ジョン・スタージェスの「荒野の10人」西部劇ではありません
ネタバレ
2023年9月21日に鑑賞。DVDにて。1時間18分00秒。スタンダード・黒白。コロンビア映画。ロケ地は「デスバレー Death Valley National Monument アメリカ内務省国立公園局に感謝する」である。
現代劇である。開巻の導入は非常に興味深い。尺が短いので各人の描き込みが足りないのがもったいない。
シェップ、ジョニー、チョークの3人が「フレジーが追っているのは俺だ」と3人ともに犯罪を犯し逃げているらしい。この詳細はシェップ以外は語られない。ここが弱い。
アメリカ南西部の国境の町。「ルート99」アメリカ側は「カレキシコ」、メキシコ側は「メヒカリ」と呼ばれる町のメキシコ側に逃げている男たち(8人)がカードをしている。
ウィリー老人が語る。「5台の荷馬車がウォーキング・ヒルズの砂漠を通った。一行は行方不明だ。5000万ドルの金塊を積んでいた」ジム「いつの話だい?」ウィリー老人「100年前さ」皆が笑う。ウィリー老人「1852年だ。記録が残っている。メキシコから金を運んでたんだ。わしは40年間探しているが。荷馬車は砂漠を通った」ジョニー「砂漠はやっかいだな。この前、馬が古い車輪に躓いたよ。幅の広い車輪じゃなくて、狭い車輪だった。別の時にも、同じ場所で躓いたよ」皆「・・・・」フレジー「ドアを閉めろ。鍵をかけろ。誰も出るな」ウィリー老人「荷馬車は砂漠で脱輪したんだ。今はそんな車輪で砂漠に入らない。場所は?」ジョニー「アメリカ側へ50kmだ」→メキシコ側に逃げていた犯罪者たちがアメリカ側に戻ることになる。ジムの相棒のメキシコ人とシェップを追って来た女クリスが加わり、10人が金塊(約1万トン)を探す。「全員で行くべきだ。追い返したら、噂が広まる」→彼らが国境を超える描写はない。ここのサスペンスがあれば尚良かった。
実際に、荷馬車を5台砂漠に埋めて掘り出している。
仔馬が生まれる。ジム「いい馬だ。砲骨も短い」→「砲骨」?
カレンダーのピンナップ・ガール。水着で氷の塊の上に跨っている。クレアは水に櫛を濡らして髪を解く。「ヘリオグラフ」=太陽光線を反射させる発光信号による通信機。→「アパッチ族のジェロニモが使っていた」
画面では、監督:ジョン・スタージェス John Sturges、原案・脚本:Alan LeMay、追加台詞:Virginia Roddick、撮影:Charles Lawton,Jr.、美術:Robert Peterson、音楽:Arthur Norton、Set Decoration:James Crowe、Miss Scott's 衣装:Jean Louis、編集:William Lyon である。
出演は、ランドルフ・スコットRandolph Scott(ジム・ケアリー/クリスの元彼氏/馬の飼育家)、エラ・レインズ Ella Rains(クリス[クリスティ]・ジャクソン/シェップの恋人/ロデオ女)、William Bishop(シェップ[デイブ]・ウィルソン/ロデオ男)、Edgar Buchanan(ウィリー老人)、John Irelamd(フレジー/探偵/シェップが殺した男の父親に雇われている)、Jerome Courtland(ジョニー)、Arthur Kennedy(チョーク)、Russell Collins(ビブズ/バー店主)、Josh White(黒人ジョシュ/歌手)、Charles Stevens(クリーヴ/メキシコ人/ジムの相棒/馬の調教師)ほか。