映画の出だしでは、カット毎に女性と男性が登場するのでちょっと理解できなかったが、少し進行してやっと理解できた。
最初の女性は、2011年の出来事で校長から腕のタトゥーを指摘され反発したため、水上分校へ飛ばされることに。
次の男性は、2012年の出来事で元レスリングの選手で筋肉ばか(失礼)だが、教師になりたい夢で、水上分校へも喜んで行くことに。
2012年に行った男ソーン先生(スクリット・ウィセートケーオ)は、赴任するも生徒は分校に生徒はゼロ。船で呼びかけやっと4人の生徒(1年から4年まで各一人)を集め、個別の授業を行う。授業方法や孤独に悩んでいる時に、棚の上から日記を見つける。この日記は前任のエーン先生(チャーマン・ブンヤサック)が書いたものだった。この日記を拠り所に授業を進め、一般的な教える教育でなく、体験教育を行った。特に感動ものは、街中の汽車を知らない子供たちに、水上家屋をボートで引っ張り、汽車の理屈を体験させたことであった。また6年生の不登校の生徒を卒業させたい思いで、その父親を説得し登校させることができたこと。
しかしこんな努力も生徒の成績を理由に本校の校長より一年でクビの宣告。しかしソーンは教師の夢をかなえるため、再度大学へ通う。ちょっと三浦貴大似のいい男です。
副校長の婚約者の男の口添えで本校へ戻ったエーンは、結婚式を3月後に控えたある日、男の浮気で妊娠した女を知り、絶縁し再び水上分校に戻る決断をする。歓迎する元生徒たち。あの日記を発見するが、その中にはソーンが書き足した記事もあり、その内容を読むうちに、ソーンへ心が自然に移る感覚を持つ。
この間、元婚約者から謝りの手紙を大量に受けとり、また船で迎えに来た彼に動かされもう一度やり直そうかとの決断で船に乗り、車に乗り街で向かう。その途中、鉄道踏切で列車の通過を待つ間にソーンの「列車授業」を思い出し、「生き方の違い」を感じて水上分校に戻る。春休みの最初の日にソーンも水上分校を訪れると言っていたが、はたして??
発電機でライトアップされた分校、「初めましてエーン先生」「初めましてソーン先生」とよび合う二人、正統派の感動ラブストーリでした。
一点ツッコミどころ;台風シーン。あれほど急に荒れないでしょう。戸締りの準備する間もなく。また管轄役所(あるのかな?)、台風対策のできていない危険な所での学校は如何なものでしょう。