リアルタイムで「スターウオーズ」と出会い、エピソード1~6までを楽しんだ者にとっては。
話題や筋を複雑に分岐させる(=奥行きを深める)ことに熱心なあまり、登場人物に対する丁寧な扱いや敬意が薄れ、ファンにとって共通の前提が無視されたように思えます。つまり、流れをぶったぎってしまったのです。
しかしながら、アダム・ドライヴァーさんの繊細(共感する)で且つ力強い(動揺させる)演技を堪能できたことも事実です。エピソード6までは、俳優の表現に感じ入るシーンはほぼ皆無でした。彼のおかげでこのSF物語に普遍性が立ち現れたようには思えます。
ま、大宇宙の壮大・深遠・神秘を描く映画ではなく、父(母)と子供、師匠とその弟子という狭い縦軸の物語(それなら舞台は地球でもええやん)であることが一貫していることには、やはり不満ではありますが。