ロッテルダムの銀行員フランズ・アフマンは映画プロデューサーのディノと知り合い、
資金難に悩む独立系の会社に資金を提供するシステムを開発する。映画完成前に
世界中の配給会社に販売するプリセールをいう手法だった。しかも銀行家らしく完成
保証会社というバックまで作る念の入れよう。融資はロッテルダムでの対面が基本、
眼鏡にかなえば融資が実行される。このシステムで900本以上の作品が世に送り
出されたという。「ターミネーター」「プラトーン」「ダンス・ウィズ・ウルブズ」と映画史
に残る作品の生みの親となり、80年代の映画王といったところ。フランズは独立した
プロデューサーにはならず、あくまでも銀行の内部の映画部門に徹したところが人
として凛たるものを感じる。このドキュメンタリーはフランズの娘が製作・監督した作品。
ラストのポール・バーホーヴェンと涙ぐむところに映画愛を感じる。