町の人気者

まちのにんきもの|The Human Comedy|----

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レビューの数

2

平均評点

74.5(2人)

観たひと

2

観たいひと

4

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1943
公開年月日 1947/8
上映時間 0分
製作会社 メトロ・ゴールドウイン・メイヤー映画
配給
レイティング
カラー
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演ミッキー・ルーニー Hamer_macauley
フランク・モーガン Willie_Grogan
ジェームズ・グレイグ Tom_Spangler
マーシャ・ハント Diana_Steed
フェイ・ベインター Mrs._Macauley
レイ・コリンズ Mr._Macauley
ヴァン・ジョンソン Marcus_Macalley
Danna Reed Bess_Macauley
Jack Jenkins Ulysess_Macauley
Dorothy Morris Mary_Aren
ジョン・クラヴェン Tobey_George
アン・エヤアズ Mrs._Sandoval

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

短編作家として名のあるウィリアム・サローヤンのオリジナル・ストーリーの映画化で、「シマロン(1931)」のハワード・エスタブルックが脚色し、「噫初恋」「雨ぞ降る」のクラレンス・ブラウンが監督し「断崖」のハリー・ストラドリングが撮影した。主演者は「少年の町」のミッキー・ルーニーで、「巨星ジーグフェルド」のフランク・モーガン、「迷える天使」のジェームズ・グレイグおよびマーシャ・ハント等助演。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

カリフォルニアの田舎町イサカは、葡萄畑と果樹園に取り囲まれた静かな平和の天地である。今夜から町の電信局に勤めることになったホーマー・マコーリーは午前中は学校に通う少年である。父親のマッシューに2年前に死し、兄のマーカスは応召して陸軍一等兵である。姉のベスはカレッジに通い、弟のユリシスはまだ5歳で、お母さんやホーマーに何でもかでもなぜなぜと尋ねるのがくせである。電信局の主任はトム・スパングラーという快男児で、電信技手ウィリー・グローガンは70歳近い老人である。ホーマーは明日学校の競技大会で220ヤード低障害に出るといううので、トムは右足の親指を下に向けずに上向きの要領で走れと教える。グローガンは俺は毎晩酔っ払っているから、電信がかかってきたら冷水を顔にかけてくれ、それでもふらふらしていたら向かいの酒場からコーヒーを一杯とって来て飲ませるように、ホーマーに頼むのであった。翌日教えられた要領でホーマーは力走し、一着のメダルをもらった。町の大金持ちスティード家の令嬢ダイアナは、トムに首ったけ惚れていて、トムを晩餐に呼んで両親に紹介した。ホーマーに兄から来た手紙によると、マーカスは近々戦線にむかうので、自分のものは何でもみなやる、俺が死んでも俺がいないとは思わず、いつもそばにいると思っていろ、お前がマコーリー家の柱石になるのだからしっかり頼むと書いてあった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2022/11/13

2022/11/13

74点

購入/DVD 
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クラレンス・ブラウン、キネ旬1947年第4位。

コスミック出版、10枚組DVDセット「テンプルの愛国者」収録。
2022年9月リリース。

キネ旬4位の作品、やっと見れた。
原題がなんと「ヒューマン・コメディ」。
だが、コメディじゃないな。
1943年脚本部門《原案》賞を受賞。
        オリジナル脚本と脚色は別部門。
ノミネートは、作品、監督、主演男優(ルーニー)、白黒撮影。

カリフォルニア、イサカという街の、ある一家を中心とした人情物語。
ビリング1位は、当時23才のミッキー・ルーニー。
だが戦中の群像映画と言ってよく、ルーニーの職場(電信局)の上司のロマンスにも、かなり尺をとっている。

