パッドマン 5億人の女性を救った男

ぱっどまんごおくにんのじょせいをすくったおとこ|----|PADMAN

パッドマン 5億人の女性を救った男

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レビューの数

91

平均評点

81.6(466人)

観たひと

661

観たいひと

105

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 伝記 / ヒューマン / ドラマ
製作国 インド
製作年 2018
公開年月日 2018/12/7
上映時間 137分
製作会社
配給 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
レイティング
カラー カラー
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

現代のインドで、安全で安価な生理用品の普及に人生を捧げた男の実話を映画化。小さな工房で働く新婚のラクシュミは、ある日、妻が生理の処理に不衛生な古布を使っていることを知る。高価な市販品を拒む妻のため、彼は自分で衛生的な製品を作ろうと奔走する。出演は「チャンドニー・チョーク・トゥ・チャイナ」のアクシャイ・クマール、TV『GHOUL/グール』のラーディカー・アープテー、「ミルカ」のソーナム・カプール。監督は、妻であるガウリ・シンデー監督の「マダム・イン・ニューヨーク」のプロデューサーを務めたR.バールキ。第31回東京国際映画祭特別招待作品。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

北インドの田舎にある小さな工房で働くラクシュミ(アクシャイ・クマール)は、妻ガヤトリ(ラーディカー・アープテー)と結婚式を挙げたばかり。幸せな新婚生活を送るなか、ラクシュミは妻が生理になった時に衝撃の事実を知る。妻はその処理に清潔とはいえない古布を使っていたのだ。市販のナプキンは高価で、妻は使うことを拒絶。そんな彼女を救うため、ラクシュミは清潔で安価なナプキンを手作りすることを思いつくのだった。研究とリサーチに日々明け暮れるラクシュミの行動は、村の人々から奇異な目で見られ、数々の誤解や困難に直面、ついには村を離れるまでの事態に発展していく。それでも諦めることのなかったラクシュミは、彼の熱意に賛同した女性パリー(ソーナム・カプール)との出会いと協力もあり、ついに低コストでナプキンを大量生産できる機械を発明する。やがて、農村の女性たちにナプキンだけでなく、製造機を使ってナプキンを作る仕事の機会をも与えようと奮闘するなか、彼の運命を大きく変える出来事が訪れる……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2019年1月上旬特別号

REVIEW 日本映画&外国映画:「パッドマン 5億人の女性を救った男」

2018年12月下旬号

UPCOMING 新作紹介:「パッドマン 5億人の女性を救った男」

2022/11/22

2022/11/22

80点

VOD/NETFLIX 
字幕


これ前からうっすら見たかったやつ! インドの田舎で、奥さんのために生理用品を安く作るため、四苦八苦する男性の話。
主人公がめちゃくちゃ奥さんLOVEなのが可愛いし、彼女を思いやる気持ちの方向も間違ってないと思う。健康には衛生がとても大事よ…。なんだけど、あまりにもアプローチが…悪い! 言葉も足りない!
ましてやインドは今でもなかなかの男尊女卑社会と聞くし、穢れの思想も色濃そうな土地柄なので、そりゃあ人目を憚らず持ち出されたらパニック起こして拒否するだろうなと。なのに主人公行動力あって突っ走るから…火に油…。
結局それで村を追い出されて借金も背負うけど、それでも品物は作り上げるし、彼の問題を一気に解決するパートナー、パリーとも出会う。それまでの迫害されようが結構酷かったので、ここからの展開は嬉しくなっちゃうね…。
そして、パリーと安易に恋愛関係にならない展開も良かった。奥さんの対応はどうなんと思わんでもないが、彼女視点で見れば嫌いで別れたのではないことはちゃんとわかるし、あの状態で連絡するのもすごい勇気いったと思う。彼を尊重して身を引くパリーも切ないけどとても良い子…。
主人公だけじゃ、事業をああして活かす展開はできなかっただろうし、パリーだけでも無理だった、ということを思うと本当にあの2人は運命だったんですよね。恋じゃなくても。パリーの未来にたくさん幸せがあってほしい…。テンポも展開も良くて面白かった!

2022/08/21

2022/08/21

88点

選択しない 


常識を変えることの難しさ

常識を変えるって難しい。
強い信念と
自分自身を見失わないこと。
人に笑われようが
辛くあたられようが
気持ちを強く持つこと。

女性の生理現象である月経。
インドでは穢れとされ
毎月5日間隔離されてしまう。
学校や職場にも行けないことも。
生理用ナプキンは
コーヒー一杯の11倍のお値段。
貧しい村の人たちは
清潔とは言えない布でやり過ごす…。

これが当時のインドの現状。
男性が生理の話題を出こともタブーと
されている。
そんな常識を変えたある男の映画。

でも
これって日本も遠からず。
私が小中学生の頃は
宿泊行事前、
女の子だけ集められて
生理になった時の話をされた。
もしかしたら
今もそういう学校があるかもしれない。
でも
これこそが
生理は隠さなくてはいけないもの、
恥ずかしいものとしてしまう
教育なのではないか。

私は教員の立場で
本当にここ最近
それをやめた。
男子もいる前で
全体に生理の話をすることにした。

そうやって
教育から変えていかないと
恥ずかしいものだという概念が
なくならない気がするから。

少し映画の感想とはずれてしまったけど
世の中の教育者や親御さんたちも
そうであってほしいな。

なんて深いことを
考えさせられる映画だった。

私も彼の様に
強い信念をもち、
お金のためだけではなく
素敵な子どもを育てれば
世の中が変わると信じる
教育者でありたいと思いました。

やっぱりインド映画って
面白いものが多いなー!

