鉱山,町,教会といった舞台が示される.19世紀末の土はボーグ(ピーター・サースガード)によって塵に変えられている.神の演説台はボーグに奪われ,神の家はボーグらによって焼かれている.町の女エマ(ヘイリー・ベネット)は全財産を投げ出して,強めな賞金稼ぎあるいは委任執行官のサム・チザム( デンゼル・ワシントン)はある町の酒場でひとしきり人を殺した後,エマの要請を容れ,仲間を集め,ボーグをやっつけることに決めている.彼の覚悟が伝わったのか,男たちはいとも簡単に仲間になっていく,男は7人になっている.ファラデーというイカサマ師(クリス・プラット),決闘で賞金を稼ぐグッドナイト・ロビショー(イーサン・ホーク)とビリー・ロックス(イ・ビョンホン),悪そうなメキシコ人バスケス(マヌエル・ガルシア=ルルフォ),コマンチ族のレッド(マーティン・センズメアー),太っちょのジャック・ホーン(ヴィンセント・ドノフリオ)といった面々である.
神の家が燃えた町ローズ・クリークで7人は,保安官を除く22人ほどの用心棒を殺しまくったかと思うと,町人を訓練,組織し,爆発物を手に入れ,ボーグの襲撃に備えている.焼けた教会には落下した鐘が再び掲げられ,コミカルな演出もありながら,楽しげなひとときを過ごしている.
鐘が鳴り何事かを告げ,風見の風車は回り,風の方向を指している.騎馬軍勢のようになったボーグの動員は,デナリというネイティブの戦闘員が中心になっているがそれほど組織立っているわけでもない.塹壕,テント,火薬,縄などを駆使しながら,この軍勢を迎え撃つ7人がいる.爆破,発射には,レッドによる弓矢も混じり,チザムは騎射のようなことも芸当もこなしている.ボーグには強烈な火器としてガトリング銃があり,これを用いて敵味方関係なく撃ちまくるボーグらはどこか頼もしくすらある.やがて祭りのような銃撃戦は終わりを告げる.銃弾も底をついてしまったせいもあるが,ボーグとチザムは直接に対決を行う.