コクウ

こくう|----|----

コクウ

レビューの数

6

平均評点

61.3(15人)

観たひと

20

観たいひと

2

(C) 2017 OP PICTURES

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル エロス / ドラマ
製作国 日本
製作年 2017
公開年月日 2017/7/9
上映時間 85分
製作会社 (制作:ファミリーツリー)
配給 オーピー映画
レイティング R-15
カラー
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督榊英雄 
脚本三輪江一 
撮影早坂伸 
音楽雷鳥 
録音丹雄二 
照明大庭郭基 
編集清野英樹 
ヘアメイク堀川貴世 
助監督三輪江一 
効果丹雄二 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演戸田真琴 工藤朋美
とみやまあゆみ 手塚結衣
高橋美津子 工藤沙耶佳
和田光沙 アヤカ
可児正光 成田潤
川瀬陽太 工藤幸雄
山本宗介 平林正彦
木村保 原島亮太
森本のぶ 白井
羽柴裕吾 市川

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

特集企画『OP PICTURES+フェス2017』の一作。俳優として活躍するほか「木屋町DARUMA」など数々の監督作を送り出す榊英雄がメガホンを取った2017年6月23日公開のピンク映画「ほくろの女は夜濡れる」を、R15+用に再編集。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

昼間会社員として働く朋美は、夜になるとサヤカという名前で売春をしていた。義理の父との忌まわしい記憶を消すように、派手に着飾って夜の繁華街に立ち、家族の借金を返済し続けている。そんな中、大学時代の先輩・潤と再会し交際がスタート。結婚が決まり、二人は挨拶をしに義父・幸雄のいる実家に向かうが……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2017/11/30

2017/12/01

60点

映画館/大阪府/シアターセブン 


フラストレーションが。

ネタバレ

<OP PICTURES+ フェス 2017>での上映。

義父の借金返済のため体を売る主人公。お客にポイントサービスと言って、自分の体に黒子を付けさせる。一種の自傷行為なのか。母の代用品として義父に手込めにされた自分としてのけじめなのか。

目を離せない話ではあるのだが、義父の行為や、会社のドラ息子のパワハラには徹底抗戦してくれないと見ていてフラストレーションがたまってしまう。

2017/11/27

2017/11/27

50点

映画館/東京都/キネカ大森 


ニッポン死ね!

会社から外廻りと称して出かけて、一匹狼のデリヘル嬢をこなす朋美の目的は後で明かされますが、義父のこさえた借金のためです。
渋谷のラブホ街で大学の先輩・潤とばったりと出会い、「得意先のところに向うところです」と言い繕うのは、ある意味嘘ではありませんが笑ってしまいます。
潤とは借金を完済し終わって、結婚を真面目に申し込まれることになりますが、彼を含めて、出てくる男どもは程度の差こそあれ、みんなクズ揃いです。
まだ幼顔で、いかにも新入社員の雰囲気を醸し出す朋美ちゃんに、過酷な重荷を負わせるのは可愛そうですが、一人彼女を支援する派遣社員のシングルマザー手塚の存在が、あまり力にはなっていませんでしたが、救いとなっていました。

2017/07/10

2017/08/03

65点

映画館/東京都/テアトル新宿 


ヒロインの痛みが痛さとして伝わる

オーピー映画のR15再編集版シリーズ、榊英雄監督の「コクウ」は、ヒロイン戸田真琴が空を見上げて慟哭すると、真っ黒な雨が降ってくるという場面が描かれるので、“コクウ”とは“虚空”の事だと思ったのですが、そうツイッター上で呟いたところ、“上野オークラの舞台挨拶で、コクウは黒い雨とも引っかけたと言っていた”というご指摘をいただきました。“黒い雨、黒=コク、雨=ウ”という訳です。
映画の中身は、自らの意志で己の肉体を汚してまでして、ケリをつけようとし、幸福を掴もうとしたヒロインが、皮肉な結末を蒙るというお話で、ヒロインの痛みが観る者にも痛さとして伝わる映画でした。
榊英雄の監督した映画を全部を観た訳ではないので、偉そうなことは言えないものの、例えば「トマトのしずく」みたいな真っ直ぐな親子愛を描く一方、「捨てがたき人々」「木屋町DARUMA」のようなスキャンダラスな題材もありますが、「捨てがたき」も「DARUMA」も中身は実直だという印象であり、監督もそういうストレートな人なのかと思っていました。今回の「コクウ」も、たとえ肉体を汚してもケリをつけるところはしっかりケリをつけ、その後は汚れを落としてクリーンになって、その手で幸福を掴み取るというヒロインの意志は真っ直ぐだと思うものの、そう簡単に問屋が卸してくれないという皮肉に、榊監督の捻りが効いていました。
主演女優の頑張りは、まずは賞賛に値するとは思います。

2017/07/09

2017/07/13

65点

映画館/東京都/テアトル新宿 


ほくろの女

エッチなシーンはふんだんに盛り込まれておりましたが、本作はピンク映画なのだろうか。
女の孤独がよく表現されて、一般劇場で上映されているので普通の作品として見ておりましたが、ピンク劇場で観賞したら、そういう視点で楽しめる作品ではないと思います。

デリヘル嬢をしながら、男に抱かれる度にほくろを付けていく女。
なぜ、女はほくろをつけるのか。
デリヘル嬢の源氏名は、母の名前を使う。
自分は誰なのか、アイデンティティを確かめるような付けほくろが切なかったです。

今やマイナー系の作品では引っ張りだこの川瀬陽太さん。
本作ではゲスなオヤジを演じておりました。
そのゲスっぷりは、さすがの迫力でした。

さて、この日は舞台挨拶付き。
主演の戸田真琴さんをはじめ、10人が登壇。
面白いトークだったのですが、とりとめのない話と、ここでは言えないちょっと生々しい話で終わりました。

2017/07/09

2017/07/10

60点

映画館/東京都/テアトル新宿 


説得力に欠ける

‪#0530 テアトル新宿「コクウ」。ピンク映画「ほくろの女は夜濡れる」をR15+として再編集した榊英雄監督作品。地味なOLが母を殺して自分を犯した義父の借金返済のため、母の名で売春し母の特徴であったホクロを相手に書かせていくという自己分裂的な行動には説得力が感じられなかった。‬

2017/06/25

2017/06/29

40点

映画館/東京都/上野オークラ劇場 


真打登場

◎ ピンク3本立ての大トリは堂々たる新作である。他の2本を観た後だと、品格を感じさせる。ヒロインも可愛い。R15+に再編集し『コクウ』とタイトルを変えた別バージョンがあるようだが、今回観たR18+版の『ほくろの女は夜濡れる』でも十分ソフトなポルノである。
◎ 父親の借金返済のために体を売るOLが、1回ホテルに行くたびに相手の男から体に1つずつほくろを書いてもらう。この設定が面白い。借金を完済し好きな男ができた彼女は美容整形ですべてのほくろを消してしまうが、その後に悲劇が待っている。きちんと映画になっており、出来ればこのレベルの作品を3本立てにしてほしい。