ヴィヴィアン・マイヤーを探して

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ヴィヴィアン・マイヤーを探して

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レビューの数

25

平均評点

76.4(149人)

観たひと

219

観たいひと

38

(C) 2013 RAVINE PICTURES, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドキュメンタリー / ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 2013
公開年月日 2015/10/10
上映時間 83分
製作会社 Ravine Pictures
配給 アルバトロス・フィルム
レイティング 一般映画
カラー カラー
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

決して自らの素性を明かさず、15万点以上の作品を残しながらも1枚も公表しないまま亡くなった女性写真家の生涯に迫るドキュメンタリー。彼女の作品を偶然オークションで手に入れたジョン・マルーフと、TV番組のプロデュースなどを手掛けてきたチャーリー・シスケルが共同で監督。第87回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞ノミネート作品。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

2007年、シカゴ在住のジョン・マルーフは、オークションで大量の古い写真のネガを380ドルで入手。作風は主に街中の人々を撮った“ストリート写真”だったが、その一部をブログにアップしたところ、熱狂的な賛辞が次から次へと寄せられる。ところが、その撮影者であるヴィヴィアン・マイヤーの名をネットで検索しても一件もヒットしなかった……。2年後。彼女の名を再び検索したところ、奇跡的にヒットするが、それは彼女が数日前に亡くなったという死亡記事であった。享年83。その後、ジョン・マルーフは彼女を知る人物とのコンタクトに成功。しかし、彼女の職業は写真家ではなくナニー(乳母)であり、15万点以上の作品を残しながらも生前1枚も公表することがなかったという。ナニーをしていた女性がなぜこれほど優れた写真が撮れたのか。なぜ誰にも作品を見せなかったのか。こうして、ジョン・マルーフのヴィヴィアン・マイヤーを探す旅が始まった……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2015年11月下旬号

読む、映画:「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」

2015年11月上旬号

読む、映画:「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」

REVIEW 日本映画&外国映画 公開作20作品、60本の批評:「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」

2015年10月下旬号

UPCOMING 新作紹介:「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」

ドキュメンタリー/4つの風:飯沢耕太郎「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」

2021/02/02

2021/05/05

80点

VOD/U-NEXT/レンタル 
字幕


世間に公表することなく、写真を撮り続けたヴィヴィアン・マイヤー。素人目から見ても彼女の写真は魅力的で、構図は勿論、一瞬の表情を捉える能力が本当に素晴らしい。展覧会があれば絶対に行きたい!と思えるほど、すっかり魅了されてしまった。ただ、生前の彼女の人となりを知って、少し幻滅してしまった感あり。ナニーを職業にしながら、こっそり子どもたちに暴力を奮っていたことは許せない。が、彼女のことを話す彼女に育てられた大人になった子どもたちから、嫌悪感やトラウマを感じなかったことが救い。むしろ、当時の子どもたちの方が彼女よりも大人。私的には写真家ヴィヴィアン・マイヤーを知れたことが嬉しいけれど、もし彼女が生きていたら、写真が世に出たことはともかく、過去を掘り下げられたことは心底嫌だったと思う。それはそうと、いきなりティム・ロスが出てきてビックリ!

2016/01/10

2020/12/27

65点

映画館/群馬県/シネマテーク高崎 
字幕


ヴィヴィアンが残した言葉たち

それは15万枚にも及ぶ写真たち。

独りの人生だったけれど
過去の傷が暗い影を落としたのだろうけれど
では彼女は独りでいたかったのだろうか?

きっとそうじゃなくて
彼女もまたどこかで戻りたくて、でも戻れなくて
うまく言葉に出来なくて
きっかけにしたくて
その思いを伝えたくて
写真を撮りためていたんじゃないだろうか。
誰かに見て欲しくて
そこに込められた思いを汲み取ってほしくて
いつか心の傷が癒される時が来るのなら…と願いつつ
不器用なままの人生を終えてしまった。

そんな人だったんじゃないだろうか。

たくさんの写真を見つめながら
多くの人たちの彼女に対する感想を聞きながら
15万枚もの写真を撮った人の、人となりに思いを馳せるひと時ですね。

2015/11/03

2019/05/11

75点

映画館 
字幕


ミステリアスでエキセントリック

ネタバレ

生前に膨大な量の写真を撮りながら、なぜそれを発表することがなかったのか?また、彼女をストリートフォトへと至らしめた動機や、その撮影手法はどういうものだったのか?そして、ひとりの人間としてはどういう人となりで、一体どのような人生を歩んだのか?

謎のヴェールに包まれた写真家V・マイヤーの逸品たる作品の数々に見入りながら、残された遺品や証言の数々から浮かび上がるミステリアスでエキセントリックな生き様に引き込まれ、まさにアッと言う間の83分だった。

写真家マイヤーに対する美術界の閉鎖的で冷淡な態度や、それとは正反対な世間の好意的な反応を掬い取りながら、乳母としての人間的ダークサイドを照射しつつ、時間の流れの中に埋没した優れた写真家の光と影を発掘するJ・マルーフ。その懐深い語り口に魅せられ、監督、撮影、脚本、製作を自らこなすのバイタリティ溢れる創作姿勢に感嘆の異色にして出色のドキュメンタリー映画だった。

それにしても、草葉の陰で眠るマイヤーは現在のこの成功を一体全体どういう気持ちで見ているんだろうか???

2018/02/24

2018/02/24

82点

VOD/Hulu/レンタル/タブレット 
吹替


なんとも不思議な気分だ。全く知らない無名だった人で、写真が上手いというだけなのに、何故か気になる。そして、作品を見ていくうちに被写体が、肉体的ではなく精神的な面で撮影者そのものに感じてくる。
おそらくゴッホなど死んでから有名になった画家たちは最初はこんな感じだったのだろう。
死んで作者がいなくなったから見えるようになるものがある。作者と鑑賞者が他のものに影響されず、ただ純粋に作品だけを通して語り合うをことで、作品の向こう側にいる作者について、鑑賞者の好奇心が刺激される。そういった作品はホンモノである。そこで芸術になるか、ゴミになるかは、ゴミになる前によき理解者、鑑賞者に巡り会える奇跡が偶然にも重なり合えたかどうかの差なのだろう。

2016/08/13

76点

選択しない 


スパイ?

「痕跡」の人、「骨董的歴史」のメシア、既非在の写真家。
双眼写真機で、絞りほか調整して、ごく自然なスナップ風写真を取る天才。フックス、ベンヤミンの後継者。

でも映画作品も素晴らしい。

ヴィヴィアンの人生の軌跡を追う青年の行動力、エネルギー、そして尊重と自制も素晴らしい。

2016/01/25

2016/07/23

83点

映画館/千葉県/キネマ旬報シアター(旧TKPシアター柏) 
字幕


この映画によって、未知の一人の写真家を発見するという知的興奮を味わうことができる。大量のフィルムがあるコレクターの元にたままた保管されたために、この写真家は歴史の中に埋もれずに済んだ。芸術家と作品の関係、そしてその評価について、考えざるを得なかった。