ブリグズビー・ベア

ぶりぐずびーべあ|BRIGSBY BEAR|BRIGSBY BEAR

ブリグズビー・ベア

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レビューの数

75

平均評点

79.1(484人)

観たひと

698

観たいひと

68

(C) 2017 Sony Pictures Classics. All Rights Reserved.

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ヒューマン / ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 2017
公開年月日 2018/6/23
上映時間 97分
製作会社
配給 カルチャヴィル
レイティング PG-12
カラー カラー
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』のディレクター、デイヴ・マッカリーが監督したドラマ。誘拐され、偽の両親が制作した教育番組『ブリグズビー・ベア』を見て育ったジェームス。犯人逮捕により突如外界に放り出された彼は、周囲を騒動に巻き込む。デイヴ・マッカリーとともにコメディユニットGOOD NEIGHBORのメンバーで『サタデー・ナイト・ライブ』にも出演するカイル・ムーニーが、外の世界に踏み出していく純粋な青年ジェームスを演じる。ほか、「スター・ウォーズ」シリーズのマーク・ハミル、「いつか眠りにつく前に」のクレア・デインズらが出演。また、ベック・ベネット、アンディ・サムバーグといった『サタデー・ナイト・ライブ』に出演するコメディ俳優たちがカメオ出演している。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

ジェームスは、小さなシェルターで外界から遮断され両親と25年間暮らしてきた。毎週届く教育ビデオ『ブリグズビー・ベア』を見て育ち、今では日々『ブリグズビー・ベア』の世界についての研究に力を注いでいた。しかし、パソコンでチャットする友人や両親との少し退屈でも穏やかな日常は、警察の出現により一変。警察に連れ去られ、両親だと思って一緒に暮らしてきた男女が25 年前に自分を誘拐していたことを知らされるジェームス。偽の両親によって作られた教育番組『ブリグズビー・ベア』から得た知識しかないまま突如外の世界に出された純粋な彼の常識が、周囲の人間を騒動に巻き込んでいく。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2018年10月上旬号

読者の映画評:「未来のミライ」高橋さや/「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」/「ブリグズビー・ベア」

2018年7月下旬特別号

REVIEW 日本映画&外国映画:「ブリグズビー・ベア」

2018年7月上旬号

UPCOMING 新作紹介:「ブリグズビー・ベア」

2018年

2023/09/01

84点

映画館/東京都 
字幕


世界はきっと微笑んでくれる

そんなご都合主義的なラストはあるかい!あの出演者すっごい微妙な顔してたじゃん!とかあるんだが、実はそうした反応も折り込み済で、閉ざされた世界にいた主人公が外界へのドアを開けた。そうして広がる世界はきっと僕に微笑んでくれるはずだ、そうした内面に形成された「確信」が描かれているんだ、と素直に理解できた。そして、その「確信」は僕らの心にもきっと灯をともしてくれる。ぼくの職場の映画好きの中では本作がこの年イチの映画に決まりました。おめでとうございます。

2023/04/07

2023/04/07

97点

VOD 
字幕

はっきり言ってリアリティは皆無です。
めちゃくちゃご都合主義だし、色々有り得ない。
けど、ハートフル映画だもん、それでいいじゃん!て思わせてくれるような、優しさと温かさと切なさと苦しさがギュッとおもちゃ箱に詰まったような映画。
特に、毒親とか虐待とか誘拐犯罪という重た苦しいものがテーマなのに、ある種の推し活のようなものを中心に、人間関係を描いていく斬新すぎるストーリー。
子供の頃に幼児番組やアニメやヒーローヒロインものに目を輝かせた子ども時代がある人なら誰でも気持ちがわかるだろうし、ヲタクや推しがいる人なら尚更共感するところがあると思います。
推しといえども、私達の思うようなレベルではなく、世界がそれしかない、娯楽がそれしかない、人生の全てであるかのような、彼の分身のようなアイコン。

つい最近、同じようなテーマで、「カミヤモブリー」や「最愛の子」なんかを続けて鑑賞していたので、長年誘拐されていた子供の心情と誘拐した親、された側の親の苦悩や人間関係の構築の難しさや埋められない年月のトラウマなど、リアリティのある苦しい話ばかり見ていたので、全く真逆のこの作品がめちゃくちゃ染みました。
カミヤモブリーなんかは、監禁ではなく純粋に誘拐犯に愛されて育ち、偽の親への愛情が深かったとはいえど、実の親がそれを最後まで嫌悪し、娘の感情を無視して非難した事で、本当の意味で娘との信頼関係を築けていなかったので、むしろ、この映画はクマというファンタジックでかなり突飛なものが対処ではあるけれど、究極、責任のない子供が人生を過ごしてきた軌跡や感情を尊重する事でしか、新しい家族との信頼関係は構築できないというのは実は真理なんじゃないかなと思います。
ジェームズの場合は、心の支えや愛情が、親ではなくブリグズリーべアにかかっていた所が救いだったかもしれませんが、両親が彼の大切なものに理解を示してくれたのが何より素敵でした。

