真夜中の処刑ゲーム

まよなかのしょけいげーむ|SIEGE|SELF DEFENSE

真夜中の処刑ゲーム

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レビューの数

7

平均評点

70.9(34人)

観たひと

45

観たいひと

4

(C) 1982 SALTER PRODUCTIONS LIMITED.

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アクション / サスペンス・ミステリー
製作国 カナダ
製作年 1982
公開年月日 2024/2/2
上映時間 93分
製作会社 Salter Street Films International
配給 フィールドワークス
レイティング PG-12
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

場面 ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

無法地帯と化した街を舞台に、凶悪な自警団とアパートに籠城する住人たちとの戦いを描いたバイオレンスアクション。ゲイ・バーを襲撃する自警団の手を逃れた男がアパートの一室に助けを求め、部屋にいた男女5人はアパートに罠を仕掛け自警団に立ち向かう。出演は、「キャット・バルー」のトム・ナディーニほか。日本では『日曜洋画劇場』で初めてテレビ放映された。特集『未体験ゾーンの映画たち2024』にて日本劇場初公開。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

警官がストライキを起こし、街は無法地帯と化した。ニューオーダーを名乗る自警団が現れ、秩序の回復を掲げてゲイ・バーを襲撃。客や店員が次々に殺されていくが、一人の男性が隙を突いて逃亡し、あるアパートの一室に助けを求める。その部屋にいた5人の男女は彼を匿うことにし、アパート内に罠を仕掛けて自警団と対決する。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2024年2月号

UPCOMING新作紹介:「真夜中の処刑ゲーム」

2024/02/23

2024/02/23

60点

VOD/U-NEXT/レンタル/テレビ 
字幕


邦題は陳腐だが、中身は期待以上!

1982年とかなり古い作品ながらどうしてどうして、今でも結構見応えあり。警察ストで治安悪化状態ていうフリがなかなかの伏線となっているのが面白い。限られた状況の中で悪党に立ち向かう主人公よりも、悪党のリーダーの冷徹非道ぶりの方に目を奪われてしまう。

2024/02/04

2024/02/05

70点

映画館/東京都/ヒューマントラストシネマ渋谷 
字幕


不条理ですな

ネタバレ

自警団と一般人の戦いを描いたバイオレンス作品。
見ず知らず他人を助けたことで仲間が死んでしまう。
親切とはやっかいなものだと思う作品でした。

警察がストをして、ニューオーダーという自警団が同性愛者を狩りに行く。
そこから逃げた1人の同性愛者を主人公がかくまうことで、自警団と主人公は仲間と共に戦うのだが、というストーリー。

この自警団は言うことはたいそうなことを言っておりますが、やることは同性愛者のバーを襲うだけなので、かなり小さいと思います。
特にリーダー格は、嫁?彼女?にキレて、彼女の趣味の陶芸品を壊すというのは、私としては苦笑いのシーンでした。

主人公は車を押している若者を手伝っていたら、実はそれは盗難車だったとか、そそっかしいお節介屋。
そんな感じで同性愛者を助けてしまいます。
また、仲間といっても若いにーちゃんと恋人と盲人2名なので戦力的にはかなり不利。
しかし、戦場となるのは主人公の家で、ここは主人公に地の利がある。
ワンシチュエーションという設定も良いと思います。

この戦いに殺し屋まで登場して、サービス旺盛です。
一夜の殺しあいということで、『パージ』の雰囲気がある作品でした。

2020/12/24

97点

購入 


籠城もの好きならぜひ!

警察がストを起こし無法状態の町で「ニューオーダー」と名乗る自警団がゲイバーに嫌がらせを行っている最中バーテンを殺してしまい、全員を処刑して口封じをしようとするが、一人が逃げ出しアパートへ逃げ込んで…というストーリー。
2ちゃんねるの「映画のタイトル教えて!」スレで頻出映画として有名だったカルト映画がDVD化。もうひとつの「要塞警察」というだけあって籠城映画好きには必見の作品ですね。
物語は逃げてきたゲイの青年を匿ったばかりに自警団から狙われることになったアパートの住人たちの攻防戦が描かれます。このアパートの住人たちのキャラや役割が定まってるのが良いですね。主人公のホレイショは冒頭、車泥棒と知らず車を押してる若者たちを見て押すのを手伝ってあげたり困ってる人を見捨てられない性格だという事が表示されるので青年を匿うのにも違和感覚えないですし、ヒロインも文句多いけど後半結構やるときはやるとこ見せてくれます。盲学校の生徒でヒロインの弟パトリックはその鋭敏な聴覚でソナーマシン張りの活躍見せてくれますし。中でもDIY精神に溢れた不良少年がカッコよくて素敵でした。次々と手作り武器を作り出し戦いに挑む姿はカッコイイ。チョイ役の階下に住むオッサンもいい味出してたと思います(挨拶したばっかりに殺されたのは可哀想)
自警団「ニューオーダー」の面々も序盤で妻に口答えされ手作りの陶芸品ぶち壊したり、ゲイバーでネチネチとバーテンや客達をいたぶる様で充分にクソ野郎ぶりを描写してるのでオーバーキルな殺し方されても「ざまあみろ!」と思えるのはいいですね。まあ、小物でクズなチンピラという感じで「要塞警察」のストリートギャングのような不気味さはないですが。でも、人殺しまではしなくてもこういうやつらは身近にいそうですね。リーダーのレーゲンはその風貌からして冷酷そうでバーの客たちを一人づつ処刑していくシーンでは期待に違わぬ冷酷ぶりを見せつけてくれましたね。
トラップや手作り武器を使った自警団との戦いはどことなく「ホームアローン」を思い出しました。ハードさはダンチですが。戦いが終わったと油断したところでリーダーのレーゲンの反撃が始まる終盤はホラー感出てていい感じです。活躍したあの人がアッサリ殺されるのはショックだったなぁ。レーゲンは思ったより活躍せず割とアッサリ倒されたのは拍子抜けでしたが。後、パトリックは助かったのかな?
ラストは中々ぞっとさせられますね。ストレス発散も大きいでしょうが、法律の定めた正義じゃなく自分たちの考える正義をこの状況で行おうとしたのか。
「パージ」は特に一作目は本作の影響かなり強く受けてますね。ストーリーほぼ一緒ですし。
「要塞警察」等の籠城物や手作り武器やブービートラップで戦う映画が好きな方なら必見の作品ですね。

