モリのいる場所

もりのいるばしょ|----|----

モリのいる場所

amazon
レビューの数

105

平均評点

73.3(486人)

観たひと

663

観たいひと

83

(C)2018「モリのいる場所」製作委員会

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 伝記 / ヒューマン / アート / ドラマ
製作国 日本
製作年 2018
公開年月日 2018/5/19
上映時間 99分
製作会社 2018「モリのいる場所」製作委員会(日活=バンダイビジュアル=イオンエンターテインメント=ベンチャーバンク=朝日新聞社=ダブ)(製作幹事:日活/制作:日活=ダブ)
配給 日活
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声 5.1ch

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督沖田修一 
脚本沖田修一 
エグゼクティブプロデューサー永山雅也 
製作新井重人 
川城和実 
片岡尚 
鷲見貴彦 
宮崎伸夫 
佐竹一美 
プロデューサー吉田憲一 
宇田川寧 
撮影月永雄太 
美術安宅紀史 
装飾山本直輝 
音楽牛尾憲輔 
録音山本タカアキ 
音響効果勝亦さくら 
照明藤井勇 
編集佐藤崇 
衣裳岩崎文男 
ヘアメイク宮内三千代 
キャスティング南谷夢 
ラインプロデューサー濱松洋一 
制作担当大田康一 
助監督安達耕平 
スクリプター押田智子 
VFXスーパーバイザー小坂一順 
特殊メイク百武朋 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演山﨑努 熊谷守一
樹木希林 秀子
加瀬亮 藤田武
吉村界人 鹿島公平
光石研 朝比奈
青木崇高 岩谷
吹越満 水島
池谷のぶえ 美恵ちゃん
きたろう 荒木
林与一 昭和天皇
三上博史 知らない男

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「祈りの幕が下りる時」の山崎努と「あん」の樹木希林が洋画家・熊谷守一夫妻を演じるヒューマンドラマ。守一の自宅の庭には様々な動植物が生きている。守一は30年以上、それらをじっと眺めるのを日課にしていた。守一の家には毎日のように人が訪ねてくる。監督・脚本は、「モヒカン故郷に帰る」の沖田修一。出演は、「3月のライオン」前・後編の加瀬亮、「谷崎潤一郎原案/TANIZAKI TRIBUTE『悪魔』」の吉村界人。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

洋画家・熊谷守一(山崎努)の自宅の庭には草木が生い茂り、彼の描く絵のモデルになるたくさんの虫や猫などが住み着いていた。守一は30年以上、じっとその庭の生命たちを眺めるのを日課にしている。守一は妻の秀子(樹木希林)と二人で暮らしているが、毎日のように来客が訪れる。守一を撮ることに情熱を燃やす若い写真家の藤田(加瀬亮)、守一に看板を描いてもらいたい温泉旅館の主人、隣人の佐伯さん夫婦、郵便屋さんや画商や近所の人々、そして得体の知れない男も……。今日も守一と彼を愛する人々のおかしくて温かな一日が始まる。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2018年7月上旬号

読者の映画評:「ハッピーエンド」若松順子/「モリのいる場所」吉田伴内/「マルクス・エンゲルス」船戸五郎

2018年6月上旬特別号

「モリのいる場所」:インタビュー 沖田修一[監督]

「モリのいる場所」:批評

UPCOMING 新作紹介:「モリのいる場所」

REVIEW 日本映画&外国映画:「モリのいる場所」

2018年5月下旬号

撮影現場ルポ「モリのいる場所」:

2023/06/30

2023/06/30

60点

テレビ/有料放送/WOWOW 


『さかなのこ』『横道世之介』との類似点と相違点

画家の熊谷守一(1880-1977)を描いた作品で、
沖田修一監督作品では、『さかなのこ』(2022)、『横道世之介』(2012)が共に
「実在の人物をモデルにして創作した主人公によるフィクション」
だったので、
この作品も同様だと思われる。

冒頭で、池谷のぶえが沢田研二の「危険なふたり」(1973)を歌うのと、
(ちなみに、その歌を横で聞いていた主人公の妻を演じたのは、「ジュリーー!」の持ちネタがある樹木希林)
ザ・ドリフターズの荒井注が脱退して志村けんが加入した事(1974年)を話題にしていたので、
時代設定は、1973~1974年頃。

(ただし、「先生は新幹線を知らないから、信州(の蓼科)から(池袋?まで)何十時間もかかったと思ってる」
みたいな台詞は、1997年開業の長野新幹線のことだとしか思うのが普通だけど、ひょっとして凡ミス?)

