ただただ凄い、これは映画なんだろうか、と思う程のリアル感。大自然の中での、ちっぽけな人間の営み。
ネタバレ
カメラが役者の顔・身体を舐め回す様に這いずって、戦闘シーン等々、非常に迫力があった。また、自然光の撮影にこだわった、とのことで、自然の透明さ・大きさが全面に感じられ、人間の存在がちっぽけに感じてしまうことさえあった。もの寂しさ、虚無感、それでも、生きていこうとする動物のサガの様なものを感じた。我々は、人間という生き物として、何を感じれば良いのだろう、という様な戸惑いさえ覚えてしまった。
ともかく圧倒されて、上手く表現出来ない。観ている最中の正直な感想として、これをずっと見せられるんだろうか、と思ってしまった。退屈だったから思ったのではない。ただただ気持ちが負けてしまった様な感覚だった。映画館で観たら、しばらく立てなかったんじゃないだろうか。。。
備忘メモ:
冒頭の戦闘シーンが凄い、殺される人間がアップで殺されっぷりを映される。
次に、熊(グリズリー)に襲われる。本当に目の前で襲われている感覚だった。どうやって撮影したのだろう。
ラストの、デカプリオの顔アップ。あの目をどう表現すれば良いのだろう、虚しさとかでは無さそう、動物ひたすら動物。
寒さを防ぐ為のサバイバルのノウハウもばっちり。死んだ馬のハラワタを取り除いて、その中に眠るのには啞然。
レオナルド・ディカプリオの演技は凄かった、これにオスカー捧げずにして、誰に捧げよう。