村上春樹の短編小説をイ・チャンドン監督が舞台を韓国に据えて分かり易く再現
ネタバレ
備忘メモ:
村上春樹の短編小説の方は、グレート・ギャツビー的な世界の(一般人から見たら)不可思議さの様のものを描いている、と私は感じているが、イ・チャンドン監督の方は具体的に「納屋を焼く」意味を伝えている。村上春樹が緩く(汎用的)伝えているの対して、イ・チャンドン監督は韓国ローカル版に仕上げた、という感じだ。
主人公ベンの実家からの光景・北朝鮮の山並みが見える。
ベンの母から久しぶりに連絡があり会うが「もっと若ければ、腎臓でも売って借金を返すのに」と言う。
上記二つが、シンの失踪に関係ある気がする。
ベンの家の庭でシンが上半身裸で夕暮れに踊るシーンが、何とも美しい。消えゆく寸前の蝋燭の最後の耀さ。と感じた。
シンは「昔、井戸に落ちた」と言った。殆どの人は覚えていない(または、無い、と断言した)、ベンの母だけが覚えていた。井戸と言えば、「ねじまき鳥クロニクル」。異世界への扉。
ラストの殺人シーンは韓国特有の鮮烈さがあった。薄暗さ、、、