元々はペプシコーラのCMからという。NBAの人気プレーヤーのカイリー・アービングが特殊メイクで
アンクル・ドリュー扮し、町の鼻高々のストリート・プレーヤーと対決し、スーパープレイを見せて、
子天狗の鼻を折るシリーズ(cinemarche)。ドッキリカメラのようで面白く、ユーチューブで人気が拡散、
映画製作へ至った。
NYのストリートバスケの聖地「ラッカー・パーク」では、毎年ラッカー・トーナメントが開かれる。
アンクル・ドリューが出没するホーム。それにNBAのスターが集まって、やはり老人メイキャップで
シワだらけのドリームチームを結成する。元NBAのスターさんだが、演技は素人に毛の生えた程度の
5人、コーチ役にコメディアンを組み込んでの苦心の布陣。
シナリオ的には七人の侍さながらの選手探し。かつてのスーパースターで、今回のトーナメントに
出場出来そうな人材が最優先。ボロボロのジイさんばかりだが、ひょんなところで眼の覚めるような
プレイをする。このコメディの白眉だね。
出オチという言葉がある。辞書を引くと「登場した瞬間がすでに笑いを取る状態であること、出た
そばからオチがついていること、などを意味する表現。しばしば、最初がクライマックスでありその後は
痛々しい雰囲気に陥ることを表す」(weblio)とある。
出来すぎた特殊老人メイクが邪魔になり、コメディとすると中途半端になり、コーチのダックスの物語と
すると、手垢のついたトラウマ克服ドラマとなってしまった。