この映画も公開時に観ている。あまりにも良い映画だったので原題の「Steel Magnolias」の意味がなんなのか調べたことがある。当時はウェキ先生がいなかったので、辞書で調べたが当然意味は出ていなかった。そしてジュリア・ロバーツが売り出しはじめの頃で、観たとき、どっちがジュリア・ロバーツでどっちがダリル・ハンナか判らなかった。今だったら当然ジュリアの顔は判るし、ダリル・ハンナも「ブレードランナー」のあのレプリカントかと判る。
ただ、他の女優達のラインアップがすごいよね。当時はこのラインアップだけで観に行ったと思う。だって、サリー・フィールド、シャーリー・マクレーン、オリンピア・デュカキスだぜ。プラスでドリー・パートン。最もオリンピア・デュカキスがメジャーで活躍したのはこの頃くらいだけど。
この登場する女優達の演技を観るだけでこの映画の価値はある。
今回、改めて観て、この映画、元は舞台だったんだ、と判る。
6人の女優達の演技の掛け合いが丁々発止で面白い。特に年配のサリー・フィールド、シャーリー・マクレーン、オリンピア・デュカキスの演技は観ているだけ楽しい。3人とも演技派だからこのくらいのキャラクターは難なく演じている。シャーリー・マクレーンの意地悪ばあさんっぷり。あの「アパートの鍵貸します」、「あなただけ今晩は」のシャーリーだよ。何を演じても大丈夫。安心してみていられる。良いよねえ。サリー・フィールドなんか話す必要も無いよね。アカデミー主演女優賞を2度も取っている女優だ。最も脂ののっている頃じゃないか。オリンピア・デュカキスも「月の輝く夜に」でアカデミー助演女優賞を取っている。こんな大女優だらけの映画だ。良くもここまで役者を揃えられた物だ。監督がハーバート・ロスだからこれだけ集められたのか。製作費も出演料だけで相当な物だろう。それに比べて男優陣はトム・スケリットくらいだろう。
冒頭に書いたが原題の「Steel Magnolias」、今だったら判る。この映画の舞台は南部で、Magnoliasは南部で生きている女性達のことだ。そしてSteelとは南部の女は鋼のように強いのよ、という意味だ。たとえどんなことがあろうとも、そして普段は喧嘩していても、南部の女はいざとなると力を合わせて強くなるのよ、強く生きているのよ、というメッセージだ。いざとなると命をかけて選択するのよ。それに比べて南部の男達はなんと情けないことか。いざとなるとてんで頼りない。この映画に出てくるトム・スケリットも銃を撃ちまくって鳥を追い払っているだけだ。
コメディでありながら、深い感動を与えてくれる映画だ。女は強い!
それにしても賞レースにほとんど絡んでいないのが不思議だ。確かにジュリア・ロバーツがゴールデングローブ賞助演女優賞を取っているが、もっともっと他の女優達も候補に挙がって良いと思うのに。大女優を出演させすぎて、賞の選考委員達も選べない、となってしまったのかな。全員主演女優賞で良いのに。