の中でそれぞれのパートで語られるので、先に本ドキュメンタリーを見るべきか、ドラマ化された上記作品を見るべきか悩むところ。
本映画に登場する、御用画商ヒルデグランド・グルリットの息子コーネリウス・グルリットミュンヘンのアパートから大量に発見された話をどこかで見たと記憶を思い起こした。2012/3/22にBSプレミアムのアナザーストーリーで放送された「発見!ナチス略奪絵画 執念のスクープの裏舞台」。息子の死後、これら作品はベルンの美術館に所蔵されているとのこと。結局個人(特にユダヤ人)所有物も本人や家族が収容所で殺害されていたりで、中々個人までの返還ができないのでしょう。
ナチスの中で美術品の嗜好が強い、ヒトラーとゲーリング。悪人の風上にも置けないゲス野郎たち。ゲーリングを「売春宿の支配人」と語ったのはうまいたとえ。
邦題に「vsピカソ」とあるので、どこでピカソが登場するかと思っていたが、ほとんど最後の場面でゲシュタポや記者と語った言葉が素晴らしい。「ゲルニカ」をゲシュタポに見せて「君たちの仕事」、記者に「芸術家とは?この世の悲劇や喜びに敏感な政治家であるべきだ」。

2019/04/25

2020/07/07

55点

映画館/大阪府/シネ・リーブル梅田 
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画が好きだったヒトラー

斬り込み不足の映画