ソフィア・ローレン
ピーター・セラーズ
ヴィットリオ・デ・シーカ
バーナード・ショーの舞台劇『億万長者の娘』を映画化したラブ・コメディ。
この作品は面白さはまぁまぁですが(笑)、ソフィア・ローレンの完璧なプロポーションと美貌に目が釘付けです!ピーター・セラーズ演じるインド人と、デ・シーカ演じるパスタ工場の社長もいい味を出しています。
舞台はロンドン。
エピファニア・パレルガ(ソフィア・ローレン)は億万長者のあととり娘。結婚相手は「500ポンドを3週間で1万5000ポンドに殖やす」という厳しいテストに合格した男でなければならない、という亡き父の遺言のせいで、結婚相手が見つからない。
そんなある日、エピファニアはお金にまったく興味がないインド人の医師カビール(ピーター・セラーズ)のことが好きになり、結婚してほしいと迫るのだが…
億万長者の娘に扮するソフィア・ローレン(若いです!)が、完璧なプロポーションと美貌を惜しげもなく披露し、次々と着替える豪華な衣装を眺めるだけでも楽しい作品です。川に落ちたローレンをカピール医師に扮するセラーズが助け、燻製屋の工場で休ませるのですが、色仕掛けでセラーズを振り向かせようと躍起になっているローレンに目もくれず、燻製屋の主人と「ニシンの新しい燻製方法」について話に花を咲かせる飄々としたセラーズのインド人医師ぶりが可笑しいです。インド訛りの英語を見事にしゃべっているそうです!
ソフィア・ローレンは大金持ちで高慢な役ですが、それに徹したキップのいい演技が気持ちいいです。それにしても完璧なプロポーション!
監督は『黄色いロールス・ロイス』『予期せぬ出来事』などのアンソニー・アスクィス。(ヘレナ・ボナム=カーターは姪)
撮影のジャック・ヒルデヤードはどこかで聞いたと思ったら、最近見た『デンジャー・ポイント』や『トパーズ』『戦うパンチョビラ』『黄色いロールス・ロイス』『予期せぬ出来事』などを手掛けたイギリス出身のカメラマンでした!
素敵な音楽は、『外人部隊』『フレンチカンカン』『悪魔のような女』など数々のフランス映画の音楽を手掛けたフランスの音楽家ジョルジュ・ヴァン・パリスによるもの
脚本のウォルフ・マンキウィッツ(マンキウィッツ一・ファミリーとの関係はわかりませんでした…)は本作でアカデミー脚本賞にノミネートされていて、他に『女王陛下の007』『007/カジノ・ロワイヤル』『スパイがいっぱい』などがあります
邦題の『求むハズ』のハズはどうしてカタカナなのかなと疑問だったのですが、ヒラメキました!「ハズバンド」の「ハズ」ですね!それと「求めるはず」というような意味合いをかけているのでしょうか
楽しい作品です
ぜひご覧ください