2020/07/26

2020/08/20

70点

レンタル 
字幕


必要は発明の母、凄いお手製武器。

ネタバレ

原油価格の高騰などで、70年代から80年代にかけて、先進国も財政支出を削減する風潮があった。
大規模な公共投資の延期、公務員の給与や人員の削減など、後ろ向きの政策が採用された。
カナダでは警察官のストライキがあったのか、物語の背景に、この深刻で恐ろしい事態がある。
ストライキは長期間に及び、雌伏していた犯罪者たちが闊歩するヤバい状況へ陥る。

まずはNOの腕章をつけた若者たちが、手にバットなどを持ち、LGBTが集うバーに乱入する。
ニュー・オーダー(新しい秩序)と称するが、内実は古くさい差別主義だった。バットで店内を荒らし、
電話も引きちぎられる。隠していた拳銃を取り出したバーテンダーの反撃も、多勢無勢の乱暴者に
屈する。かえって5人のリーダーの怒りを買い、殴打されっぱなしになり、命を落とす。
リーダーは、バックに控えるボスに連絡する。

ボスの登場で映画は一つ二つステージが上がる。リアリティより、青天井のヴァイオレンスを目指す。
ボスはサイレンサーを装着して、縛り上げた客全員の後頭部を撃ち抜く。最後の一人が必死の抵抗で、
バーから脱出。5人の乱暴者が追いかける。この追いかけっこもスピーディで迫力いっぱい。

男はホレイショのアパートに駆け込む。ここは盲学校の生徒たちの支援センターのようなところで、
個性的なメンバーが、右翼的なニュー・オーダーたちを追い払う。
後半戦は市街戦となる。物語の発展的展開よりも、一気飛びで戦争を見せる。ボスの武器がスケール
アップ、5人の乱暴者も自動小銃で先陣を受け持つ。さらには屋上にはスナイパーを配置して、
ホレイショのアパートを暗視スコープで狙い撃ち。対するホレイショたちは手作りの武器で対応。
パイプと釘と火薬でロケット砲、お手製火炎放射器、電流トラップなど、次から次へと繰り出す。

あり得ない戦争状態が最大の見どころとなる。個人的には、1976年のカーペンター監督の「要塞警察」
に触発され、2013年の「パージ」の元ネタになったと思う。破天荒さが命のB級映画魂が炸裂した。
オチも見逃さないでほしい。

2019/11/03

2019/11/05

78点

VOD/Amazonプライム・ビデオ 


B級籠城アクション

いきなり、無慈悲な処刑シーンが登場し、あとは、逃げ込んだ家の住人を巻き込んでの、籠城作戦。双方犠牲を出しながら、近代兵器と、ゲリラ戦的な知恵で対抗するというアクション映画でした。冒頭の背景の描写で、少なくともリーダー格のやつは、とんでもないDV男ということが描かれ、鑑賞者の敵になります。そして、あとはゲイバーと逃げ込んだ建物の住人宅が舞台。隣の家との普段の交流方法が、ポイントでした。

女性一人で目立っているバーバラが、出ていこうとしたり、わめいたりと、いろいろとハラハラさせてくれる役です。そして、ボスキャラのゲイブは、戦闘員が全滅した後、やおら単独で行動開始します。チェスターがいろいろと考え出す対抗方法の仕掛けと、いろいろと怖がって戦えそうもないキャラクターが、いざとなると活躍するのがミソで、近代兵器に対して、接近戦のナイフも効果がありました。

ということで、なかなか緊張したサスペンスを楽しめたのですが、2つほど疑問が。このゲイバーに押し掛けたグループは、全員スト中の警官だったのでしょうか?それとも逃げおおせた一人だけ?全員そうだったとすれば、ひどいもんですが…。あと、最初にクレーンで釣り上げたバイクはどうなった?なんかどこかで回収されるかと、気になっていました。ともあれ、なかなか緊張した映画で、当時のB級アクションの雰囲気も思い出しながら楽しみました。

2016/07/31

2016/08/01

80点

レンタル/埼玉県/DVD 
吹替


「日曜洋画劇場」でオンエア。映画ファンのあいだで語り継がれていたカナダ映画の逸品。

 最近、「ジョン・カーペンターの要塞警察」と2枚カップリングされてDVDリリースされた。名付けて「籠城映画2本立て」。
 序盤こそ、「カーペンターより上等という評はやっぱりマユツバか」思わせたがと、徐々に映画は凄みを増してくる。
 敵方の親分の残虐さ、装備のスゴサに、「敵は強くなければならぬ」という『傑作の鉄則』にのっとってるワイと、嬉しくなる。
 対する主人公側の頭のヨサ(ゲリラ戦闘知識)も相当なもので、それは攻防戦の建前上よいのだが、説明がほとんどなく説得性が低いカナ。
 しかし、籠城メンバーの中に目が見えない人がいて、卓越した聴力で戦力になるという点は面白い。「暗くなるまで待って」のオードリーの聴覚描写はどうだったかしら。
  ともあれ、「見れて良かった」の作品であります。
    
      警察のストライキは、怖いネ。