ハッピーボイス・キラー

はっぴーぼいすきらー|THE VOICES|THE VOICES

ハッピーボイス・キラー

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レビューの数

20

平均評点

69.0(129人)

観たひと

198

観たいひと

33

(C) 2014 SERIAL KILLER, LLC. ALL RIGHTS RESERVED

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル サスペンス・ミステリー
製作国 アメリカ
製作年 2014
公開年月日 2015/9/19
上映時間 103分
製作会社 1984 Private Defense Contractors, Mandalay Vision, Studio Babelsberg
配給 ポニーキャニオン
レイティング PG-12
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット デジタル
メディアタイプ ビデオ 他
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演ライアン・レイノルズ Jerry / Mr. Whiskers (voice) / Bosco (voice) / Deer (voice) / Bunny Monkey (voice)
ジェマ・アータートン Fiona
アナ・ケンドリック Lisa
ジャッキー・ウィーヴァー Dr. Warren
エラ・スミス Alison
ポール・チャヒーディ Dennis Kowalski
スタンリー・タウンゼント Sheriff Weinbacher

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

漫画家として活躍し「ペルセポリス」では第60回カンヌ国際映画祭審査員賞を獲得したマルジャン・サトラピ監督と「パラノーマル・アクティビティ2」の脚本家マイケル・R・ペリーとが組み制作したファンタジックなスリラー。ある青年が思いを寄せる同僚の女性にデートをすっぽかされたことから思わぬ方向へ転がっていく様子をポップに描いていく。主人公の風変わりな青年を「グリーン・ランタン」のライアン・レイノルズが演じ「プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂」のジェマ・アータートンが生首姿となるほか、「イントゥ・ザ・ウッズ」のアナ・ケンドリックらがかわいらしさと不気味さが混在する世界観を体現している。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

バスタブ工場に勤め単調な毎日を過ごす一風変わった好青年ジェリー(ライアン・レイノルズ)は、職場の女性(ジェマ・アータートン)に思いを寄せていた。精神科医の助力を得て彼女に近付くが、デートをすっぽかされてしまう。そのことから殺人事件へと発展。ペットの犬と猫が話しかけてくる中、事態はさらに思わぬ方向へ転がっていく。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2015年9月下旬号

UPCOMING 新作紹介:「ハッピーボイス・キラー」

2021/08/23

2021/09/23

70点

選択しない 
吹替

明るいタイトルに似合わず、ヤバサイコパス映画で笑った。ハッピーボイスキラーとか言うから、いい歌声で人々を酔わせるミュージカル映画かと思ったじゃん。ビビるわ。終わり方もヤバサイコパス。最後まで手を緩めずサイコを徹底している。

2021/02/19

2021/02/24

75点

選択しない 


天使(犬)と悪魔(猫)

ネタバレ

 主人公ジェリー(ライアン・レイノルズ)は精神病院から社会復帰。正業に就いて仕事も難なくこなしている。ただ家で一人になると幻聴が彼を悩ませているし、また定期的に精神科医のセラピーをも受けている。これらの状況からも彼の病気は統合失調症だったと推察される。
 ジェリーはその病気が原因で殺人を犯したかのように描かれているのだから病名をはっきりと明示するのは憚れたのだろう。そう捉えられ、映画が差別的だと指摘されてもおかしくないかもしれない。
映画はだからか深刻ぶらずあくまでコメディ風なノリで陽気に描かれているけれどその内容はかなりエグい(何しろ女の生首がおしゃべりをし始めるんだから)。ブラック・コメディといってもかなりブラックな方に重心があるといったらよいか。
 特に終盤になるにしたがってジェリーの猟奇性が際立ってきて、スリラー色が濃くなってくる。ジェリーに好意を持っているリサ(アナ・ケンドリック)に解体現場を覗かれてからの一連のシークエンスは「羊たちの沈黙」のバッファロービルのあの忌まわしいシーンを連想させるほど。
 ユニークなのはジェリーの視点で描かれているところ。幻聴はペットの犬と猫の声として彼の耳に届く。犬には天使、猫には悪魔の役割がそれぞれ与えられている。よく漫画などで描かれる心の天使と悪魔の葛藤である。ジェリーがにこやかに動物と会話する様子は傍からみると微笑ましいけれどよく考えたらかなりヤバい状況である。
 精神科医から勧められている精神安定剤を飲むと、嫌な現実が目の前に出現し、薬を飲まなければハッピーな気持ちになれるという理屈もなんだか患者目線での説得力がある。
 その精神科医を拉致監禁するクライマックスは警官たちもやってきてまさに「羊たちの沈黙」状態。こんな猟奇的なストーリーが終わってから、最後のクレジットで出演者一同でいくら陽気にミュージカルしてみてももはや手遅れである。
 ジェリーが燃え盛る家に横たわりながら心の声と対話するシーンなど実に痛切なシーンといっていい。ハッピーなままで居られれば何のことはなかったのに。彼を無理に現実に戻そうとしたのが悪かったのか。なんとも言えないやりきれなさを感じた。

