青柳裕介のコミックの実写映画化作品。高校を退学になった純平は土佐の久礼に帰ってくる。幼馴染の八千代が迎えてくれたが、八千代の父千代亀は純平との交際には反対していた。純平は兄貴分の勝の傍にいたが、亡き父のようにカツオ漁師になるわけでもなくふらふらしていた。そんな折、徹が町おこしのため県庁から派遣され八千代と行動を共にするのを見て純平は敵対心を燃やし八千代に結婚を申し込むが断られる。自分が何者でもないと気付いた純平はカツオ漁師になる決心をし千代亀の信頼を得ようとするのだった。
青い。純平がとにかくイライラするほどに青臭く、人の心を思いやることを知らず、やりたいことすらわかっていない感じで、観ていても感情移入できずに終わってしまいました。コミックならデフォルメされた性格描写も実写映画ではもっと実際に近付けないとなあ、と思ってしまいました。漁師の直情さとはだいぶ違っていました。まわりの人たちは普通に観ていられたことを考えると、監督の主人公への思いが強すぎたんでしょうかねえ。なんか残念な映画でした。