バジュランギおじさんと、小さな迷子

ばじゅらんぎおじさんとちいさなまいご|BAJRANGI BHAIJAAN|BROTHER BAJRANGI

バジュランギおじさんと、小さな迷子

amazon
レビューの数

91

平均評点

84.0(467人)

観たひと

601

観たいひと

134

(C)Eros international all rights reserved. (C)SKF all rights reserved.

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ヒューマン / ドラマ
製作国 インド
製作年 2015
公開年月日 2019/1/18
上映時間 159分
製作会社
配給 SPACEBOX
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声 5.1ch

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

インド映画として世界興収歴代3位を記録したヒット作。パキスタンの小さな村に暮らす少女シャヒーダーは、母親と一緒にインドのイスラム寺院を訪れるが、帰り道で迷子になってしまう。困り果てた彼女は、ヒンドゥー教の熱心な信者パワンと出会うが……。出演は「タイガー~伝説のスパイ~」のサルマーン・カーン、インドの人気子役ハルシャーリー・マルホートラ。監督は「タイガー~伝説のスパイ~」のカビール・カーン。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

パキスタンの小さな村。幼い頃から声が出せない障害を持つ女の子シャヒーダー(ハルシャーリー・マルホートラ)は、心配したお母さんと一緒に、インドのイスラム寺院に願掛けに行く。ところがその帰り道、1人でインドに取り残されてしまう。困り果てたシャヒーダーが出会ったのは、ヒンドゥー教のハヌマーン神の熱烈な信者、パワン(サルマーン・カーン)だった。バカがつくほどの正直者で、お人好しなパワンは、これもハヌマーンの思し召しと、母親とはぐれたシャヒーダーを預かることに。ところがある日、彼女がパキスタンのイスラム教徒と知ってビックリ。インドとパキスタンは、歴史や宗教、経済など、様々な点で激しく対立していたからだ。パワンは、パスポートもビザも持たないシャヒーダーを、国境を越えて家に送り届けることを決意。果たしてシャヒーダーは、無事に母親と再会できるのか……?

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2019年2月上旬号

REVIEW 日本映画&外国映画:「バジュランギおじさんと、小さな迷子」

2019年1月下旬新春特別号

UPCOMING 新作紹介:「バジュランギおじさんと、小さな迷子」

2018年12月上旬号

映画評論家に聞く 本当におススメの2019年正月映画:「迫り来る嵐」「22年目の記憶」「バジュランギおじさんと、小さな迷子」

2024/04/27

2024/08/02

80点

映画館/京都府/アップリンク京都 
字幕


スクリーン3

ヒンドゥー教大国であるインドと、イスラム国家のパキスタン。もともと植民地時代の18世紀には1つの国ではあったのですが、イギリス統治が終わった後に宗教的な理由によって2つの国に分裂。その後、インドを挟んで、東西に分かれていたうちの東パキスタンが西パキスタンから独立し、現在のバングラデュに。西パキスタンがそのまま国名をパキスタンとなったのが現在の地理情勢ということになります。やはりここも宗教間の対立が激しく、第二次世界大戦後も印パ戦争とよばれる領土をめぐる戦いが3回起きており、今でも両国間のカシミール地方と呼ばれる地域では両国の核問題をはじめ領有権の争いが今でも続いています(この地域は朝鮮半島問題と同じく、停戦状態となっている状況)。

(続きは、https://note.com/yen_do/n/n3859c1107c1d)

2024/06/08

2024/06/08

-点

映画館/千葉県/キネマ旬報シアター(旧TKPシアター柏) 


何となく悔しいのですが泣いてしまいました

他の方の鑑賞録で、インド映画らしいエンターテイメントがあるとは知っていたものの、思った以上に満載だなぁ…という印象で、それはそれで楽しみつつ、泣く感じじゃないのかな、と醒めたような気持ちもありましたが、クライマックスは泣いてしまいました。途中、長い、と感じる部分もありましたが、没入できたところもあって全体としては全く退屈せず、重いテーマ、笑い、風景、愛、涙、など全てがうまくまとまった、良い意味でのハリウッド超大作みたいな作品と言えるのかもしれません。