先に観ていた前述の2作品との共通点の1つが、
「主人公がマイペース」
だということ。

ところが、相違点もあって、
2作品は「主人公が周りの人々に良い影響を与えていく」
というストーリーで、その人間関係が面白かったのだが、
この作品ではマイペースの度合いがより強いせいか、
周りの人は上手く調子を合わせてながら関係を持ち続けている感じで、
ほのぼのとはしているが、成長などの変化はほとんどない。

こうなると、沖山監督が自作の主人公のキャラやストーリーに盛り込んでいるのは、
人間関係ではなく、
「無垢なキャラの人間」なのかな?と思う。

----

自宅の庭の虫や小動物を見ている事が多くて日課になっている主人公を描く事は、
当人にとってはものすごく意味があっても、
表面的あるいは客観的には無意味とも言えるというギャップがあり、
それが埋まりそうになく、気持ち的に作品との距離が遠い。

冒頭に映されたケージの中のフクロウが、
ラストシーンで成長している事以外は、
そのフクロウについては何も描かれていない事に代表されるように、
様々な物が描かれているが、それらを描くことの意図が
「意味ありげ」止まりにしか感じられないような、
具体性に欠ける描き方だったからだと思う。

2018/05/26

2023/01/11

75点

映画館/群馬県/シネマテーク高崎 


優しさのある場所

皆が思わず長居してしまう場所。
そこだけ時間の流れかたがゆっくりに感じる場所。

多分きっと夏場になると蚊に悩まされる場所でもある(笑)

何だかイイナ。
こういう生活が老後に出来るようになったら最高なのに…

無限の時間がある夢幻の場所。
でも現実の場所。
世俗のいろんなしがらみから解放されて生きられたら最高ですね。
そうなったらきっと宇宙人とも遭遇できるかも?

素敵な時間が漂う作品で
こんな生活が皆できたら幸せなのに…と思ってしまいました。
山崎努さんと樹木希林さんの佇まいが本当に味があっていいな…

2022/06/23

2022/06/23

25点

選択しない 


永遠

テレビドラマ的な陳腐な作り。

2021/10/27

2021/11/10

75点

レンタル 


枯淡の趣

ネタバレ

猫や蟻の絵が有名な熊谷守一の知られざるプライベートに興味津々。作風も個性的だが、浮世離れしたその人となりは想像以上に個性的で、自宅の庭以外は三十年も外出していないとか、来客がたくさん来るから文化勲章はいらないとか、まさに奇人変人と言える類いのもの。揚げをはさみで切り、ウインナーをニッパでつぶして食べる、冒頭の食事シーンはただただ衝撃だった。

植物や昆虫を目を凝らしてジッと観察し、時折語りかけ、そっと触れ合う。自然と寄り添い過ごす主人公の日常をゆったりと紡ぎ出し、オフビートなユーモアを要所に交えながら、全編に枯淡の趣を醸成する沖田修一の熟練の語り口に引き込まれる。「上手は先が見えてしまう、絵は下手でいい」だの、「生きることは楽しい、もっとたくさん生きたい」だの、シミジミする台詞もチラホラあった。それにしても、雲水館の看板を書くシーンには思わず笑ってしまった。  

名優の名優たる所以を実感する山﨑努、樹木希林の役にはまった好演をはじめ、光石研、加瀬亮、青木崇高といった脇役陣の滋味深い存在感が光る。

2021/07/18

2021/07/18

53点

テレビ/有料放送/WOWOW 


無一物

唯一無二

2021/01/31

2021/01/31

-点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/PC 


沖田修一版まあだだよ

実在の画家・熊谷守一さんを題材にしたフィクションです。『まあだだよ』のスタイルです。
ストーリーらしいストーリーはありません。テーマらしいテーマもありません。熊谷守一さんについてよくわかるわけでもありません。時代性もわかりません。
ただ、こんなのもいいな、と思える生活が描かれています。正直なところ何度も観たいと思う作品ではありませんが、好きな作品です。