2018/11/20

2018/11/30

70点

レンタル 
字幕


生首ゴロゴロの冷蔵庫。

ジャンルを超えたクロスオーバーな魅力にあふれた作品で、人を選ぶ傾向が
あるかもしれないが、私はたいへん気に入った。
基本はホラー映画だが、ジェリー(R・レイノルズ)視点で物語が進む。精神的には
あちらの世界に行ってしまっている。飼っている猫と犬と普通に会話する。平和な
気分の時は、コメディタッチで、会社の女性と話をする時はラブコメになる。この
会社はバスタブの製造メーカーで、華やかなピンクがイメージカラー、構内を
ピンクのフォークリフトが走り回る、まるでミュージカルシーンのよう。
このジェリーが職場の女性をデートに誘うが、すっぽかされてしまう。たまたま
女性のクルマがエンコしてしまい、めぐりめぐってジェリーのクルマに同乗する。
この待ちぼうけがジェリーの変調を招き、森から鹿が飛び出し、クルマのフロント
ガラスに激突。瀕死の鹿の声を聞き、完全にあちらの世界へ飛ぶ…。

ホラー映画としてはユーモラスに女性の解体が始まり、肉塊をタッパーに小分けし、
ブロック壁のように積み上げる。生首だけは冷蔵庫へ格納。やはり生首はジェリー
に話しかける。血糊ベッタリでかなりグロテスクなはずだが、ジェリーに聞こえる
声は穏やかで普通の会話と変わらない。全編通して、ジェリーと語る犬と猫の
役割が主要なトーンとなっている。レイノルズの役作りもサイコキラーというより
変人ジェリーそのもの。

エンドロールのカラフルな衣装で再登場の人物たちによるミュージカルシーンは、
説明のしにくい本作のコミカルな解説になっている。インド映画みたいだが、
監督はイラン出身の女性で、フランスでマンガ家デビューした人という(WIKI)。
世界はますます狭くなって行く。

2018/03/05

2018/03/06

67点

選択しない 


コメディだよね

アナケンはライアンが最初から気になっていたのかぁ。嘘だと思っていた。そう思うと泣けてくるよ。

2017/07/16

2017/07/16

74点

テレビ/有料放送/ムービープラス 
字幕


サイコ・コメディ?

 ライアン・レイノルズやアナ・ケンドリックが、よくこんなサイコものに出演したなと思う。特にレイノルズは、これから他の役を演じる時、変なイメージが付かなければいいがと危惧する。
  精神疾患者を傷つけなければいいがという事も考える。
  
  コメディなので見ていられるが、実際は陰惨なものである。

  アクションやSF景観のCGには飽きあきしてるので、本作のCGグロは面白いと感じたが、血糊や死体を切り刻む音が、いやにリアルで気持ち悪くなった。
   ラストもどう受けとめていいのか判らない、ヘンテコな作品。
     
   イラン出身のアニメ監督マルジャン・サトラピの作品。

2017/04/23

2017/04/23

75点

テレビ/有料放送/ムービープラス 
字幕

主人公を取り巻く3人の同僚女性が三人三様にキュート。3人が共演する冷蔵庫のシーンの楽しさよ。服薬しないと妄想や幻聴が止むので孤独になるから寂しいという発想に唸る。陰惨でポップなブラック・コメディ。