オークラ映画のＲ１５仕様シリーズ「純情濡らし、愛情暮らし」は、塾講師とデキている受験生娘を主演に仕立てているものの、実際は彼女の父親でバイト暮らしをしている中年男・世志男が主役のお話で、ペーソスが観る者の心に沁みるのであり、認知症妻と無理心中する主人公の同僚のエピソードが観る者の胸を衝くというふうに、ピンク映画の主要観客層であろう中年男の共感を集めるであろう映画でした。

OP PICTURES+フェスでの観賞です。

妻を事故で亡くし、アルバイトをいくつも掛け持ちして、高校生の娘を育てる父。
そんな父をカッコ悪いと思い反発する娘。
そんな父娘の愛情物語。

不器用な父でしたが、娘への愛情は伝わってきました。
また、そんな優しい父を心の目で見てくれる素敵な女性との出会いも良かったです。

本作はピンク映画でエロを抑えて、ドラマを中心に展開し、一般劇場でも上映できるようにした作品。
愛情物語にエロ？なんて思いましたが、思っていたような違和感はありませんでした。