マダム・マロリーと魔法のスパイス

まだむまろりーとまほうのすぱいす|THE HUNDRED-FOOT JOURNEY|THE HUNDRED-FOOT JOURNEY

マダム・マロリーと魔法のスパイス

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レビューの数

54

平均評点

75.7(297人)

観たひと

462

観たいひと

76

(C)2014 DreamWorks ll. Distribution Co. All Rights Reserved.

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ラブロマンス / ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 2014
公開年月日 2014/11/1
上映時間 122分
製作会社 Touchstone Pictures=DreamWorks Pictures=Reliance Entertainment=Participant Media=Image Nation=Amblin Entertainment=Harpo Films
配給 ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット デジタル
メディアタイプ ビデオ 他
音声 ドルビーSRD/DTS/SDDS

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

リチャード・C・モライスのベストセラー小説を映画化したラブロマンス。南仏を舞台に、フレンチ・レストランとインド・レストランの対立と、人々の心の変化を描く。監督は、「サイダーハウス・ルール」のラッセ・ハルストレム。出演は、「クィーン」のヘレン・ミレン、「イヴ・サンローラン」のシャルロッテ・ルボン。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

南フランスの山間に建つミシュラン1つ星のフレンチ・レストラン“ル・ソル・プルルール”のオーナー、マダム・マロリー(ヘレン・ミレン)は、最高のサービスと味を提供することに人生をかけている。ある日、故郷を追われ、ヨーロッパで再起を果たそうと旅していたインド人一家が、車の故障のために足止めを食う。そこで一家の父は、空き家となったレストランに興味を持ち、インド・レストランの開業を決断する。しかしそれは、マダム・マロリーのレストランからわずか100フィートの道を隔てた真向いにあった。一家の次男ハッサン(マニッシュ・ダヤル)は絶対味覚を持ち、料理名人だった亡き母から受け継いだ魔法のスパイスを操る天才料理人だった。しかし、大きな音量で音楽を流し、強烈な匂いのスパイスを使った料理を出す“メゾン・ムンバイ”は静かな雰囲気のフレンチとは対照的で、マダム・マロリーにとって向かいの店迷惑な存在だった。その上、市場での食材の奪い合いも巻き起こり、2つのレストランは一触即発の危機を迎える。さらに、窮地の一家を助けた縁でハッサンが想いを寄せていた女性マルグリット(シャルロッテ・ルボン)は、ル・ソル・プルルールの副料理長だった……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2014年11月下旬号

REVIEW 日本映画&外国映画 公開作20作品、60本の批評:「マダム・マロリーと魔法のスパイス」

2014年11月上旬号

UPCOMING 新作紹介:「マダム・マロリーと魔法のスパイス」

2021/04/04

2021/04/05

74点

選択しない 


スティーブン・スピルバーグ製作
「ギルバート・グレイプ」「ショコラ」がお気に入りの名匠ラッセ・ハルストレム監督
2014年コメディ米映画

【マダム・マロリーと魔法のスパイス】

南仏のミシュラン1つ星老舗フレンチレストランの頑固な女性オーナーマロリーは、道路はさんだ向かいにたまたまやってきたインド料理店とバチバチに対立。

ところがインド人青年シェフの才能と熱意に気づき、ついにはみんなで彼の成長を見守ることになる。
もう優しさいっぱいで終始ほんわかする。

で、フレンチの同僚シェフ役の娘がとってもキュート。ウーパールーパーみたいでファニーフェイスなんだけどとっても魅力的。若草色のワンピースを着て自転車に乗るシーンが好き。

