アル中だった父(ニック・ノルティ)と、そこから母と二人で逃れた弟トミー(トム・ハーディ)と父と残った兄ブレンダン(ジョエル・エドガートン)の3人が織りなす格闘技の世界。
トミーはあるとき突然父親の元に帰り、総合格闘技のトレーナーを依頼する。父はもう1000日も断種していた。トミーは海兵隊で何か事情があるようだった。
一方高校の物理教師のブレンダンは娘の病気の治療費が必要で、格闘技で手軽に大金を稼ごうとしていた。
そして二人とも総合格闘技の優勝賞金500万ドルを目指して参加する。
兄弟の確執と愛情、父親と息子達の愛情と確執などがよく描かれている。トム・ハーディとジョエル・エドガートンの二人が抜群。二人とも対照的な戦い方でコマを進めていく様子は「ロッキー」よりも迫力がある。息子達が命をかけて闘う様を見る父親の気持ちはいかほどのものだっただろう。最後はみんな和解したと思う。