静寂(しじま)に抱かれる女

しじまにだかれるおんな|----|----

静寂(しじま)に抱かれる女

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レビューの数

5

平均評点

60.1(8人)

観たひと

12

観たいひと

1

(C) 2016 OP PICTURES

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル エロス
製作国 日本
製作年 2016
公開年月日 2017/7/2
上映時間 86分
製作会社 (制作:VOID FILMS)
配給 オーピー映画
レイティング R-15
カラー カラー
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督山内大輔 
脚本山内大輔 
撮影監督田宮健彦 
音楽project T&K 
録音大塚学 
編集山内大輔 
助監督江尻大 
特殊メイク土肥良成 
特殊造形土肥良成 
効果AKASAKA音効 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演朝倉ことみ ユリ子
初芽里奈 杏子
真木今日子 マキ
ほたる 和子
岡田智宏 山本
森羅万象 佐藤
小池琢也 淳也
太三 ドライブイン店主
和田光沙 主婦
マサトキムラ 客B

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

特集企画『OP PICTURES+フェス2017』の一作。第29回ピンク大賞優秀作品賞を獲得した2016年11月4日公開の山内大輔監督によるピンク映画「人妻漂流 静寂のあえぎ」を、R15+用に再編集。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

一人娘を事故で失ったショックで話せなくなったユリ子は、過去を振り切るためにある地方都市の弁当屋で働くことに。毎日必ず二人分の弁当を買っていく山本のことが気にかかったユリ子が彼の跡をつけていくと、山本は町外れの川原に停めたトラックで女に売春させ、終わるのを静かに待っていた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2017/12/06

2017/12/06

65点

映画館/愛知県/シネマスコーレ 


趣向は凝らしているが、最後は…

ネタバレ

<OP PICTURES+ フェス 2017>での上映。

喋れなくなった主人公の物語と思って見ていると彼女ばかりでなく出会う全ての人(後半に登場するひとりを除いて)が喋れないので、意図的にやっている作品であることが分かる。面白い効果を出していると言えなくもないが、終盤に突如現れる奇形ベビーは監督の趣味以上の意味があるとは思われない。


以下は個人的な話。本作は大阪での特集の中にはなく、また最近「シネマ狂想曲」を見て、ちょっと来てみたかったこともあって名古屋へ遠征。こじんまりとマニアックなところが刺激的な映画館でした。

2017/11/26

2017/11/27

50点

映画館/東京都/キネカ大森 


物言わなくても唇寒し…

ピンク映画R18+バージョンとR15+バージョンの2通り製作されました。一般劇場上映用にはR15+バージョンの2本立て編成で上映されました。
従って、専門館での上映に比べて、絡みのシーンもおとなしく、昨今の話題作で、性表現が話題になった作品のほうがはるかに過激です。
そしてシナリオも充分に練る時間も、撮影予算も少ないところにきて、一番の売りであるSEXシーンを制限されたのではかなりのハンデだと思います。

そんなことで、主人公のユリ子は子供を交通事故で失った事から失語症になるという設定です。ヘンなのは喋れないのは本人だけで良いのに、出演者全員が一切喋らなくなってしまった事です。
そして1時間半弱の中で聞いたセリフはドライブインの店長に「若くてきれいなお母さんですね」と言われただけの、無言劇でした。

これは明らかに異質で、観る人に伝えられる情報量はあまりにも少なすぎます。それとも中身が空虚なのを隠す意味合いがあったのかなと、うがった見方をしてしまいます。

2017/07/12

2017/08/04

70点

映画館/東京都/テアトル新宿 


キム・ギドクと似た匂い

オーピー映画のR15再編集版シリーズ、「静寂に抱かれる女」は、朝倉ことみ扮するヒロインが、トラックに自分の娘が轢かれて死ぬところを目撃した場面から映画が始まり、離婚届の紙が映ったのち、彼女が旅に出て、地方にある弁当屋で働き始め、弁当屋の主人・森羅万象のオモチャのように扱われた上、売日弁当屋に現れる常連客・岡田智宏に惹かれて彼についてゆくと、岡田はトラックで女に売春させる女衒みたいな男で、朝倉はいつしか自然に岡田に使われる売春婦として働くようになるというふうに、朝倉ことみが転落人生を歩く様を、無言劇として組み立てる映画です。
以前わたくしは山内大輔の「私みたいな女」について書いた中で、“キム・ギドクと似た匂いを感じる”と指摘し、それは、観ている者が痛いと感じるような暴力表現に、共通性があると思ったからで、この「静寂に抱かれる女」のような無言映画があることは知らなかったのですが、キム・ギドクと言えば、「うつせみ」「ブレス」「メビウス」と無言映画を複数回撮っている監督であり、山内とギドクに似た匂いを感じた偶然に驚きました。
「静寂に抱かれる女」は、ヒロイン朝倉ことみの転落映画という面だけ見れば、無言劇として統一されている(1ヶ所だけわざと台詞が使われていますが、脇役・太三が口にするどうでも良い台詞です)せいもあって、纏まりの良さを感じるものの、弁当屋の娘・初芽里奈が家庭教師・小池琢也の目を刺すという突然の暴力、2度にわたって登場する死体損壊、そして又しても畸形志向と、観る者を逆撫でしてゆくのであり、山内大輔が先日の「犯る男 最終版」の舞台挨拶の際、“ウェルメイドな映画だけは作るまいというのが信条”という言葉通り、この「静寂に抱かれる女」も彼の信条に沿った映画でした。
とはいえ、「犯る男 最終版」「私みたいな女」の2作が持っていた、画面から伝わる痛みは、この映画には不足していたことは否めず、山内大輔の映画としては物足りないと思いました。

2017/07/08

2017/07/13

60点

映画館/東京都/テアトル新宿 


結末が意味不明

全編にわたり、ほぼ台詞なし。
聞こえてくるのは、喘ぎ声だけ。
脇役が一言喋ったのは、遊び心かと思います。

この台詞なしというのは短編ならたまにありますが、長編映画となると珍しいと思います。
この辺はエッチなシーンがあれば、あとは自由というピンク映画独特の文化かと思います。

ストーリーはわかりやすいのですが、結末が意味不明。
台詞なしの意欲作ではありましたが、思ったほど訴えかけるものがなかったです。

2017/07/02

2017/07/02

69点

映画館/東京都/テアトル新宿 


サイレント映画のよう

‪#0507 テアトル新宿「静寂に抱かれる女」。第29回ピンク大賞優秀作品賞を獲得したピンク映画「人妻漂流 静寂のあえぎ」をR15+用に再編集し「OP PICTURES+フェス2017」で上映の山内大輔監督作品。効果音や叫び声、ドライブイン店主の一言以外のセリフを排したまさに画で見せる作品となっている。‬