中途採用で入った年下の上司がすっかり腐っている。一昨日ガス抜きのため我が家に呼んで焼肉をした。自他ともに認める私の仇敵であるキャンキャンうるさいお局がとにかく嫌いらしい。「私より100万高い年収はオバサンのお守り賃だと思って下さい」と改めて諭して(押し付けて)おいた。
三代続いた由緒正しき都人の私には感情移入しづらい世界観である。昔、会社の飲み会でホルモン焼へ行く度にお腹を壊していた記憶が甦った。本国・韓国でこのテーマが取り上げられることはないだろうし、自身も在日の出自を持つ鄭義信監督の集大成的なプライベート・フィルムと解釈したい。
群像劇とはいえ確たる軸がないため率直に言って退屈である。先述の通りテーマが遠いと言うか、とにかく繰り出されるエピソードの一つ一つが全く面白くなく観終えるのが苦痛だった。同じセットの中ばかりで画面に広がりがなく、間延びしたくどい演出にも茶番臭が漂う。社会派を狙った訳ではないだろうしエンタメ映画としては失格と言わざるを得ない。真木よう子の巨乳に+15点。