デトロイト

でとろいと|DETROIT|DETROIT

デトロイト

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レビューの数

180

平均評点

79.0(981人)

観たひと

1320

観たいひと

110

(C) 2017 SHEPARD DOG, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル スリラー / ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 2017
公開年月日 2018/1/26
上映時間 142分
製作会社
配給 ロングライド(提供:バップ、アスミック・エース、ロングライド)
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声 5.1ch

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「ゼロ・ダーク・サーティ」のキャスリン・ビグローが、1967年暴動発生時のデトロイトで実際に起きた事件を映画化。暴動発生から2日目の夜、銃声の通報があったモーテルに警察が乗り込む。何人かの警官が捜査手順を無視し、宿泊客に不当な尋問を始める。出演は、「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」のジョン・ボイエガ、「レヴェナント 蘇えりし者」のウィル・ポールター、「トランスフォーマー ロストエイジ」のジャック・レイナー、「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」のアンソニー・マッキー。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

1967年夏、デトロイトで暴動が発生。その2日目の夜、街が戦場と化すなか、ミシガン州兵隊の集結地付近で銃声の通報がある。捜索押収のため、デトロイト警察、ミシガン州警察、ミシガン陸軍州兵、地元の警備隊がアルジェ・モーテルの別館に乗り込む。捜査手順を無視した何人かの警官がモーテルの宿泊客たちに不当な強制尋問を行い、誰彼構わず脅迫し自白を強要する“死のゲーム”が始まる……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2019年2月下旬 キネマ旬報ベスト・テン発表特別号

2018年 第92回 キネマ旬報ベスト・テン&個人賞:読者選出外国映画ベスト・テン

2018年2月上旬号

「デトロイト」:インタビュー キャスリン・ビグロー[監督]

「デトロイト」:黒人差別を描いたアメリカ映画の軌跡

UPCOMING 新作紹介:「デトロイト」

REVIEW 日本映画&外国映画:「デトロイト」

ぼくのアメリカ映画時評:第1回 人種問題、その壁の突破 「デトロイト」/「ゲット・アウト」

2024/01/07

2024/01/07

80点

選択しない 


キャサリンビグローらしい、役者の息遣いも聞こえてきそうな緊迫感あふれる演出
かなり事実に忠実に描いているのだろうという信頼感が彼女の作品にはある

2022/08/14

90点

選択しない 


キャスリン・ビグロー監督の最高傑作かも!?

60年代のデトロイトで暴動が起きた。人種差別撤廃を求める公民権運動が実りつつあった時期だが、各州で黒人のデモや暴動の度に、警察や州兵が出動して死者や怪我人が続出したことはニュースの映像にも残っている。
その中で起きた「アルジェ・モーテル事件」を本作は取り上げている。
黒人がふざけて撃ったおもちゃの銃の空砲を警察と州兵が狙撃とみなしてモーテルに押し寄せてきた。撃った者が誰なのか、警官の拷問に近い尋問が始まるのであった。
痛めつけられる黒人たち。警官が振るう暴力には目を疑った観客も多かったであろう。
特にウィル・ポールター扮した警官の尋問は凄まじく、あらゆる強行手段を駆使するのである。黒人グループを壁際に並べて、無抵抗なのに暴行を繰り返す。犯人を取り調べるというレベルではない。
明らかな自白の強要である。死者も出た。
この惨劇のシークエンスは当事者たちの証言を元に再現したとある。どこまでが真実かは定かではない。実際には警官たちが生命の危険を感じてやむを得ない行動だったかもしれない。逆に映像が真実そのものだったかもしれない。

人種差別問題は根深い。白人は黒人に対して、黒人は白人に対して、疑心暗鬼になってるからだ。暴力が新たな暴力を生む。負のスパイラルである。しかしそれぞれに正義を持っている。それが厄介なのだ。
黒人の方が人種ごとの人口比率で、マイノリティになってしまう。だから多数派の白人の意見が通ってしまうだけの話です。
アジア系や南米のスパニッシュ系も差別を受ける。白人の中でもユダヤ系やイタリア系も下に見られてる。だからアメリカは病んでる国と言われてるのです。
それを本作で、映像化して具現化にしたに過ぎないと私は思ってます。