2021/09/20

2021/09/20

75点

選択しない 


すごく良い映画だった
どれだけ周囲に非難されても、家族や友達が去っていっても、信念を貫いてやるべきことをやり抜く
自分の妻の安全を守りたい、それが彼の信念
大成した技術者の多くは、同じような経験をしてるんだろうな

2021/05/25

2021/05/25

85点

選択しない 


他人を思いやる心が産んだ、ナプキンを誰もが使える価格で作る事を開発した男の話。
何事かを成し遂げる人。それは、諦めずに信念を貫き通す人。インドでは、女性の生理は穢れを意味していた。しかし、ナプキンは女性の12%しか使う事の出来ない高級消耗品。
ナプキンを製造する事で、生理に悩まされている女性だけではなく、ナプキンの製造に携わる事で、家庭に問題を抱える女性達の生活まで変えた。

お金に囚われない人生が、世界の見えない問題の一部分にでも解決をもたらす事に感動する。こういう作品は、世の中に必要なものだ!

2021/04/06

2021/04/14

100点

選択しない 
字幕


妻のために、というきっかけが単なるきっかけで終わらず最後まで目的であったこともラブストーリーとしてよかった〜

いい雰囲気になった支援者バリーと変にくっつかなくてよかった。。。

世界には様々な文化、思想があるというのに、女性の生理についての因習は世界共通ということがまず驚きでした。

そして
安価なナプキンを製品化したことだけでなく、
それを独占することもなく、
ナプキン製造販売という収入を得る仕組みを
地位の低い女性に提供するという
偉業をなしたラクシュミという人物が実在することが
驚き!

たまたま現代の日本にも「生理貧困」という言葉があることを知ったのですが、
男の私には計り知れない苦労があるのだと思いました。

2021/02/12

2021/02/12

95点

選択しない 
字幕

またもはずれなしのインド映画に当たって見終わった後の充足感たるや。

月経がタブー視されるインド文化の中で、妻の為に安価で買える生理用品を開発した男性の実話なのですが、想像よりもずっと過酷な展開に、これが実話って凄すぎるな、という感嘆しかない。
肝心の目的である妻にも見放され、村中から狂人扱いされてなお、この目的を遂行しようというこの主人公のモチベーションが凄すぎる。
設定だけでも面白いのにそれがフィクションではなく実話だというところも、実話なのに起承転結としての物語の盛り上がり方も映画として申し分ないし、さらには女性に対する価値観や文化の違い、世界の現状、学ぶ事も沢山あって必見の映画だと思います。
インド映画にありがちな間延びしてしまうダンスや歌も必要最低限に留まり、物語への集中を中断させることなく見ていられるのも◎。

ただ1点、満点にならなかった減点材料として、ナプキンの普及に尽力した女性パリーの存在が良くも悪くも影響したかなと。
映画としては最高に華があり、見た目も美しくて主人公に理解もあり、良いエッセンスであることは間違いないのですが、これが実話ベースであるがゆえに、実話の中ではあくまで主人公をサポートする住み込み先の大学教授、という存在の女性を、妻と別れたあとの伴侶のような描き方をしてしまい、恋愛感情が芽生えかけたような展開が、なまじっかパリーが魅力的に描かれているがゆえに、主人公が妻の為にここまで頑張った、という動機が完全に薄れてしまっているようにうつります。
また、妻とパリーの対比で、考え方が伝統的で古めかしい妻と、先進的で柔軟なパリーではどうしてもパリーのほうが彼に相応しいのでは·····と見える作りになってしまっていて、まあそれはいいとしても、妻が完全に理解のないわからずや、みたいになってしまっているところも残念。
これが事実ならまあいいのでは、となるのですが、実際はモデルの男性がその女性の存在は否定しているようですし、今は奥さんとともに事業にとりくんでいるという事実があるとなると、脚色しすぎたのではないかなーとは思います。
映画のラストでは奥さんが彼とともにナプキンを配り歩いて協力しているかのような描写はありますが、これだと奥さんが彼が有名になって認められたから手のひらを返したようにもうつるので(まあ事実、何年もたってから一緒に暮らすようになったみたいなのであながち嘘でもないのかもしれませんが)、パリーとの恋愛を入れてしまったことで、奥さんのために奮闘した結果が報われた、という感じが弱くなってしまったのは否めない。
パリーだけの片思いで、彼は頑として妻のために、みたいな感じならまだしも、ちょっと彼もパリーに惹かれちゃってる感じが出てたのは、もったいない安っぽい感じになってしまったのではないかなと思います。
パリーも彼の妻への思いも理解して一緒に大義のために取り組み、その活動が妻の心を動かす·····みたいな感じが伝わったほうがより良かったような気も。
その1点がもったいなかったなという以外は素晴らしい映画でした。