本日2018年5月4日、新宿K‘sシネマで開催『台湾巨匠傑作選2018』にて鑑賞。
台湾のキン・フー監督作品は1本も観ていないはずなので、どんな作風なのか楽しみにして観てみた。この映画、デジタルリマスター版としての上映だったので、映像は綺麗だった。
小さな村に母親と二人暮らしの青年グーは、美しい女性ヤンと結ばれる。だが、ヤンの父親は政府に反旗をひるがえして処刑された大臣であり、一族の生き残りがヤンだけだった。
この女性ヤンは、武術が滅法強くて、空中を飛ぶようなアクションを見せる。バトルシーンでは、戦う男もみんなが空中を飛ぶのだが…。
政府からヤンの命を狙う刺客が大勢送られて来て、とてもバトルシーンが多いのだが、やはり一番インパクトあったのは「竹林でのバトルシーン」。これは芸術である。
そして、クライマックスを何度も経て、この映画の180分の旅が終わる。
この作品を観て、「まだまだ凄い映画で、観ていない作品がたくさんあるなぁ~」と思った。
まだ暫く、この台湾映画祭に通いそうである(笑)
また、本日は、この映画終了後に映画評論家の宇田川幸洋さんのトークショーがあり、いろいろと本作の深いところをお話いただけたことも嬉しかった。
「この『侠女』という映画は、日本で最初に公開された時や昔ビデオになった時は前編&後編の二部構成だった。それをリマスター版の作成時に一つにまとめて180分になった」とのことである。
◆第一部は、竹林バトルシーンまで。
◆第二部は、その後、ラストまで。
また、「空中バトルシーンではトランポリンを使っており、見事な効果を出している」ことなどなど、良いお話が聴けた。
このトークショーを聴いたおかげで、今回の台湾映画祭で上映されるがスルーしようと思っていた『残酷ドラゴン 血斗竜門の宿』(キン・フー監督作品)も観ることにした 笑
この『侠女』という映画、あの本「死ぬまでに観たい映画1001本」にも入っている。
本当に映像が綺麗で、見惚れるほどの芸術的娯楽作であったと思う。
<映倫No.S-3834>