この映画の感想としてまず出てくるのは、なんといっても主演クヮヴェンジャネ・ウォレス演じる主人公、アニーの素晴らしさ。
全身にあふれるアニーの快活さや、本当の両親に出会えない心の奥の陰を見事に表現したアニーの演技が非常に卓越しており、クヮヴェンジャネ・ウォレスが出演当時まだ11歳だったとは到底思えません。
そして、出てくる登場人物全員のキャラが魅力的です。
人間だからこその二面性を持ち合わせた人物描写で、キャラクターの輪郭がまざまざと見えてきます。
加えて、舞台となるニューヨークの風景の美麗さを「捕まえる」カメラワークがとても良い!
ミュージカルパートで歌と踊りと共に映し出されるNYの街並みが、リズムにあった気持ちの良いカットで映し出されてゆきます。
多幸感あふれるこの映画を見て、広告代理店めいた言い方になりますが、僕は今日という1日に彩りを添えられたような気分になりました。
見終わって外に出た後、普段見慣れている街がいくらか輝いて見えました