この世界の片隅に

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この世界の片隅に

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レビューの数

521

平均評点

86.8(3777人)

観たひと

4562

観たいひと

657

(C) こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アニメーション / 戦争 / ヒューマン / ドラマ
製作国 日本
製作年 2016
公開年月日 2016/11/12
上映時間 126分
製作会社 「この世界の片隅に」製作委員会(製作統括:GENCO/アニメーション制作:MAPPA)
配給 東京テアトル
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督片渕須直 
脚本片渕須直 
原作こうの史代 
企画丸山正雄 
プロデューサー真木太郎 
キャラクター・デザイン松原秀典 
作画監督松原秀典 
撮影監督熊澤祐哉 
美術監督林孝輔 
音楽コトリンゴ 
録音調整小原吉男 
音響効果柴崎憲治 
編集木村佳史子 
監督補浦谷千恵 
色彩設計坂本いづみ 
画面構成浦谷千恵 
動画検査大島明子 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演(声)のん 北條すず(旧姓:浦野)
尾身美詞 黒村径子
細谷佳正 北條周作
稲葉菜月 黒村晴美
牛山茂 北條円太郎
新谷真弓 北條サン
小野大輔 水原哲
岩井七世 白木リン
潘めぐみ 浦野すみ
小山剛志 浦野十郎
津田真澄 浦野キセノ
京田尚子 森田イト
佐々木望 小林の伯父
塩田朋子 小林の伯母
瀬田ひろ美 知多さん
たちばなことね 刈谷さん
世弥きくよ 堂本さん
澁谷天外 

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞に輝いた同名漫画を原作にしたアニメーション。昭和19年、18歳のすずは軍港のある広島・呉に嫁入りした。戦況が悪化し大切なものが奪われていくが、彼女は前を向き日々の暮らしを愛おしみながら生きていく。「マイマイ新子と千年の魔法」の片渕須直監督が、太平洋戦争中~戦後の広島を舞台に、すずの日常を鮮やかに描き出す。すずの声は「ホットロード」の女優のんが担当。クラウドファンディングサイトで資金調達を行い、3千人を超えるサポーターからの記録的な支援が集まった。2016年第90回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第一位、日本映画監督賞受賞。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

昭和19年、18歳の少女・すず(声:のん)は生まれ故郷の広島市江波を離れ、日本一の軍港のある街・呉に嫁いできた。戦争が進み様々な物が不足していく中、すずは工夫をこらして食事を作っていく。やがて日本海軍の根拠地であるため呉は何度も空襲に遭い、いつも庭先から眺めていた軍艦が燃え、街は破壊され灰燼に帰していく。すずが大切に思っていた身近なものたちが奪われていくが、日々の営みは続く。そして昭和20年の夏を迎え……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

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2017年2月下旬号 キネマ旬報ベスト・テン発表特別号

2016年 第90回 キネマ旬報ベスト・テン:日本映画ベスト・テン

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2016/11/23

2023/12/09

-点

映画館/東京都/109シネマズ二子玉川 


悲しくて、切なくて、それでも心に染み込んでくる温かさがある全オレ落涙な一本。あの時、あの場所で、あの出来事があって、それでもそこに生きた人たちはただただ一生懸命だったのだと思う。隣で観ていたぼっちゃんが主人公にハゲができた理由を親に聞いていて、パパが「お嫁さんは家族に気を使うのでストレスでハゲるんだよ」と普通に答えていたのには苦笑しかなかった。

2023/08/15

2023/08/18

75点

レンタル 


原作のほうがわかりやすくて

戦時下の暮らしを淡々と、しかし精緻に描くマンガ「この世界の片隅に」のアニメ化です。クラウドファンディングで実施できたため予算に限りがあったそうです。映画化は素晴らしいけれど、ひとつひとつのエピソードを端折っているような気がしました。端折らずにもう少しわかりやすく描いてもらえると、原作を知らない人にも伝わる部分は多くなったんじゃないかしら。

たとえば、りんさんの話は省いて、他のエピソードをながくするとかしても良かったんじゃないかと思います。(それで5ポイントのマイナスです。)

そんな願いに応えたのが「この世界の(さらにいくつかの)片隅に」だそうで、こちらも観ようと思います。

ストーリー全体はとても素晴らしいです。今の生活が成り立っているのもかつて困難な生活に耐えてきた人たちのおかげだと、終戦記念日に思いました。

2022/11/13

86点

映画館/千葉県/TOHOシネマズ流山おおたかの森 


戦時下の日常

戦争が起きそうな不穏な時も、戦争の真っ只中でもそれぞれの家庭、人々は日常を精一杯、生きているという事を実感できる作品。
こうの史代さんの絵のタッチの柔らかさが良く、特にすずさんのほんわかした感じがいい。のんさんの声を演技も合っていて感心。
全体的に素晴らしいのだが、夫の周作さんがいくらすずさんと幼馴染で出兵するとはいえ、突然やって来た哲とすずさんを一晩同じ納屋で寝させるという事に違和感を感じる。結局、何も起こらないのでホッとするがこの辺りどうなんでしょう?

2022/07/21

2022/07/21

76点

VOD 


子供の頃こういう昔の暮らしを学校で習った。爆撃や物が足りないなど過去の話だが、今ではウクライナがこの状態なのかと思った。戦争ばかりではなく、家族と過ごす時間がメインの内容で、今では少なくなった2世代の家族で暮らす生活で、家族と共同生活することもいいもののように見えた。

2021/08/10

88点

映画館/新潟県 


【片隅に確かに存在した証しを】

北條に嫁いで来た翌朝。
夜も未だ明けぬ黎明から家事に勤しみ始めるすず。水を汲み 火を起こし 湯を沸かし―。
そんな彼女の一連の所作行動カット群に、彼女の住まい周辺を俯瞰で捉えたショットが一枚インサートされる。そのショットでは 数件の住居屋根上から、すずの家“同様に”靄煙が立ち上っている―。
彼等の相貌/日常は前面化されず あくまで後景(片隅)に留まるが、主人公女性すずと“同じ生活”が無数にあった事を物語る。
すずが屋外/街頭に出る度 それら後景“片隅”に映る無数の人々に是非眼を向け 想い馳せて欲しい。

見る事、識る事、心に焼き付ける事。夫の相貌を忘れまいと書き記そうとするすずの姿勢は、それら名も無き人々の 普通で他愛のない日々 ー故に特別な日々ー を“描き残そうとする”作品それ自体の顕在化でもある。
そしてすずの、それらを心に留め様とするその“意識的眼差し”は、本作を見、当時の無数の人々に想い馳せる観客一人〃の意識的眼差しと鏡映する筈だ。


終極にすずが口にする“謝辞”は、当時の 苦しみや怒りや歓びを、見てくれた 識ってくれた そして忘れまいとしてくれた“観客”に対するものだろう。
『ありがとう、この世界の片隅に、確かに私達が存在した証しを、見つけてくれて』―




《劇場観賞》

2021/06/01

2021/06/01

74点

VOD/NETFLIX/レンタル/テレビ 


昔の日本が見える

昔の日本の暮らしや人々が見えたのはとても良かったけれど、戦争の悲惨さはあまり伝わってこず、声優さんもあまり上手くないことが気になってしまった。感動したり泣いたりするような映画ではなかったけれど、戦争の一面を学べたのは良かった。