年中行事となっているお祭りや結婚,葬式といった人生の節目に人間模様が現れる.喜び,悲しみ,笑いと涙がほぼ同時に現れるのが印象的である.
イースターの卵に色を塗る仕事がある.父ドラム(トム・スケリット)が撃つ空砲が聞こえ続けている.渡り鳥が樹木に居着いてしまっているらしい.遂には花火を打ち込んで鳥を追い出す.その木の近くなのかもしれない木にセントバーナード犬が繋がれている.飼い主は,40年ずっと機嫌が悪いウィザー(シャーリー・マクレーン)で,犬はこうした騒ぎに反応し,引き綱を解き放って走り始める
美容室で新人として働き始めるアネル(ダリル・ハンナ)がいる.クレリー(オリンピア・デュカキス)という貫禄のある女性も見える.結婚式を控えているシェルビー(ジュリア・ロバーツ)がいて,その母マリン(サリー・フィールド)は,楽天的なドラムと違って,喜びに心配が入り混じっているようである.シェルビーのお相手は弁護士のジャクソン(ディラン・マクダーモット)で性格なども申し分ないはずではある.
シェルビーは,私の色はピンクであると言うが,彼女の様子がおかしいので母はジュースを飲ませ糖分を取らせている.そうして他愛ないお喋りが聞こえ続けている.
結婚式場に場面は移っている.白い天幕のテントでシェルビーたちの結婚を祝う人々はダンスをしている.アルマジロのケーキも振る舞われている.
しばらくするとクリスマス祭に移っている.ママのマリンは卵を割っている.彼女は娘シェルビーの妊娠を単純に喜ぶことができずにいる.さらに時は進み,息子の1歳の誕生日にシェルビーはシンプルになりたくショートカットにしている.そして彼女は腎臓の移植手術を翌日に控えている.続いてはハロウィーンである.そしてシェルビーは倒れ,入院して意識が戻らない.
不可解なことが起こると言う.いいお葬式であるともされる.喪服で悲しみ,怒り,笑い合う.ジュニアはブランコで揺られている.サミー(ケヴィン・J・オコナー)はうさぎの着ぐるみのままバイクの後部座席に跨り,走り去っていく.シェルビーにウジとも呼ばれていたオーエン(ビル・マッカチオン)も見えている.