わたしは、ダニエル・ブレイク

わたしはだにえるぶれいく|I, DANIEL BLAKE|I, DANIEL BLAKE

わたしは、ダニエル・ブレイク

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レビューの数

182

平均評点

80.6(1018人)

観たひと

1329

観たいひと

178

(C)Sixteen Tyne Limited, Why Not Productions, Wild Bunch, Les Films du Fleuve,British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and The British Film Institute 2016
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基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 社会派 / ヒューマン / ドラマ
製作国 イギリス フランス ベルギー
製作年 2016
公開年月日 2017/3/18
上映時間 100分
製作会社 シックスティーン・フィルムズ=ワイ・ノット・プロダクションズ=ワイルドバンチ=BFI=BBCフィルムズ=レ・フィルム・ドゥ・フルーヴ=フランス2シネマ=カナル・プリュス=フランス・テレビジョン=ル・パクト=シネアート=シネ・プリュス=VOO=Be tv
配給 ロングライド(提供: バップ=ロングライド)
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声 5.1ch

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

場面 ▼ もっと見る▲ 閉じる

予告編 ▲ 閉じる▼ もっと見る

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

ケン・ローチ監督が二度目のカンヌ国際映画祭パルムドールに輝いた社会派ドラマ。ダニエルは心臓疾患により医師から仕事を止められるが、複雑な制度に翻弄され支援を受けられない。手助けしたシングルマザーの家族と交流を深め、貧しくとも支え合うが……。一貫して社会問題に目を向けてきたケン・ローチ監督は「ジミー、野を駆ける伝説」を最後に劇映画からの引退を表明していたものの、拡がる格差や貧困を鑑み、引退を撤回し本作を制作した。2017年第91回キネマ旬報ベスト・テン外国映画1位、外国映画監督賞(ケン・ローチ)。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

イングランド北東部にある町ニューカッスルに住む大工のダニエル・ブレイク。59歳の彼は心臓に病が見つかり、医師からは仕事を止められてしまう。しかも複雑な制度に翻弄され、国の援助を受けられない。そんな中、二人の子供を抱えるシングルマザーのケイティを助けるダニエル。それをきっかけに彼女たちと交流し、貧しくとも助け合い絆を深めていくが、厳しい現実を前に次第に追い詰められていく。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2018年2月下旬 キネマ旬報ベスト・テン発表特別号

2017年 第91回 キネマ旬報ベスト・テン&個人賞:外国映画ベスト・テン

2017年 第91回 キネマ旬報ベスト・テン&個人賞:読者選出外国映画ベスト・テン

2017年6月上旬号

読者の映画評:「わたしはダニエル・ブレイク」坂田未希子/「哭声/コクソン」鈴木敬/「人生タクシー」鈴木功一

2017年4月下旬号

読者の映画評:「この世界の片隅に」山内豊/「わたしは、ダニエル・ブレイク」鈴木功一/「虐殺器官」道山千晶

2017年4月上旬号

REVIEW 日本映画&外国映画:「わたしは、ダニエル・ブレイク」

2017年3月下旬映画業界決算特別号

「わたしは、ダニエル・ブレイク」:ケン・ローチ[監督]インタビュー 世界はいま、緊急事態だ

「わたしは、ダニエル・ブレイク」:ケン・ローチが問う「個人の尊厳」と「組織及び国家」との永遠の平行線

UPCOMING 新作紹介:「わたしは、ダニエル・ブレイク」

2020/08/09

2020/08/09

85点

選択しない 


自己責任を繰り返す、国の無責任

嫌がおうにも資本主義社会のリアルに引き摺り込まれる人たち。一度足を踏み外すと這い上がることが容易ではない。そしてそれは自己責任の言葉で済まされる。そんな歪んだ社会構造に殺されたダニエル。
決して対岸の火事ではないのは、今のコロナ禍での国や知事の言葉の意図するものを見ていればわかるはず。自己責任自己責任自己責任…。これからもっともっと自分ごととして実感する社会になっていくのだろうか。早く舵を切って欲しい。

2020/08/02

2020/08/02

75点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/PC 


勤勉な労働者の理不尽

担当者の保身と事勿れ主義が、勤勉で平均的な人々を貶める。一生懸命制度について行こうと努力するも、役人に振り解かれる。
ただ、恵まれない親子へは親の様に愛をを注ぐ。
自分は自分でと頑なだったダニエルも、最後は子供の純粋な気持ちに揺り動かされる。イッツトゥーレイト。人生はそんなもんなのか。

2020/07/02

2020/07/02

80点

VOD/Amazonプライム・ビデオ 
字幕


これが現実か…

多少プロパガンダ的ではあるけれど、、ブレイディみかこさんの小説ではイマイチ映像として映らなかった部分がみえてきた感じ。傍目には優雅でおしゃれに見える、これがイギリスの現実なのか。過剰にドラマティックにするわけでもなく、映画として長すぎることもなく、現実に生きにくい世界を生きている男性と若いシングルマザーの生きざまを描いており、よくまとまっている。

2020/06/14

2020/06/16

81点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/テレビ 
字幕


お役所仕事

重い心臓病のダニエルがいろんな制度に縛られてなかなか支援が受けられない。そして、次第に追い詰められて・・・。

2020/05/22

2020/05/22

82点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/テレビ 
字幕


壁に書いたメッセージは現代の”民衆の歌”だ

やもめのダニエル・ブレイクは心臓の病で大工の仕事を止められる。役所に行き給付の申請をするが、合理的であるはずの制度が複雑極まりなく、捗々しくいかない。そんなとき、杓子定規な役所の規則で、同様に給付金を受取れなくなったシングルマザーの一家と知り合う。そしてそれぞれが、お互いに助けあい励ましあって、社会の理不尽さに立ち向かうのだが。老境に至った平凡だが実直な男の目を通して、ケン・ローチは、現代における貧困と社会制度の不条理と矛盾を鋭く告発する。昨今の我が国の行政システムの体たらくを見るにつけ、他人事とはとても思えない。同年代であることも手伝ってか、ダニエルと共に、笑い、呆れ、憤り、そして最後は涙してしまった。

2020/05/14

2020/05/14

80点

レンタル/東京都/DVD 
字幕


観るべくして観る

ネタバレ

 主人公のダニエル・ブレイク(デイヴ・ジョーンズ)が、病気と貧困ゆえに追い詰められ、しかし、人間としての尊厳は失うまいとする姿を描く。

 それゆえ、観るのが辛く、これがイギリスの現実なのかと惨憺たる思いになる。当時のイギリスは、財政削減の為に福祉の切り捨て政策を断行した結果、こういう事態が生じたらしい。

 それにしても、援助を受ける為に架空の求人活動を強いられるなど、これ程ひどい状況だったのかと驚かされる。弱い立場の人を追い込むことは余程荒んだ社会だと思う。

 こういう映画を観ないで、他に何を観るのか、という気持ちにもなる。

 最後には、にっちもさっちもいかない状況のダニエルが、助けてあげたケイティ(ヘイリー・スクワイアーズ)に、手助けされて、援助を受ける為の行動を起こそうとした瞬間に心臓発作で死んでしまう。彼の死が、社会の問題を更にえぐり出すことになっている。

 なかなか衝撃的であった。この驚きは、社会問題に切り込んでいくケン・ローチの手腕の為であると思う。