自分の息子をマラリアで亡くしたことをきっかけに自らマラリア撲滅のために立ち上がる女性(ヒラリー・スワンク)を描いた実話に基づく社会派映画。マラリア撲滅キャンペーン映画と言い直しても良い。確かに痛ましい事実だし大切な人を失って初めて痛みがわかり、その息子のために立ち上がるという姿勢は立派で感動的でもあるけれども、それを映画で見せられるとどこか説教臭くなったり、偽善者とは言わないまでも高所から後進国を支援する慈善の押し付けのように見えてきてしまうのも自分がひねくれた性格だからばかりとも言えまい。
ヒラリー・スワンクはこういう意志の強い女性を演じさせると実にはまる。