侠女 第一部:チンルー砦の戦い

きょうじょだいいちぶちんるーとりでのたたかい|侠女 上集|A Touch of Zen Part.1

侠女 第一部:チンルー砦の戦い

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レビューの数

20

平均評点

75.6(66人)

観たひと

98

観たいひと

7

(C)1971 Union Film Co., Ltd./ (C)2015 Taiwan Film institute All rights reserved (for A Touch of Zen)

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ラブロマンス / アクション
製作国 香港
製作年 1971
公開年月日 2017/1/28
上映時間 100分
製作会社 Union Film Company
配給 大映ビデオ
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

中国・明朝期を舞台に、いわれなき罪で殺された父の復讐を誓う謎の美女の戦いを、彼女に恋した若き学者の目を通して描く超大作の第1部。監督はキン・フー。出演はシュー・フォン、シー・チュン、パイ・インほか。1975年カンヌ映画祭高等技術委員会グランプリ受賞。1989年8月29日より、東京・池袋サンシャイン劇場にて開催された「胡金銓電影祭」にて上映。第二部と合わせたデジタル修復版が第17回東京フィルメックスにて2016年11月27日に上映、2017年1月28日より劇場公開される(配給:松竹メディア事業部)。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

明朝の時代。東林党と闇党が勢力を二分していた。しかし東林党を率いる楊連為が死んだことから、世の中は闇党の支配下となった。町はずれのあばら家に母と暮らす学者・顧省斎は、ある時隣の廃寺に女・楊慧貞が住み着いていることに気づく。恋に落ちた二人は月夜の晩に結ばれるのだった。慧貞は連為の娘であり、宦官の門達により謀殺された父の敵を討つべく、少林寺で武術の修業を積んでいた。慧貞の居場所を掴んだ門達が兵を連れて攻め込んできた。しかし慧貞の武術と省斎の仕掛けた罠により返り討ちにあう。こうして慧貞は父の仇を取ったのであった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2017年2月上旬号

UPCOMING 新作紹介:「侠女 デジタル修復版」

2023/02/27

2023/02/27

80点

VOD/U-NEXT 
字幕


「武侠アクション映画の原点にして頂点」

約四年ぶり二度目の観賞。
今回も180分版。
やはりシュー・フォンの美しさと竹林の戦いは素晴らしい。
そして後半のロイ・チャオの神々しさで全て解決!とはいかねーよw
終盤の展開がくっきーの「宇宙!」を思い出させる。
まぁそれでも面白いからいいか。

2021/05/11

2021/05/13

80点

テレビ/有料放送/WOWOW 
字幕


胡金銓監督×徐楓

山田宏一氏の「シネ・ブラボー 小さな映画誌」(1984年6月のケイブンシャ文庫版)の中の「香港クンフー映画の闘う女たち」でキン・フー(胡金銓)監督を絶賛していたので、「第一部:チンルー砦の戦い」「第二部:最後の法力」を180分の1本にまとめた「デジタル修復版」で観た(WOWOWの“月刊オールナイトシネマ”で監督の映画4本を放映)。竹藪の激闘は、間違いなく「グリ-ン・デスティニー」('00)の元ネタだろう。父の仇を討つシュー・フォン(徐楓)の凛々しい美しさ。彼女の復讐を手助けする向かいの家のシー・チュン(石雋:「山中傳奇 」('79)の主役)のシーンは、何故かコメディ調。ラストは、「最後の法力」というだけあって、高僧の仏様のような映像で終わる。

2021/02/07

2021/02/07

80点

映画館/東京都/早稲田松竹 
字幕


侠女デジタル修復版

3年程前に見逃し、やっとこさ早稲田松竹で鑑賞。やはり今みたいにCG使わず生身のアクションで凄い。跳躍はトランポリン使用で軽快だ。剣戟が素晴らしい。デジタル修復版で第一部·第二部にわかれておらず一気に3時間観た。サモ·ハンキンポー出ていたらしいがわからなかった。

