「この辺りで私は生まれて、この辺りで私は死ぬ...あなたにとっては一瞬のこと。取るに足らない」
サンフランシスコ警察の刑事ジョン・"スコティ"・ファーガソン(演:ジェームズ・スチュワート)は、捜査中に同僚を転落事故で誤って死なせてしまったことから高所恐怖症となり、警察官を辞めた。無職となった彼に学友エルスターが妻の尾行を依頼する。曰く「妻マデリン(演:キム・ノヴァク)が何かに取り憑かれたように不可解な行動をとっている」とのこと。早速マデリンの尾行を始めたスコティだったが...。
アルフレッド・ヒッチコック監督によるサスペンス作品。「北北西に進路を取れ」(1959)同様、事の全貌が見えてからクライマックスまでの展開はちょっと長い。だが個人的には「北北西〜」よりも悩まされた。まあ、「自業自得」といえばそれだけなのだが、それにしてもスコティがちょっと可哀想。
オカルト要素あり、サスペンス要素あり、ラヴロマンス的な何かありで、「そんなのアリかよ?」の連続だった。題材そのものとしてはTBSの日曜劇場とか、現代の科学的手法が使える方がより映えたかもしれない。
個人的にしくじったのは、病み上がりのタイミングで観てしまったこと。私事で恐縮だが、インフルエンザの後遺症でやや三半規管が弱っていた。そんな中で本作を観てしまったものだから、冒頭のシークエンスですでに軽度のポリゴンショックになってしまった。観終わって時間をおいたがそれでも気持ち悪い。
脇道はともかく、よくこういう物語を思いつくものだとヒッチコック監督にはつくづく感心してしまう。本人曰く「本作は失敗作」とのことで、納得はいっていないらしいが観る側としてはそんなことはない。気持ちもう少しチュッチュのシーンをカットしてスピードを上げてもらえれば、他に文句はない。
で、あの本屋の主人は一体何歳なんだろうか...。