2024/05/03

2024/05/04

45点

映画館/東京都/シネ・リーブル池袋 


ドラマの作り方が上手い

恥ずかしいことに地味なイラン映画と思いこんでいた。冒頭ダンスが始まってインド映画と認識した。ケレン味たっぷりの映画が苦手なので、どうなることやらと思ったが、最後は涙が止まらなかった。

ドラマの作り方が上手い。前半はテンポよく登場人物と背景を軽く紹介し、後半はインドと仲の悪い隣国パキスタンに密入国するコミカルサスペンスに変貌する。

人間として、民族として誇りを持ち貫く人物に人は感動する。主人公がそんな人物なのは当然だが、パキスタンの国境警備隊の軍人や、上司に逆らって主人公を解放する警察官、また『ローマの休日』の王女に付き添う記者のような存在の新聞記者も同様に人としての誇りを持っている。主人公の周囲に、それも敵国の中にそういう人物を配置することでラストの感動への布石と繋がる。
蛇足だが、最後まで主人公のイヤリングが気になって仕方なかった。

2022/11/02

2022/11/02

80点

その他/TSUTAYA DISCAS 
字幕


ラーマ万歳

映画のスタートは、パキスタンの奥地の村。そこに住むかわいい6才の少女シャヒーダー(ハルシャーリー・マルホートラ)。有名なクリケットの選手の名前を借用して女性の名前として付けたが、生まれながらに言葉がしゃべれない。これを治すために母親はインドの祈祷師のところに向かうが、好奇心の旺盛なシャヒーダーは、列車から降りて母親とはぐれる。
ここから場所は変わってインドが舞台。このあたりからヒンディー独特の歌って踊れやの映画かと思いきや、なかなか深刻なドラマの展開となった。主人公パワン(サマル・カーン)、敬虔なハヌマーン信者であり、ちょっと単純で頭も悪いが体力と曲がったことの嫌いな性格。少女に慕われ、結局は少女の故郷パキスタンを探して、母を訪ねて3千里の旅へ。不法に国境を越えたため、パキスタン側ではインドのスパイ扱いで包囲網。これを助けて無事母親の元に届けたのは、途中からからんだフリージャーナリスト。中々いい仕事をした。今はやりのSNS利用して国民に訴える。後半は、泣ける場面の連続でした。久しぶりに泣いてしまった。ヒンドゥーとムスリムの宗教の違いを越えて「愛」でつながる素晴らしい映画でした。
最期国境の川を渡るシーンでシャヒーダーが「おじさん・・」と声が出るのは大方の予測通りのシナリオでしたが。
しかし少女役のハルシャーリー・マルホートラは、本当にかわいいですね。

2021/02/28

2021/02/28

95点

レンタル/宮城県/TSUTAYA/TSUTAYA 泉古内店/DVD 
字幕


こんなに泣ける映画はないよ

2020/05/23

2020/11/29

88点

映画館/群馬県/MOVIX伊勢崎 
字幕


憎しみではなく愛で接しよう

映画を観た後、感想を書くまでの間に
一人の女性が亡くなったというニュースに触れました。
何でもとある番組に出演してて、SNSで誹謗中傷の嵐になっていたんだとか。

そんな事全然知らなかった。

簡単にSNSで言葉のやり取りができてしまう世の中で
言葉の暴力があまりにも酷い。

シャヒーダーはパキスタンの女の子
パワンはインドの男性
両国が長く対立構造にあるのはわかってはいても
そんなにそこに目が向くわけではない。
だから対立がどれだけ複雑で根深いものなのかは
作品を通して少しずつ教えてもらいました。

だからこそ
ただただ親御さんと離れ離れになってしまった子供を
親御さんのもとへ送り届けるという『真っ当な行為』が
誰もが持ってるはずの人を慈しむ心に光を当てる。
大切な家族を引き合わせるという親切心は
国境があろうが気持ちは同じ。

その事を皆が思ったからこそのあのクライマックスシーン。
誰もが優しい心でパワンを見送り出迎える。
あんな風に優しい心で繋がれたら少しは平和に向かうのかもしれない。
パワンを最後まで処分しようとした奴らがいた事を忘れないで
でも一人ひとりの思いが集まればそれが大きな力になることも感じられた。

とっても素敵な作品でした。