実に楽しい快作。
ちょっとボケッとした主人公のオタク女子も魅力的だし、同僚の先輩社員もいいので、お話をもっとふくらませて欲しいぐらいだ。
ラブアンドロイド=ダッチボーイ役の男優がちょっと残念。
あれってイケメンですか?身体も痩せて貧相だしヘアスタイルが気持ち悪い。まあ見終わる頃には多少好感を持つが。
主人公が惚れる人間男子、アンドロイドよりイケメンっぽいが、公園でのランチシーン、顔色悪過ぎ。目の下ドス黒いくまがあるし重病かと疑う。実はアンドロイドの人工知能を奪おうとする産業スパイだったという捻りはいい。
そもそも、冒頭からアシモフ提唱の「ロボット三原則」を大上段に振りかぶっているのがうれしい。更にアンドロイドが主人公に愛情を感じ始め、『愛は心なのか?』と悟るようになるのは実に切ない。
この映画では人間よりロボット=機械の方が人間的なのだ。
現実世界でも外見は人間でも鬼畜じみた生き物が、特に永田町周辺にはいっぱい生息している。
アンドロイドの眼球交換や修理シーンは《ターミネーター》をうんとチープにした感じ。
冒頭に出てくるメイドロイド、性行為に特化したアンドロイド役の女優は魅力ないなぁ!
『頭のいい女なんていらねえんだよ』というような森喜朗セリフも出てくる。
若くてガタイのいい超イケメン男優と、ごくごく普通な感じの30凸凹の女優で、CGタップリ使ってリメイクして欲しい。