この世界の片隅に

このせかいのかたすみに|----|----

この世界の片隅に

amazon
レビューの数

495

平均評点

87.0(3564人)

観たひと

4280

観たいひと

672

(C) こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アニメーション / 戦争 / ヒューマン / ドラマ
製作国 日本
製作年 2016
公開年月日 2016/11/12
上映時間 126分
製作会社 「この世界の片隅に」製作委員会(製作統括:GENCO/アニメーション制作:MAPPA)
配給 東京テアトル
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督片渕須直 
脚本片渕須直 
原作こうの史代 
企画丸山正雄 
プロデューサー真木太郎 
キャラクター・デザイン松原秀典 
作画監督松原秀典 
撮影監督熊澤祐哉 
美術監督林孝輔 
音楽コトリンゴ 
録音調整小原吉男 
音響効果柴崎憲治 
編集木村佳史子 
監督補浦谷千恵 
色彩設計坂本いづみ 
画面構成浦谷千恵 
動画検査大島明子 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演(声)のん 北條すず(旧姓:浦野)
尾身美詞 黒村径子
細谷佳正 北條周作
稲葉菜月 黒村晴美
牛山茂 北條円太郎
新谷真弓 北條サン
小野大輔 水原哲
岩井七世 白木リン
潘めぐみ 浦野すみ
小山剛志 浦野十郎
津田真澄 浦野キセノ
京田尚子 森田イト
佐々木望 小林の伯父
塩田朋子 小林の伯母
瀬田ひろ美 知多さん
たちばなことね 刈谷さん
世弥きくよ 堂本さん
澁谷天外 

予告編 ▲ 閉じる▼ もっと見る

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞に輝いた同名漫画を原作にしたアニメーション。昭和19年、18歳のすずは軍港のある広島・呉に嫁入りした。戦況が悪化し大切なものが奪われていくが、彼女は前を向き日々の暮らしを愛おしみながら生きていく。「マイマイ新子と千年の魔法」の片渕須直監督が、太平洋戦争中~戦後の広島を舞台に、すずの日常を鮮やかに描き出す。すずの声は「ホットロード」の女優のんが担当。クラウドファンディングサイトで資金調達を行い、3千人を超えるサポーターからの記録的な支援が集まった。2016年第90回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第一位、日本映画監督賞受賞。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

昭和19年、18歳の少女・すず(声:のん)は生まれ故郷の広島市江波を離れ、日本一の軍港のある街・呉に嫁いできた。戦争が進み様々な物が不足していく中、すずは工夫をこらして食事を作っていく。やがて日本海軍の根拠地であるため呉は何度も空襲に遭い、いつも庭先から眺めていた軍艦が燃え、街は破壊され灰燼に帰していく。すずが大切に思っていた身近なものたちが奪われていくが、日々の営みは続く。そして昭和20年の夏を迎え……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2017年4月下旬号

読者の映画評:「この世界の片隅に」山内豊/「わたしは、ダニエル・ブレイク」鈴木功一/「虐殺器官」道山千晶

2017年3月下旬映画業界決算特別号

2016年映画業界総決算:第3章 映画界事件簿 ドキュメント:ヒット作の舞台裏 ③「この世界の片隅に」

2017年2月下旬号 キネマ旬報ベスト・テン発表特別号

2016年 第90回 キネマ旬報ベスト・テン:日本映画ベスト・テン

2016年 第90回 キネマ旬報ベスト・テン:読者選出日本映画ベスト・テン

2017年2月上旬号

戯画日誌:第49回 快作「カバネリ」と勝手にベスト・テン!

2017年1月下旬号

映画を見ればわかること:第353回 アニメ「この世界の片隅に」のこと、「ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち」のこと

2017年1月上旬号

読者の映画評:「この世界の片隅に」田中敏巳/「聖の青春」吉田伴内/「闇金ウシジマくん ザ・ファイナル」

2016年12月上旬号

REVIEW 日本映画&外国映画:「この世界の片隅に」

2016年11月下旬号

UPCOMING 新作紹介:「この世界の片隅に」

戯画日誌:第44回「この世界の片隅に」を見るべし!