2019/10/12

2019/10/14

70点

選択しない 


文化の融合

ネタバレ

 祖国を追われるようにヨーロッパへと渡ったインドの料理人一家とフランスの一つ星レストランのマダムとの交流を描いたドラマ。グルメ映画でもある。
 このレストランがあるフランスの片田舎らしい街の佇まいが雰囲気があってよろしい。人口も少なそうだしこんなところで商売が成り立つのかとも思うが、この童話の中に出てきそうな場所だからこそ魔法のスパイスもそれらしさを発揮するわけだ。
 一家がここにたどり着くまでの描写を映画は駆け足で紹介する。そこで深刻な移民・難民問題を抱えるヨーロッパの現状にさらりと触れている。この映画はグルメ映画であると同時にこの社会問題への視点も含まれていることが意識される。
 道路一本を挟んでレストランの真向かいにインド料理店を開いたパパ一家。当然のようにレストラン戦争が勃発する。伝統的文化の中へ紛れ込んできた異分子を拒絶するマダム(ヘレン・ミレン)。この対立はまさに今ヨーロッパが抱える問題の象徴として我々には映る。
 それにしてこのジジババ対決が中々面白い。ヘレン・ミレンの巧さは折り紙つきだけど、パパ役のオム・プリも意外に目立っている。ダミ声でしつこく交渉する姿に可笑しみが。どなたかが指摘していたとおりジャン・ギャバンのような存在感がある。
 排除思想の強い従業員たちの暴走でインド料理店が襲われる。従業員の行き過ぎた行動にさすがのマダムも襟を正さざるえお得なくなる。それにはハッサンが作った絶妙なフレンチ料理がモノを言っていた。
 映画はフレンチとインド料理の対立だけで終わらせずに、一歩進んで伝統のフレンチにインド伝統のスパイスを活用した新しいフレンチを創造させる。二つの文化の融合が描かれるところが良い。文化とはそもそもが異文化同士の交流によってさらに深まりを見せていくもの。そう思えば、映画はまさにそのことをこの童話のようなフレームの中で語っていた。

2019/08/22

2019/08/23

75点

レンタル/三重県/TSUTAYA/TSUTAYA 伊勢上地店/DVD 


異文化理解はなかなか難しいものだが一歩でも歩み寄ることが大切である

2019/01/24

2019/02/25

70点

レンタル 
字幕


監督も魔法のスパイスを持っている。

映画界でも移民問題、異文化との交流と現代的な悩みをテーマにする作品が
目白押しだが、本作は娯楽路線に上手く乗せ、むき出しのテーマが美味しく
調理された。脚本のスティーヴン・ナイト、演出のラッセ・ハルストレムと名うての
手練れが見事な仕事を見せる。

ムンバイのレストランの一家がヨーロッパに家族ごと移住する、しかもインド料理の
レストランを開く夢も持ち込む。一家を乗せたボロクルマはフランスの山道で立ち
往生。これも亡き妻の導きとパパは麓の町で売り家の看板があるレストランを買う
決意までする。腕をふるうのは息子のハッサン。亡き母からスパイスを受け継いだ
料理の天才だった。閉店へ追い込んだはずのレストランが再生する。ミシュラン
一つ星を誇るレストランオーナーのマダム・マロリー(ヘレン・ミレン)はインド料理
レストランの出現に仰天。

戦争勃発。道路一本隔てただけのフレンチとインド料理の戦いだ。この宿敵の
構図にはロミオとジュリエットのようなラブロマンスも組み込まれる。ハッサンと
マグリットの恋だ。またハッサンはマグリットからフレンチの料理本をもらい、まったく
新しいフレンチを研究した。
スタッフの願いが後半に凝縮されている。ハッサンはマロリーの店のシェフは、
さらにパリの名店へ三段跳びの大出世。ハッサンが作り出す新しいフレンチは
ミシュランも注目、三つ星を取る料理人となった。
爽やかなハッピーエンドでお薦めの佳作となった。
なお各レビュアーが指摘している通り、ヘレン・ミレンの背中の芝居は必見ですぞ。

2018/03/02

2018/03/03

-点

テレビ/有料放送/ムービープラス 


外人のワンピースの着こなしが好き。

2018/02/25

2018/02/25

60点

テレビ/有料放送/ムービープラス 
字幕


ハッピーエンド

ネタバレ

安心して観られる楽しい映画。邦題から感じるファンタジーっぽさはないのでちちんぷいぷい魔法のスパイスで解決するのではなくしっかりしたお話だった。原題「100フィート(30メートル)の旅」の100フィートとは新しくできたインド料理の店と向かいのフランス料理の店との距離。異文化をどう受け入れるかが大きなテーマになっている。インド人一家の次男ハッサンは素晴らしい料理の才能を持っている。フランス料理も学び才能を開花させる。コメディっぽくなっているので深刻に感じられないけれど異文化が対立する距離100フィートはとても遠かったろう。それを埋めたのはハッサンの才能ですべてが丸くおさめった。
諍いをなくすのは自分を認めてもらうのが一番とやさしく教えられた。ご近所と仲良くなれたら楽しい。仲良く仕事も家族も一緒だったらもっと幸せで楽しい。