2019/05/12

2019/05/13

80点

VOD/U-NEXT 
字幕


第一部90点 第二部70点

キン・フー監督の大作武侠映画デジタル修復版180分版。

主人公のヤン役のシュー・フォンが無愛想なべっぴんさん。
どこかでみたことあると思ったら「成龍拳」の女首領であった。

前半のクライマックスにあたる竹林の戦いが素晴らしすぎる。
この映画の見所といえば十中八九このシーンをあげるだろう。

ただ前半部分(第一部チンルー砦の戦い)が良すぎて後半部分(第二部最後の法力)が観る人を選ぶ。

高僧役のロイ・チャオは「燃えよドラゴン」の師匠やら「インディ・ジョーンズ」にも出てた人。
東廠の最後の刺客のハン・インチェは「ドラゴン危機一発」のラスボスの人。
その息子役で若かりし頃のサモハン。

第一部だけ観るパターンでも全然オッケーな作品。
180分バージョンしかないときは頑張って観るしかないけどw

2018/08/19

2018/12/17

71点

映画館/東京都/ユジク阿佐ヶ谷 
字幕


戦士は踊る

 鑑賞前に想像していた作品とは少し違いました。アクションシーンや撮影は目を見張るものがあったのですが、結構宗教色の強い作品で、あまりそれぞれの要素がうまく溶け合っておらず、喧嘩し合っているように思いました。
 本作は前後編で別れているバージョンもあるようですが、私は一本にまとめた全編180分のバージョンで観ました。正直なところ、前半に活躍したキャラクターが後半で突然空気化したりと、作品として破綻しかけていたとさえ感じられました。チンルー砦の戦いにおけるグーの作戦も、ご都合主義的な部分が多かったように思います。本作が高く評価されるのは、単純に後のアクションに与えた大きさによるのではないでしょうか。

2018/05/04

2018/05/04

98点

映画館/東京都/K’S CINEMA 
字幕


見惚れるほどの芸術的娯楽作

本日2018年5月4日、新宿K‘sシネマで開催『台湾巨匠傑作選2018』にて鑑賞。
台湾のキン・フー監督作品は1本も観ていないはずなので、どんな作風なのか楽しみにして観てみた。この映画、デジタルリマスター版としての上映だったので、映像は綺麗だった。

小さな村に母親と二人暮らしの青年グーは、美しい女性ヤンと結ばれる。だが、ヤンの父親は政府に反旗をひるがえして処刑された大臣であり、一族の生き残りがヤンだけだった。
この女性ヤンは、武術が滅法強くて、空中を飛ぶようなアクションを見せる。バトルシーンでは、戦う男もみんなが空中を飛ぶのだが…。
政府からヤンの命を狙う刺客が大勢送られて来て、とてもバトルシーンが多いのだが、やはり一番インパクトあったのは「竹林でのバトルシーン」。これは芸術である。
そして、クライマックスを何度も経て、この映画の180分の旅が終わる。

この作品を観て、「まだまだ凄い映画で、観ていない作品がたくさんあるなぁ~」と思った。
まだ暫く、この台湾映画祭に通いそうである(笑)

また、本日は、この映画終了後に映画評論家の宇田川幸洋さんのトークショーがあり、いろいろと本作の深いところをお話いただけたことも嬉しかった。
「この『侠女』という映画は、日本で最初に公開された時や昔ビデオになった時は前編&後編の二部構成だった。それをリマスター版の作成時に一つにまとめて180分になった」とのことである。
◆第一部は、竹林バトルシーンまで。
◆第二部は、その後、ラストまで。

また、「空中バトルシーンではトランポリンを使っており、見事な効果を出している」ことなどなど、良いお話が聴けた。
このトークショーを聴いたおかげで、今回の台湾映画祭で上映されるがスルーしようと思っていた『残酷ドラゴン 血斗竜門の宿』(キン・フー監督作品)も観ることにした 笑

この『侠女』という映画、あの本「死ぬまでに観たい映画1001本」にも入っている。
本当に映像が綺麗で、見惚れるほどの芸術的娯楽作であったと思う。

<映倫No.S-3834>