対談 のん×中森明夫「作家・アイドル評論家」:「この世界の片隅に」失って獲得した、大切なもの

「この世界の片隅に」:インタビュー 片渕須直「監督」 ただ普通のことしかやっていない人たちの上にいきなり爆弾が落ちてくることにこらえきれない悲しみを感じた

「この世界の片隅に」:作品評 あの時代を後世にまで伝えたいという強い意志

2016年7月下旬号

キネマ旬報が選ぶ みんなが観たい、いい映画55:「ジュリエッタ」 「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」 「ヒッチコック/トリュフォー」 「めぐりあう日」 「エンドレス・ポエトリー」 「La La Land」 「JOY」 「バンコクナイツ」 「聖の青春」 「PK」 「Knight of Cups」 「映画 聲の形」 「この世界の片隅に」 「ジャングル・ブック」 「ジェーン」

2019/10/28

2019/10/28

84点

その他/日比谷ステップ広場(2019東京国際映画祭) 


東京映画祭舞台挨拶日比谷にて

片渕監督がおっしゃっるには、1080日以上の連続上映に感謝するとともに、令和元年11月3日六本木新作上映の30分の追加シーンによってかつてのセリフの意味すら変わることに気づいた映画人がいるという事実、そしてさらに7分あまりの追加編集を早速今晩から行なうので誕生すべき新作の姿がどのように変わるのか、楽しみにしているとのことでした。
2016年にクラウドファウンディングの力で世に出た本作は、原作と並び本編に明示されないまま積み重ねられた考証と時代に媚びない普遍的表現で数度の観賞に堪える力作となりました。3年経ってほぼ同じメンバーで新作がどのように迎え入れられるのか、今からとても楽しみにしたいと思います。

2019/10/13

2019/10/14

65点

テレビ/無料放送/NHK 


素直に楽しめましたが

絶妙な のん の声で表現されるすずさんの人間性がほんわか度120%なので、アジア太平洋戦争までがほんわかしたものに思えてしまう。特に憲兵にスパイと間違われるシークエンスは猛烈に面白く、家族同様笑いが数分間止まらなかった。

終盤、頭が朦朧としてきてよくわからなくなったので再見せねば!

2019/09/13

2019/09/13

85点

VOD/NETFLIX/レンタル/スマホ 


静かなのに圧倒的な求心力

優しい絵柄と色合いでのほほんと少女の日常を描いた映画

惨く悲しい世界を押し付けがましく語る戦争映画よりも
はるかに戦争というものが痛ましく、そして身近に伝わってきた。
戦争映画ながら凄惨であったり悲哀に満ちていたりする場面はほとんどない。
温かく優しく日常が淡々と描かれていく。

戦争映画は過去に何作品も観てきたし
軍人にフォーカスしたものから、今作のように人々の暮らしに焦点を当てて描いたものももちろんあった。
しかし、戦争というものがあまりに非日常的な感覚で育ってきた世代としては、心に響くものはあっても、どうしても身近に感じることは出来なかった。

この作品は、今まで観たどの戦争映画よりも観やすく、温かく、ほのぼのとした気持ちで観ることが出来た。
そして、どの戦争映画より、辛い気持ちになった。



天皇陛下万歳!と声高らかに叫ぶ父も
亡き母を探し求めて泣き叫ぶ子供も
お粥とすら呼べない米粒を煮た汁をすすって暗い顔を浮かべる食卓もない

死ぬと分かっている戦地に赴くことも
爆撃で家族を亡くすことも
まともな食事にありつけないことすらも
この時代を生きた人の中では「日常」のひとつに過ぎなかったのかもしれない

