スピーディーな展開の中、人物が複雑に絡み合い、笑いを誘うまさにスクリューボール・コメディ。
しかし、結局見終わって、何も心に残らない。
誰にも感情移入できなかった。
ジェニファー・アニストンの精神科医、すごく気合入っていて
コメディエンヌとして好きで演技を観ている分には楽しいけど、
作品全体としては何か物足りない。
オーウェン・ウィルソンとイモージェン・プーツはミスキャストに感じた。
オーウェン・ウィルソンは演出家やるには知性が足りないし、
イモージェン・プーツはエマ・ストーンのそっくりさんかと思った。
しかし、存在感が違う。もし、エマ・ストーンがこの役を演じたら、印象は変わるかも。
演技の質の違いというのを考えてしまった。
唯一、心に残ったのはタランティーノがネタバラシする“リスを胡桃に”のエピソード。
エルンスト・ルビッチの「小間使」 (1946)が観たくなった。