両親との関係が、友人や妹によって助けられていくのもとても良き。
最初は意地悪な妹に無理やり連れられていったパーティでスペンサーに出会えたのも、刑事さんも、精神科に入れられた時に出会った友達も、ジェームズが出会った人達が皆愛情あふれる人達なのがめちゃくちゃ素敵でした。
ジェームズの人生にそれしかなかった「推し」を通して彼自身がそこから解き放たれて成長していけるストーリーも良かった。
あったかいのに切なくて優しいので、終始ギュッと胸が締め付けられるような感じで号泣しながら見てました。
皆で作る映画のブリグズリーべアはジェームズ自身と重なり、それを完成させ、周囲に認められ、昇華することで、彼の人生の第1ピリオドが打たれ、ここから新たに新しい世界へ成長していけるんだろうなというラストも良かった。

まあ、犯罪者の作ったエンターテインメントが規制されないものかとか、YouTube公開とかならともかく、あんな知識もない個人が作った映画が映画館の規模で公開出来るのかとか、受刑者がそれに声を当てていいもんかとか、色々ツッコミところは満載で有り得ないでしょ、というところはありますが、あまり細かい事は言わずに、ジェームズと同じ目線で童心に返って見て欲しい作品です。

2023/03/28

2023/03/29

76点

選択しない 


みんないい人たち

誘拐され社会から隔離されて育った青年が主人公という特殊な設定。それにしては真っ直ぐ成長し、関わる人々が全て善人なので彼の夢であるブリグズビー・ベア映画の制作へ邁進。誘拐犯へも暖かい視線なのは不思議ですが、悪人のいない映画もいいかなと思わせてくれるほっこりする作品でした。

2023/03/25

2023/03/26

-点

テレビ/無料放送/フジテレビ 


フジの深夜枠でやってたんだけど、全然聴いたことないし、なんかB級映画にしてはセンスがいいというか、見やすいんだよな、B級映画のパロディみたいな感じがする何これ、なんでマーク・ハミルが出てんの?初めての友達はスタトレ派じゃん?大丈夫?喧嘩しない?今となって冷静に思えばアリスインワンダーランドとか、チョコレート工場の秘密とか、昔のLSDキッズ映画みたいなヤバみが愛おしいんだけど、見てる最中は「“みんなでヘンリー・ダーガー”って感じがはんぱないな。」て思ってた。
SNLのプロデューサーと出演者が中心に作った映画なのだと言われて、うっわぁ……なるほど……ってなった。どうりで見やすい、変な引っ掛かりとかダサさが居ない訳だ。そして評価が高いな。

2019/05/19

2020/09/26

65点

選択しない 
字幕

ジェームズの一日から始まる。家族以外が出てこないし、食事前にはそれぞれが握手をするという独特な儀式。どうやら睡眠・起床時間もコントロールされている。家の作りも変わっていて船や潜水艦の中のようで、「ピア」と呼ばれる透明な壁の(X-MENでいう)セミブロみたいな場所も。核戦争後生き残った家族なのか?未来なのか?と思っていたらまさかの誘拐&監禁の現場だったととは!両親との絆もあるように見えたし全く予想していなかった展開で意外なとこを突かれた!これはほんの序盤。
ここから実の家族の元へ戻り、社会に出て、今まで知らなかった世界や人々に触れていく過程は「ルーム」の息子を思い出した。映画オタクの友人も出来るが、ジェームズの生い立ちは置いといて普通〜に接してくれる彼の暖かさよ。ジェームズの世間知らずが生む事件から、家族友人が再び一つになるきっかけを作るというファインプレー!刑事さんも単にジェームズを安心させるためにただ言葉として使用していた「友達」から、演じる喜びを改めて感じてジェームズのために何ができるかとほんとうの「友達」として接してくれて素敵だった。洞窟内のあのシーンはまるでオビワンだったな笑
そして古いパパ、マーク・ハミルから声をいただくシーン。パッとスイッチが入るのは声優というプロの仕事を見れて嬉しかったー!

2020/06/05

2020/06/05

75点

テレビ/有料放送/スターチャンネル 


社会復帰

幼い頃さらわれて偽の両親に育てられたジェームスが本当の両親に引き取られ社会復帰をする様子を描いた感動作品。
ジェームスは、外界と隔てられ、偽のネット、偽の教育番組「ブリグズビー・ベア」で育てられたため、ブリグズビー・ベアがすり込まれている。社会に戻って友人ができつつあるが、スタートレックなどのSFファンであるスペンスと話が合うことから、ブリグズビー・ベアの映画化を思い立つ。両親は誘拐の後遺症がまだ残っているとして、精神科医に診させるが、彼は彼なりに映画作りを通じて友人を作り、社会復帰を果たしていく。
暖かい両親の理解と、偽の両親の教育の成果で、彼が成長していく様は感動的。