蜷川幸雄シアター「間違いの喜劇」

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蜷川幸雄シアター「間違いの喜劇」

レビューの数

2

平均評点

78.4(8人)

観たひと

15

観たいひと

2

(C)2006 HORIPRO INC.

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル コメディ / 文芸 / ドラマ
製作国 日本
製作年 2006
公開年月日 2017/5/27
上映時間 117分
製作会社
配給 東急レクリエーション=ホリプロ
レイティング 一般映画
カラー
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

予告編 ▲ 閉じる▼ もっと見る

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

演出家・蜷川幸雄の一周忌に合わせその演出作品を全国15ヶ所の映画館で上映するシリーズの第3弾。シラクサの商人イジーオンは離散した家族を探すなか、敵地エフィソスで逮捕される。そのころ、双児の息子の弟と双児の召使の弟もエフィソスに到着していた。彩の国シェイクスピアシリーズの1本で、シェイクスピアの時代に倣い、すべての役を男性が演じている。出演は、「ミュージアム」の小栗旬、「東京公園」の高橋洋、「闇金ドッグス3」の内田滋、舞台『ヴェローナの二紳士』の月川悠貴、「シン・ゴジラ」の鶴見辰吾、「新宿スワン」シリーズの吉田鋼太郎。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

シラクサの商人イジーオン(吉田鋼太郎)は嵐で離散した家族を探す旅に出ていたが、その途中でたどり着いた敵地エフィソスの港で逮捕され、公爵から死刑を宣告される。イジーオンは妻エミリア(鶴見辰吾)、双児の息子アンティフォラス(小栗旬・二役)、召使として育てた双児のドローミオ(高橋洋・二役)と離れ離れになってしまった事情を説明し、許しを請う。そのころ、兄を探す旅に出ていたアンティフォラス弟とドローミオ弟も偶然エフィソスに到着する。実は二人の兄たちもこの街に住んでいたが、もちろん彼らはそんなことを知る由もない。街を一人で歩いていたアンティフォラス弟のもとにドローミオ兄がやってきて、食事に戻るよう、妻エイドリアーナ(内田滋)が待っているなどと奇妙なことを告げる。やがてアンティフォラス兄弟の前に召使のドローミオ兄弟が入れ替わりに現れ、状況は混乱し始める……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2017年6月上旬号

UPCOMING 新作紹介:「蜷川幸雄シアター 「間違いの喜劇」」

2023/07/04

2023/07/04

65点

その他/BS東急松竹 


字幕が欲しいが、面白く見ることができる。

松岡和子訳の原作読了後直ぐに録画してあったものを視聴。
小栗旬、一人二役でほぼ出ずっぱりで頑張っている。「鎌倉殿」での彼の熱演を知ってるので好感度高い。ただここではずいぶん若くて細いけど。
直近で観た文学座「夏の夜の夢」の若者達に比べると、ホリプロ制作のこの舞台は「演じてマス」感が強い。
「夏の夜の夢」の印象もまだきちんと書き留めてないのだが、あの舞台では特にハーミアの嘆き、愛してる人に振り向いてもらえない嘆きが強烈に突き刺さった。戯曲を読んでるだけじゃわからない、シェークスピアの台詞が胸を打ってそれに驚いたのだが、この舞台の映像化ではそこまでの迫真力は無かったと思う。
というか、すべて「演技」になっている。覚えこんだ台詞を必死でしゃべってる。自然じゃないのだ。そこがつまらない。
大団円、終幕などは戯曲の方が感動的だ。この舞台では、それまで一人で演じてきたアンティフォラス、ドローミオが二役になる。ドローミオはまだ許せるが、アンティフォラスは小栗旬とまったく似てない人が演じる。違和感強すぎ。
ここは台本読んだ読者が想像力を働かせた方がずっといいと思う。
舞台装置衣装小道具、お金がかかっている。特に鏡を多用した舞台装置はいいのだが、もっと有効活用できたのでは?鏡を使って一人二役で押し通して欲しかった。
コミカルな場面にドリフのネタじみた音響を使うのは興醒め。
そういうのは観客の想像力に任せて欲しい。
男が演じたエイドリアーナはいい。その妹ルシアーナは可愛い女優が演じているが、やる気がないのか?まったく説得力がない。(後日、男性だと知った。あれだけ美しいなら許そう)金細工士アンジェロをおカマっぽく演じさせるのは疑問。
ただシェークスピア演劇の面白さがあらためてわかった。
録り溜めただけで見てない芝居、どんどん見ていこう!

2017/05/30

2017/05/31

85点

映画館/東京都/109シネマズ二子玉川 


まずは吉田鋼太郎さんの長台詞が圧巻!

長々と続く台詞は映画だといやになってしまうけど、編集のきかない舞台と思うとそれだけでスリリングというかやはり特別な感覚で、舞台に立つ小栗旬くんも初めて観たけど、TVドラマや映画とはまた違う感じで舞台映えすること!

そして、そして、なんといっても興奮したのがルシアーナ役の月川悠貴さんの美しいこと!

これまでも女装の男優さんは色々観てきたけど、こんなに顔も身体も全てが綺麗と思った人は初めてかも、このお芝居を今まで知らなかったなんて悔しいというか、今頃だけど、月川悠貴さんという役者さんを知ることができただけでも大収穫だった、蜷川幸雄演出作品の常連さんのようなので他のお芝居もチェックしたくなった。