焼肉ドラゴン

やきにくどらごん|----|----

焼肉ドラゴン

amazon
レビューの数

86

平均評点

73.4(521人)

観たひと

705

観たいひと

70

(C) 2018「焼肉ドラゴン」製作委員会

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ヒューマン / ドラマ
製作国 日本
製作年 2018
公開年月日 2018/6/22
上映時間 127分
製作会社 「焼肉ドラゴン」製作委員会(制作プロダクション:ステューディオスリー=松竹撮影所)
配給 KADOKAWA=ファントム・フィルム
レイティング 一般映画
カラー カラー
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督鄭義信 
脚本鄭義信 
原作鄭義信
(戯曲『焼肉ドラゴン』)
エグゼクティブプロデューサー小西啓介 
堀内大示 
巖本博 
畠中達郎 
本間憲 
岡田美徳 
高橋一仁 
岩崎アキ子 
三宅容介 
梅川治男 
企画プロデューサー江守徹 
佐々木弘毅 
企画清水啓太郎 
製作統括小西啓介 
加茂克也 
プロデューサー森重晃 
清水啓太郎 
撮影山崎裕 
美術磯見俊裕 
装飾中込秀志 
音楽久米大作 
録音吉田憲義 
照明尾下栄治 
編集洲﨑千恵子 
VFXスーパーバイザーオダイッセイ 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演真木よう子 静花
井上真央 梨花
大泉洋 哲男
桜庭ななみ 美花
大谷亮平 長谷川豊
ハン・ドンギュ 尹大樹
イム・ヒチョル 呉日白
大江晋平 時生
宇野祥平 呉信吉
根岸季衣 長谷川美根子
イ・ジョンウン 英順
キム・サンホ 龍吉

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「血と骨」などの脚本家・鄭義信が原作を手がけ、数々の演劇賞を受賞した同名舞台を自らメガホンをとり映画化。高度経済成長期の1970年代。故郷を奪われ、関西地方都市の一角で小さな焼肉店を営む一家が、時代の波に翻弄されながらも力強く生きる姿を映し出す。出演は「さよなら渓谷」の真木よう子、「白ゆき姫殺人事件」の井上真央、「マンハント」の桜庭ななみ、「探偵はBARにいる」シリーズの大泉洋、「神弓 KAMIYUMI」の大谷亮平、「まんが島」の宇野祥平。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

高度経済成長期の真っ只中、万国博覧会が開催された1970年。関西の地方都市の一角で、小さな焼肉店「焼肉ドラゴン」を営む龍吉(キム・サンホ)と妻・英順(イ・ジョンウン)は、静花(真木よう子)、梨花(井上真央)、美花(桜庭ななみ)の三姉妹、一人息子の時生(大江晋平)と共に暮らしている。失くした故郷、戦争で奪われた左腕……。辛い過去は決して消えないが、毎日懸命に働き、家族はいつも明るく、些細なことで泣いたり笑ったりの日々。一方、店内は、静花の幼馴染で彼女に密かに思いを寄せる哲男(大泉洋)など、騒がしい常連客たちでいつも大賑わいだった。「たとえ昨日がどんなでも、明日はきっとえぇ日になる……」それが龍吉のいつもの口癖だ。しかし、そんな強い絆で結ばれた「焼肉ドラゴン」にも、次第に時代の波が押し寄せてくる……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2018年8月下旬号

読者の映画評:「空飛ぶタイヤ」田中敏巳/「焼肉ドラゴン」松本ひろみ/「虹色デイズ」保坂朱美

2018年7月下旬特別号

REVIEW 日本映画&外国映画:「焼肉ドラゴン」

2018年7月上旬号

「焼肉ドラゴン」:インタビュー 鄭義信[監督]

2018年6月下旬号

INTERVIEW 大泉洋:「焼肉ドラゴン」

UPCOMING 新作紹介:「焼肉ドラゴン」

2025/05/02

2025/05/02

80点

テレビ/有料放送/WOWOW 


脚本が良いとこんなに良い映画になる

しみじみと良い話だなあと思った。何かと日本では忌避の対象になりやすい在日の人たちだけど、彼らには彼らの理があるのだよね。脚本のチカラを感じる一本で、元は舞台演劇だということだけど、これは生でも観てみたいと感じる。しかし、映画版ならではの豪華キャストというのがこの作品にはあって、三姉妹は揃ってものすごくいい。中でも井上真央さんは最高で、彼女のつるんとした顔がものすごく印象的。良い。

