映画のスタートは、パキスタンの奥地の村。そこに住むかわいい6才の少女シャヒーダー(ハルシャーリー・マルホートラ)。有名なクリケットの選手の名前を借用して女性の名前として付けたが、生まれながらに言葉がしゃべれない。これを治すために母親はインドの祈祷師のところに向かうが、好奇心の旺盛なシャヒーダーは、列車から降りて母親とはぐれる。
ここから場所は変わってインドが舞台。このあたりからヒンディー独特の歌って踊れやの映画かと思いきや、なかなか深刻なドラマの展開となった。主人公パワン(サマル・カーン)、敬虔なハヌマーン信者であり、ちょっと単純で頭も悪いが体力と曲がったことの嫌いな性格。少女に慕われ、結局は少女の故郷パキスタンを探して、母を訪ねて3千里の旅へ。不法に国境を越えたため、パキスタン側ではインドのスパイ扱いで包囲網。これを助けて無事母親の元に届けたのは、途中からからんだフリージャーナリスト。中々いい仕事をした。今はやりのSNS利用して国民に訴える。後半は、泣ける場面の連続でした。久しぶりに泣いてしまった。ヒンドゥーとムスリムの宗教の違いを越えて「愛」でつながる素晴らしい映画でした。
最期国境の川を渡るシーンでシャヒーダーが「おじさん・・」と声が出るのは大方の予測通りのシナリオでしたが。
しかし少女役のハルシャーリー・マルホートラは、本当にかわいいですね。