求むハズ

もとむはず|The Millionairess|----

求むハズ

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レビューの数

2

平均評点

62.9(9人)

観たひと

15

観たいひと

2

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル コメディ / ラブロマンス
製作国 アメリカ
製作年 1960
公開年月日 1963/6/14
上映時間 0分
製作会社 20世紀フォックス映画
配給 20世紀フォックス
レイティング
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

イギリスの劇作家ジョージ・バーナード・ショウの舞台劇「女百万長者」をリカルド・アラグノが潤色し、「空中ぶらんこ」のウルフ・マンコウィッツが脚色、「暗黒の銃弾」のアンソニー・アスキスが監督した。ロマンチック・コメディ。撮影は「追想」のジャック・ヒルドヤード、音楽はジョルジュ・ヴァン・パリス。出演者は「戦場を駆ける女」のソフィア・ローレン、「ロリータ」のピーター・セラーズ、映画監督のヴィットリオ・デ・シーカ、「桃色株式会社」のデニス・プライス、アラステア・シムなど。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

現代のロンドン。エピファニア・パレルガ(ソフィア・ローレン)は百万長者の美しいあととり娘。が、死んだ父親の遺言のため適当な配偶者が見つからないでいる。ある日、ノイローゼになった彼女はテームス河へ身を投げると、インドの医師カビール(ピーター・セラーズ)に助けられた。このカビール先生がまた変わった人物。ご清潔でご誠実で一向に彼女のグラマーぶりを感じないらしく、また彼女の金にも無関心な様子。これがかえって魅力となり彼女は彼と結婚を決意した。いつしか数日が経ち、カビール先生の心は次第にエピファニアにひかれていった。が、彼はその魅力に圧されるのが嫌であった。彼はいざというとき実行すると約束した母親ゆずりのテストを彼女に課した。それは女に35シリングの金を与え、それを元手にして三ヵ月間自活生活をさせるというのだ。一方、彼女は死んだ父親の遺言通りのテストを彼に課した。それは男に5百ポンドの金を与え、それを三ヵ月間に1万5千ポンド増やすというのだった。カビール先生はほっとした。彼は金もうけなど一向に興味がなくテストに落第することは間違いなかったから。エビファニアの方は喜んでテストに挑戦した。早速スパゲッティ製造会社のジョー(ヴィットリオ・デ・シーカ)の所へ投資、稼いだ利益をカビール先生に手渡した。一方、カビール先生は案の上エビフェニアのテストに落第した。傷心のエビファニアは修道院を買い入れ尼になろうと決心していた。が、カビール先生はその妖しい肢体が修道院で朽ちるのを惜しく思った。彼はエビファニアの邸へ駆けつけた。ああ、かくしてついに2人が結ばれる日が来たのであった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1963年5月下旬号

新作グラビア:求むハズ

2018/05/17

2018/05/17

55点

その他/ツタヤディスカス、DVDレンタル 
字幕


モッサリしたイギリス喜劇。

 億万長者のソフィア・ローレン。
 インド人医師のピーター・セラーズ。
    (セラーズは色黒と顔立ちのせいか「パーティ」でも、インド人を演じている。)

 バーバード・ショーの古臭い原作を、面白みのない演出で描き、見ているのが苦痛に近い。

 ソフィア・ローレンは、けっこう「いい格好」を見せるのだが、性的魅力を感じさせなかった。

2011年

2016/08/26

75点

レンタル 


ソフィア・ローレンの完璧なプロポーション

ソフィア・ローレン
ピーター・セラーズ
ヴィットリオ・デ・シーカ

バーナード・ショーの舞台劇『億万長者の娘』を映画化したラブ・コメディ。

この作品は面白さはまぁまぁですが(笑)、ソフィア・ローレンの完璧なプロポーションと美貌に目が釘付けです!ピーター・セラーズ演じるインド人と、デ・シーカ演じるパスタ工場の社長もいい味を出しています。

舞台はロンドン。
エピファニア・パレルガ(ソフィア・ローレン)は億万長者のあととり娘。結婚相手は「500ポンドを3週間で1万5000ポンドに殖やす」という厳しいテストに合格した男でなければならない、という亡き父の遺言のせいで、結婚相手が見つからない。

そんなある日、エピファニアはお金にまったく興味がないインド人の医師カビール(ピーター・セラーズ)のことが好きになり、結婚してほしいと迫るのだが…

億万長者の娘に扮するソフィア・ローレン(若いです!)が、完璧なプロポーションと美貌を惜しげもなく披露し、次々と着替える豪華な衣装を眺めるだけでも楽しい作品です。川に落ちたローレンをカピール医師に扮するセラーズが助け、燻製屋の工場で休ませるのですが、色仕掛けでセラーズを振り向かせようと躍起になっているローレンに目もくれず、燻製屋の主人と「ニシンの新しい燻製方法」について話に花を咲かせる飄々としたセラーズのインド人医師ぶりが可笑しいです。インド訛りの英語を見事にしゃべっているそうです!

ソフィア・ローレンは大金持ちで高慢な役ですが、それに徹したキップのいい演技が気持ちいいです。それにしても完璧なプロポーション!

監督は『黄色いロールス・ロイス』『予期せぬ出来事』などのアンソニー・アスクィス。(ヘレナ・ボナム=カーターは姪)

撮影のジャック・ヒルデヤードはどこかで聞いたと思ったら、最近見た『デンジャー・ポイント』や『トパーズ』『戦うパンチョビラ』『黄色いロールス・ロイス』『予期せぬ出来事』などを手掛けたイギリス出身のカメラマンでした!

素敵な音楽は、『外人部隊』『フレンチカンカン』『悪魔のような女』など数々のフランス映画の音楽を手掛けたフランスの音楽家ジョルジュ・ヴァン・パリスによるもの

脚本のウォルフ・マンキウィッツ(マンキウィッツ一・ファミリーとの関係はわかりませんでした…)は本作でアカデミー脚本賞にノミネートされていて、他に『女王陛下の007』『007/カジノ・ロワイヤル』『スパイがいっぱい』などがあります

邦題の『求むハズ』のハズはどうしてカタカナなのかなと疑問だったのですが、ヒラメキました!「ハズバンド」の「ハズ」ですね!それと「求めるはず」というような意味合いをかけているのでしょうか

楽しい作品です
ぜひご覧ください