それよりも、その世界を受け入れ、昇華し、乗り越えていく静かな強さが伝わる映画だった。

2019/09/11

2019/09/11

85点

VOD/NETFLIX/購入/テレビ 
字幕


手を振る手

ネタバレ

2度目の鑑賞だが、あまりにも情報量が多すぎて、映画の細やかな内容についてゆけないほどであった。初めて鑑賞したときは、物語を追いかけるのに精いっぱいだったが、2度目に見えたものはその細やかさ緻密さであった。しかもその緻密さの情報量があまりにも多すぎてすべてを吸収できなかったほどだ。

*******************
クラウドファンディングの仕組みがまずすごい。最後にクラウドファンディングで資金を寄せた皆さんの名前が流れ、最後に手を振る右手がスクリーンに右下に現れる。

脈絡がなくなるが、つまり2度目の鑑賞で、自分はすでにこの物語を知っている。もちろん戦争で広島に原爆が落ちて戦争に負けたのを知っている。物語の先を知っているだけに、初めて見た時と感動の起伏が変わる。この先のシーンですずさんの右手が失われる、というあの瞬間がこの映画の境なのだが、ここに至るまでのすずさんの平凡なやんわりした生活の当たり前さの全てが胸を打つ。8月6日のお祭りに呉から広島に移動しようとするすずさんの姿を見て胸がざわつく。このリアリティー。この映画に頻繁に流れる日付も大きなポイントである。映画を徹底的にに時系列で追う。

この当たり前の生活の片隅に描かれる詳細の積み重ねが2度目の鑑賞に違う感動をもたらすのである。

この映画は時に絵画(漫画)的に描かれるシーンがいくつかある。空襲で空に爆弾の煙が起きるが、それをすずさんの絵に重ねてみたりする。この現実が本当に起きたことなのか幻想なのかを戸惑わせる。ただ単に絵が好きで誰かの言いなりになって”たんぽぽ”の綿毛のように優しく生きてきたすずさんが、戦争が進むについて表情を変えてゆく。こうした抑揚を押さえているシーンが全体を包みながら、前半で幼なじみと再会し納屋でのキスシーンや、家の前に座りながら死んでゆく兵士(実はその家の息子だった)、最後に母親の亡骸に群がるハエを払う少女など、厳しく辛辣なシーンも多い。

なぜ呉が空襲に見舞われたかといえば、日本最大の軍需工場があったからだ。そこに集う軍艦や戦闘機、そしてその製造に携わる家族が音を聞いて戦闘機の出来栄えを語るなどのシーンも、さらりと描いているがゆえに印象的だ。

片渕須直監督はかつてジブリで仕事をしていた方だが、このリアリティーは高畑勲さんの影響だ。宮崎駿さんがファンタジーにこだわったのに対し、高畑さんはリアリティーを重視した。ある意味ジブリの基礎を作ったお二人は大局的な存在であり、片渕監督はリアリティーを追求する。

アニメの在り方は未来に向かってさらに進化と変化を繰り返すはずだ。その意味で、アニメを製作するメソッドとしてのクラウドファンディングと、アニメで描くリアリティーが戦争を描くことによって新たな方向性を示しているともいえる。

2019/09/08

2019/09/08

65点

選択しない 


戦争の時代は狂ってる

不器用だけど健気で優しい女性。18歳で嫁いであんな生活して、本当に心が強い。空襲から非難する毎日に、ただ生きるためだけの生活。戦争が終わって、これまでの苦しい生活は何だったんだって、みんな思ったんじゃないかな。それでも頑張って復興して、今の日本を作り上げた人々に感謝。
時代や状況に合わせて、国も個人も、前に進んでいかないとね。

2019/08/31

2019/09/01

90点

テレビ/無料放送/NHK 


普通に暮らしていた普通の人々の生活を、すべて破壊してしまった戦争。無辜の人々を犠牲にするような戦争は絶対悪である。
ひどい不幸に遭っても、普通の生活を守ろうとする普通の人々の強さに希望がある。
広島の家族、おそらく全員お亡くなりになったのであろう。亡くなった方々のことは忘れてはいけないと、強く思うし、この作品は語り継がれていくことを望む。