特異なキャラクターを中心に組み立てられたアクション・スリラー作品。
原題は攻撃性尺度とでも訳するのか、主人公の少年の精神疾患に当てはまる言葉。
映画は保釈中のマフィアのボスの怒りから始まる。大金を横領され4人の部下に回収を
命じる。ガツンガツンとぶっ殺しながら関係者を殺害。回り回って少年の家族に牙が向かう。
この父親、マフィアの金を横領し、裏金として息子を精神科から出し、再婚相手の母娘と
大きな家に引っ越すしたたか者。押し込んで来た4人組に父母はアッサリ殺されてしまい、
娘と弟の復讐が始まる。この少年、一言も喋らない。ミリタリ・オタクの知識を生かしながら
トラップを仕掛けて、一人づつマフィアの男を撃退して行く。いわゆる「ホーム・アローン」
の過激版。しかし将来のサイコキラーは冷笑し、とどめを刺す。姉の方も、ただ泣きわめく
ばかりか、と思っていると、ここぞという時はけっこう残酷になる。まことに恐ろしい姉弟。