2025/02/20

2025/02/20

70点

テレビ/有料放送/WOWOW 


醬油屋のサトウさんを信頼してはいけない

二度目の鑑賞。
映像作品としては何かと不満が多いのだけれど、
父親・母親・三人娘が愛おしいので、
前回と同じく70点。

2024/12/15

2025/01/22

70点

レンタル 


悲喜こもごも

ネタバレ

戦争で片腕を奪われ、帰国もままならず、一心不乱に働いてただただ家族を養う。自らの苦難の半生を訥々と一人語りするアボジをワンシーンワンカットで捉えたクライマックスが秀逸。日本社会に抑圧差別されながらもたくましく生き抜く在日家族の悲喜こもごもを描いた人間ドラマに引き込まれる。ただ、なんだか情感過多にも思える鄭義信のウェットな語り口が個人的趣味嗜好に合わずの5点減点。真木よう子、大泉洋をはじめとした俳優陣の熱演好演光る。とりわけ、滋味深い存在感発するイ・ジョンウン、キム・サンホの韓国人俳優が印象に残る。

2025/01/13

2025/01/13

35点

VOD/Amazonプライム・ビデオ 


朝ドラ・クオリティの茶番劇

中途採用で入った年下の上司がすっかり腐っている。一昨日ガス抜きのため我が家に呼んで焼肉をした。自他ともに認める私の仇敵であるキャンキャンうるさいお局がとにかく嫌いらしい。「私より100万高い年収はオバサンのお守り賃だと思って下さい」と改めて諭して(押し付けて)おいた。

三代続いた由緒正しき都人の私には感情移入しづらい世界観である。昔、会社の飲み会でホルモン焼へ行く度にお腹を壊していた記憶が甦った。本国・韓国でこのテーマが取り上げられることはないだろうし、自身も在日の出自を持つ鄭義信監督の集大成的なプライベート・フィルムと解釈したい。

群像劇とはいえ確たる軸がないため率直に言って退屈である。先述の通りテーマが遠いと言うか、とにかく繰り出されるエピソードの一つ一つが全く面白くなく観終えるのが苦痛だった。同じセットの中ばかりで画面に広がりがなく、間延びしたくどい演出にも茶番臭が漂う。社会派を狙った訳ではないだろうしエンタメ映画としては失格と言わざるを得ない。真木よう子の巨乳に+15点。

2024/12/26

2024/12/28

65点

VOD/Amazonプライム・ビデオ 


分断の歴史

ネタバレ

岸信介が「侵略」と認めた半島への日本の罪深い行いを、この国の昨今の為政者は何もなかったようにときが過ぎるのを待つつもりのようだが、映画など文化面でこうした分断の歴史に導いた事実をしっかりと記録することの重要性を感じさせる映画。久しぶりに見てあらためて強く感動した。

ヤン・ヨンヒ監督の「スープとイデオロギー」であらためて知ることができた済州島の大虐殺がこの映画にも出てくる。南北戦争で混乱する中、同じ人民同士が虐殺される歴史が今やリゾート地として忘れ去られたような済州島に存在したことの痛みを感じる。この事件をきっかけに朝鮮半島から日本に流れて来た方も多いようだ。

キム・サンホ、イ・ジョンウンの両親があまりにも素晴らしくて、失礼ながら、今見るとほかの日本人俳優たちが霞んで見える。それほどまでにふたりの演技は突出していて、存在するだけで映画の価値が高まっている気がする。

音楽を多様せず、静かに長回しのショットで緊張感のあるシーンを演出しているのも好感が持てる。

最後に家族が別れてゆくシーンは、当時はきっとう想像もしなかった深い分断の歴史が始まることを印象付ける。

そして同じ民族による分断はいまも続いているのだ。

2024/06/15

2024/06/16

78点

テレビ/有料放送/WOWOW 


また観た

この映画の大泉洋がいい。