フィンランドで平和に暮らしていたカルパが首都ヘルシンキでの五ヵ国首脳会議で訪れるロシア大統領暗殺計画に巻き込まれる。原作はカルパを主人公にシリーズ化されているらしい。当時のロシアにおける新興財閥や元KGBスパイ、リトビネンコ氏毒殺で話題になったポロニウムなど背景もしっかりしているが、映像化がいまひとつ。そもそもの事件の発端がチープ。あんなに安易なのかと疑うばかり。ある関係者と川沿いを僅か歩くシーンで川沿いに並んでいるはずのない有名な建造物がオンパレード。ロシア大統領が登場する部屋も車もセキュリティも大統領クラスに対応するレベルに有らず。それ故、重厚感もなく、せっかくのサスペンスも台無し。資金力が有ればだが、、。