現代は人種差別の問題はかなり解消されてきてるみたいですが、喧嘩好きな国民性は変わらないであろう。アメリカ人には自分が存在するカテゴリーが絶対であるからです。

アルジ・スミスが扮した黒人バンドのヴォーカルラリーは、白人には自分の歌を聞かせない道を選んだ。白人お断りの人生を選んだのだ。そこに「アルジェ・モーテル事件」の真実を指すものがあると思います。
それにしてもアルジ・スミスの表情が良かった。ハリウッドに若きスターの誕生を私は感じました。これからの活躍に期待したいものです。

キャスリン・ビグロー監督も社会派のスゴイ作品をもっと期待してます。本作はアカデミー賞級の作品だったと思いますよ。
人種差別というテーマが刺激が強すぎて、映画賞のノミネートが見送られたのでしょうが屈せずに新たな作品を出してほしいですね、

2022/02/23

2022/02/24

62点

テレビ/有料放送/WOWOW 
吹替


理不尽すぎる・・

 黒人たちの不満が爆発して起こった1967年のデトロイト暴動と、その暴動の最中に殺人にまで発展した白人警官による黒人たちへの不当な尋問の様子をリアリティを追求して描いた社会派実録ドラマ作品。
怒り・怒り・怒り、そして憤りの何ものでもない理不尽な感情が混み上がってきた。アメリカ社会は、いつまで経っても白人が優越した社会であり続けるんだろうなぁ・・・。どうして、平等な社会を実現出来ないんだろうか。同じようなことが今後も起こり続けるのだろう。

2021/11/03

2021/11/03

78点

その他/録画BSスターチャンネル 
字幕


今だに続くアメリカの闇

ネタバレ

 長いので、最後まで観れるか心配だったが、後半はかなり緊迫した。

 このデトロイトの暴動は、1967年の実際の出来事とのことだが、こんなことが本当にあったのかと思えるほど、白人警官の暴行、殺人は酷かった。警官のフィリップ(ウィル・ポールター)を中心とした警官達が、暴動の鎮圧と称して、黒人を背後から撃って殺したり、証拠の隠滅のために、黒人を殺したり、とやりたい放題だったのに、陪審員制度で無罪になってしまう、驚きの展開。

 そして、現在も、このような暴力は続いていて、これがアメリカの根本的な人種の問題と思われるが、映画が終わってしまうと、何となく遠い話になってしまい、親近感が持ちにくいのが残念な所だけれども。

 キャスリンビグローの作品は、「ハート・ロッカー」「ゼロ・ダーク・サーティ」に続いて3本目。すべて、アメリカ社会の問題を告発しようとするもの、その意気込みは感じられた。

2021/08/16

78点

映画館/新潟県 
字幕


【各々に棲む悪魔】

強い権力を与えられた者と力持たぬ者が 狭小空間を共にした時、理性 -そして個性- は亡失され 人はどこまでも暴走する - 役割・地位・状況・場面・雰囲気にただ"流されるまま"の 権力盲目従属者“権威主義的パーソナリティ”の末路が如何様であるかは、当該事件はじめ スタンフォード大模擬監獄実験等でも明白である。
「アメリカの病巣」だとか「人種差別」等の 他人事 及び単純図式化した読解アプローチそれ自体が、自身にも潜む悪魔に無自覚である事の宣言と為ってはいまいか。
ハンナアーレントが愕然としたアドルフアイヒマン然り、“自覚無き殺戮者”は 近傍にごく普通に居るのだから-。



《追記》
前後半各々にあるドラマティックスメンバーの歌唱場面。その時の ある人物の不在が鮮烈に胸に迫る。
或いは、祈りへと昇華される歌唱(若しくは歌唱へと昇華される祈り)等、歌曲モチーフは悉く反復され ドラマをより味わい深いものとしている。




《劇場観賞》

2021/07/20

2021/07/20

70点

選択しない 


1967年にデトロイトで起きた黒人による暴動。
白人は、黒人に対して暴力と差別で制圧していると思っている時代。
黒人は、今まで自分達が悲暴力的であったためだと考え実力行使に出てきた。

人種差別とは根が深く、未だに残っている。
我々東南アジアの人に対してもある。
そんなに、白人が偉いなら、もっとまともな世の中にしてくれたら良いのに。