さくらになる

さくらになる|----|SAKURA

さくらになる

レビューの数

1

平均評点

53.5(4人)

観たひと

5

観たいひと

0

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル SF / ドラマ
製作国 日本
製作年 2017
公開年月日 2018/8/25
上映時間 79分
製作会社
配給
レイティング
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声 5.1ch

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督大橋隆行 
脚本大橋隆行 
制作舟橋望美 
撮影監督田辺清人 
音楽上久保汐李 
録音日野雄貴 
照明長田青海 
編集大橋隆行 
ヘアメイク田村友香里 
MA柳田耕佑 
助監督森田博之 
原啓仙 
撮影助手加藤はるか 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演ミネオショウ 翔太
太田いず帆 紗綾
石橋征太郎 ひろき
桂田あゆみ あかり
藤田健彦 光司
武藤令子 香織
古川照之 河原崎
内藤慎哉 近藤
實方由茉 紗綾(幼少)
熊川恵人 春樹

予告編 ▲ 閉じる▼ もっと見る

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「押し入れ女の幸福」でSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2014短編コンペティション部門最優秀作品賞を獲得した大橋隆行監督による中編ドラマ。身体から桜の花が咲き、やがて桜になって死ぬという謎の病が蔓延。儚く散る命と向き合う恋人たちの姿を追う。第11回田辺・弁慶映画祭映画.com賞およびキネマイスター賞を受賞した「Last Love Letter」に主演したミネオショウ、「押し入れ女の幸福」にて第9回小田原映画祭桐賞(最優秀俳優賞)を獲得した太田いず帆らが出演。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

人の身体から桜が咲き、やがて桜になって死ぬという謎の病が蔓延。その原因も手立ても見つからぬまま、いつしか桜になって死ぬことは当たり前のことになってしまう。その現実を受け入れる者、抗う者、桜の木の調査をする者、そして家族を桜病で亡くした者。美しく静かに散っていく命と向き合う恋人たちの姿が浮かび上がる。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2018年9月上旬号

UPCOMING 新作紹介:「さくらになる」

2018/08/27

2018/08/30

60点

映画館/東京都/池袋シネマ・ロサ 


監督ワールド全快の作品

ネタバレ

さくら病という、人間がさくらになってしまう病気が蔓延した世界を描く。
ホラーでもなく、パニック映画でもない。
掴み所がないと思っていましたが、ヒューマンドラマとして見るのが良いと思いました。

また、このさくら病は放射能汚染か何かのメタファーかと思ったのですが、見ていてる限りではそうにも見えない。
上映後のトークショーで何も表現していないというのを聞いて、自分の想像力が乏しかったのではないと確認出来て良かったです。

そもそも、さくらを題材にして、人間の死について語っているのが面白いです。
さくらといえば儚いとかあるかもしれませんが、やはりキレイだとか、花見だとか華やかな印象がある。
しかし、桜の木の下には死体が埋まっているなんてことも聞いたことがあるので、そんなさくらの別の面を表しているのが面白かったです。
また、ソメイヨシノは自ら繁殖することが出来ない。
なので、その美しさで人間を支配しながら繁殖していくという解釈が興味深かったです。

さくら病にかかった奥さんと旦那によるストーリー。
奥さんの両親や弟も、さくら病でさくら病で亡くなっている。
奥さんの幼少時代も掘り下げるのですが、ストーリーにほとんど繋げることが出来ません。

また、オープニングに登場する、女がさくら病に犯されたカップルはなんだったのか。
単なるさくら病の説明要員だったのか。

最後に満開の桜の下で「いつか迎えに来て」という旦那に、ようやく死を迎えるものを送る作品なんだとわかりました。

正直なところ、監督の意図しているところは、あまり理解していないと思います。
客を信じているのか、置いてきぼりにしているのかわかりませんが、監督ワールド全快の作品かと思いました。

さて、この日はトークショー付き。
監督(カメ止めのTシャツを着ていた)と劇場トイレで横並びになった「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督が登壇。
上田監督からは初見だったらしく、感想が難しいと言っておりました。
上田監督からは、なんで人がさくらになるのを撮ろうと思ったのか?と質問したところ、
元々、さくらで撮ろうとは思っていたそうです。
ある日、人体からさくらが出たら面白いだろうということで作ったそうです。
去っていく人を追うようなものを撮りたいとのこと。
さくらと死の相性の良さや、ビジュアルでもキレイだからとありました。
さくらを何かに置き換えている訳ではないとありました。
花が咲いた瞬間が死を表しているとのこと。
設定的には、病に関しては何かを決めないと決めていたそうで、その辺はフワフワしているとのこと。
さくらになって死にいたるまでも、人によって違うとのこと。
上田監督からは不親切(苦笑)とあり、監督からは客がどこまで着いてこれるかとありました。
災害なんて何が起こるのかわからないので、この病気もあえて決めなかったそうです。
ラストシーンまでは何をやっているのかわからなくても、最後でわかってもらえるようなことをやりたかったとありました。
自分の中でまっすぐに変に突き進んで、変態だと上田監督からありました。
ティム・バートンやスピルバーグが好きと監督からあり、BTTFのようなSFが好きとありました。
上田監督から全然イメージつかないと、突っ込みが入っておりました。
最後はさくらのキャストと、なぜかカメ止めのキャストも登壇して記念撮影して終わりました。