製作が1943年。
危惧していたとおり、だんだん戦意高揚色が強くなっていく。
戦時下のアメリカには悪い人もいるはずもなく、登場人物に悪人はゼロ。
そして、話はオムニバス形式のようにとぶので、ドラマとしての集中力は弱い。
ただし、それぞれのエピソードは、心暖まるもので決して楽しめないものではない。
映画としても、とてもうまくまとまっていく。
だがそれは、戦争に行って、国に残した家族の為に戦おう、たとえ死すとも、という・・・なんで、これが昭和22年のキネ旬4位なんだ?
劇伴(映画音楽)に、アメリカ国歌が巧妙にアレンジされて入れられているというのも、すごい。
いいメロディだけどね。

ps.
ミッキー・ルーニーのウイキペディアを読んでたら、オードリーの「ティファニーで朝食を」に出て来る、変なチビの日本人、ミッキー・ルーニーなんだねぇ。
出っ歯でチビでメガネをかけてる・・・肌は茶色に塗って。
50年間、認識してなかったわ。
ちなみにミッキー・ルーニー、身長155cm~157cm。

ps.
ノンクレジットで、ロバート・ミッチャムが帰還兵で。
背は182.9cm、 6フィートだそうです。
二目で判った。

ps.
60年代テレビで懐かしい「ちびっこギャング」
その中でかなり目立った《そばかすのアルファルファ》を演じたカール・スイッツァーが、16才くらいで出て来た。
一目で判った。
ノンクレジット。

ミッキーの母親を演じているのは、フェイ・ペインター。
オードリーの「噂の二人」の名演が忘れられない。

ミッキーの姉にドナ・リード、「素晴らしき哉、人生」「地上より永遠に」「ベニーグッドマン物語」が有名だが、本作撮影時は22才、いや~綺麗。
出番は限られてますが。

局長のロマンスの相手を演じるマーシャ・ハント。
2022年、105才で逝去されてるが、ほとんどテレビの作品ばかりのフィルモグラフィーの中に「ジョニーは戦場へ行った」の主人公の母親役があった!

ヴァン・ジョンソンがミッキー・ルーニーの兄役。


2018/01/11

2018/01/11

75点

その他/ツタヤディスカス、DVDレンタル 
字幕


こちらに同じクラレンス・ブラウン監督の「雨ぞ降る」のレビューを書かせて戴きました。

 1939年製作、1941年10月、本邦公開。
 真珠湾攻撃の2か月前。戦前に公開された、最後に近いアメリカ映画であろう。

 中盤に起こる大地震、ダム決壊による大洪水が見もの。
 モノクロで画質が悪いのが幸いしてるのか、上出来である。
 
  個人的には、チャールトン・ヘストンの「大地震」よりいいと思う。
  丁寧な合成が、イケルのである。
  一見、どうやって撮ったのか分からない。
  つまり、だましが効いているのである。
      特撮シーンは、わずか3分半ではあるが。

  ドラマは退屈なメロドラマに近いが、グレタ・ガルボや「仔鹿物語」などの名作を手掛けたブラウンだけに、最悪ではない。

  最初、ふしだらで馬鹿な女にしか見えなかったマーナ・ロイが、後半、人格が変わっていくのを丁寧に描いている。
  
  若手のブレンダ・ジョイスも魅力がある。調べたら、ターザン映画のジェーンとして何本か作品がある。そんな企画しかなかったのかと思い、ちょっとガッカリ。

  タイロン・パワーが顔を浅黒く塗って、インド人を演じる。
  作品はジョージ・ブレントの主演作品と言って良い。

  山本弘氏著「レトロ特撮」で、採り上げられている。

  舞台は、イギリスの植民地時代のインド、1938年。
  
  横道にそれるが、人名辞典をめくると、生誕地が面白い。
      ヴィヴィアン・リーは、インド、ダージリンの生まれ。
      フランソワーズ・アルヌールは、アルジェリア、コンスタンティーヌ。
      マルレーヌ・ジョベール、アルジェリア、アルジェ。      
      フランソワーズ・ファビアン、アルジェリア、トゥゴール。
      ジョーン・フォンテーンは、日本、東京、虎の門。
      姉のオリヴィア・デ・ハヴィランドも東京。
      シルヴァ・コシナ、ユーゴスラヴィア、ザガブリア。
      アンナ・カリーナ、デンマーク、コペンハーゲン。
      ミラ・ジョヴォヴィッチ、旧ソ連、キエフ。
      三船敏郎、中国、山東省、青島。

        世界の植民地政策などが、うかがえる。