バンクーバーの朝日

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バンクーバーの朝日

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レビューの数

86

平均評点

68.0(556人)

観たひと

792

観たいひと

110

(C)2014「バンクーバーの朝日」製作委員会

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 2014
公開年月日 2014/12/20
上映時間 132分
製作会社 フジテレビジョン=東宝=FNS27社(制作プロダクション フィルムメイカーズ)
配給 東宝
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット デジタル
メディアタイプ ビデオ 他
音声 5.1ch

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督石井裕也 
脚本奥寺佐渡子 
製作石原隆 
市川南 
プロデューサー稲葉直人 
菊地美世志 
撮影近藤龍人 
美術原田満生 
装飾石上淳一 
音楽渡邊崇 
録音加藤大和 
音響効果小島彩 
照明藤井勇 
編集普嶋信一 
衣裳デザイン宮本まさ江 
ヘアメイク豊川京子 
キャスティング元川益暢 
ライン・プロデューサー小沢禎二 
アシスタントプロデューサー梶本圭 
西原恵 
製作担当有賀高俊 
助監督増田伸弥 
スクリプター工藤みずほ 
VFXスーパーバイザー西尾健太郎 
企画協力テッド・Y・フルモト 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演妻夫木聡 レジー笠原
亀梨和也 ロイ永西
勝地涼 ケイ北本
上地雄輔 トム三宅
池松壮亮 フランク野島
佐藤浩市 笠原清二
高畑充希 エミー笠原
宮崎あおい 笹谷トヨ子
貫地谷しほり ベティ三宅
ユースケ・サンタマリア 堀口虎夫
本上まなみ 杉山せい
田口トモロヲ 松田忠昭
徳井優 前原勝男
大鷹明良 河野義一
岩松了 三宅忠蔵
大杉漣 江畑善吉
鶴見辰吾 トニー宍戸
光石研 井上安五郎
石田えり 笠原和子

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

戦前にカナダで差別や貧困と戦いながらフェアプレー精神を貫き人気を集め、2003年にカナダ野球殿堂入りを果たした日系人野球チーム『バンクーバー朝日』を描いた人間ドラマ。監督は「舟を編む」が第86回アカデミー賞外国語映画部門日本代表作品に選出された石井裕也。脚本は「おおかみこどもの雨と雪」の奥寺佐渡子。「ぼくたちの家族」でも石井監督と組んだ妻夫木聡が、製材所で働く日系二世の青年を演じる。ほか、「俺俺」の亀梨和也、「北のカナリアたち」の勝地涼、「漫才ギャング」の上地雄輔、「ぼくたちの家族」の池松壮亮ら野球経験者が集結。野球シーンは吹替えを使わず実際に俳優陣がプレーしている。フジテレビ開局55周年記念作品。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

20世紀初頭、多くの日本人が胸をふくらませ新天地カナダを目指し海を越えていった。しかし彼らに対する風当たりは厳しく、差別や辛い肉体労働、貧困を耐え忍んでいた。そんな中、日系二世が中心となりバンクーバーを拠点にした野球チーム『バンクーバー朝日』が結成される。フェアプレー精神を貫き巧みな戦術を用いてひたむきに戦う彼らは、やがて日系移民の希望となり、白人社会からも賞賛を得、激動の時代を照らす光となっていく……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2015年2月下旬 キネマ旬報ベスト・テン発表特別号

日本映画時評:第312回 安藤サクラの猛演を安心して見ることについて

2015年1月上旬号

UPCOMING 新作紹介:「バンクーバーの朝日」

「バンクーバーの朝日」:インタビュー 妻夫木聡

「バンクーバーの朝日」:インタビュー 石井裕也[監督]

「バンクーバーの朝日」:日本映画専門チャンネル『メモリーズ・オブ・「バンクーバーの朝日」』撮影現場ルポ

REVIEW 日本映画&外国映画 公開作20作品、60本の批評:「バンクーバーの朝日」

増刊キネマ旬報SPECIAL 秋の増刊号

試写室:「バンクーバーの朝日」

2014年4月上旬号

日本映画 NEWS SCOPE:CRANK IN, CRANK UP

2025/10/27

2025/10/28

25点

VOD/U-NEXT 


カナダに渡った日本人と、今の日本

ネタバレ

フジテレビが出資していることもあって、映画の出来としてはC級。はっきり言って愚作だ。
ただし、奥寺佐渡子さんのシナリオと、音楽ではなく“音”として薄っすら流れる使い方は良かったと思う。当時30代だった石井裕也監督にとっては、それなりに頑張った作品ではないか。演出はイマイチだが。(高畑充希を歌いながら泣かせるシーンは興ざめ。高畑充希さんの演技は素晴らしいのに、あの場面は不要だった。)

10年前に観たときは不愉快な存在に見えた佐藤浩市さんの父親役に、今回は妙なシンパシーを感じた。
娘(高畑充希)に文句を言われ大騒ぎするシーン。妻(石田えり)から「出ていけ!」と叱られ、律儀にお茶を飲んでから出ていく父親。このくだりが、なんとも日本的だと思う。
さらに、怪我した息子を心配して家に戻ると、家族が静かに食事をしているシーン。あの食卓の足元を映すショットなど、脚本で明示されていたのだろうか。印象的だった。

10年前なら、勤勉な日本人がカナダ人の迫害を受けながらも耐え抜いたことを、誇りに感じたかもしれない。
だが今、世界で日本人が多方面に活躍する一方で、軍事費を増やし戦争へ突き進もうとする政府、そしてそれを評価するキネ旬連載の落語家などを見ると、情けないほどこの国は腐っていると思う。
池松壮亮さん演じるホテルマンがカナダを離れ、戦争の時代に捕虜となった日本人たちをどう見つめたのか――その問いは今も続いている。

所詮、フジサンケイグループの資本で作られた愚作ではある。
だが、実話をもとにしたこのドラマが描く“問題”の本質は、まるで別のところにあるように思う。

2015/01/01

2025/06/21

60点

映画館/大阪府/イオンシネマ大日 


1900年代初頭にカナダで暮らす日本人がいたことを全く知らなかったので、題材としてはなかなか興味深かった。が、実話なこともあってか、全体的に盛り上がりに欠けたのが残念。そもそも、彼らがどれくらい野球に賭けているのかが見えてこない上に、メインとなるのは妻夫木聡演じる口ベタなレジー。チームのキャプテンなはずの彼の本音は最後まで語られず、ただ時の流れに身を任せているようにしか思えなかった。そんな中、一番印象に残ったのは池松壮亮演じるフランク。彼が特別な何かを語るわけではないけれど、カナダ人から見た日本人を一語で突き付けられた上に、帰国してすぐの徴兵はあまりに酷い。恐らく、親戚の言う仕事がそれだったのだろうけれど。ただ、バンクーバー朝日を応援する人たちが、揃ってコミカルだったのが救い。それにしても、宮崎あおい演じる教師の必要性がまるで分からず。

2021/09/16

2021/09/17

-点

VOD/Amazonプライム・ビデオ 


映画としては最低

○エピソードを連ねただけでストーリーが展開しているだけ。
○セントラルクエッションが弱い。よって映画に対する吸引力が弱い。
○枷があるように見えて、それが生かされてないストーリー展開。
○かすかにアーク(変化)が見えたのはレジー笠松(妻夫木聡)の父(佐藤浩市)だけ。
 主人公にアークがない映画なんて初めて見た。
○ほとんどの登場人物の個性が描かれておらずステレオタイプ。
○俳優の無駄遣い
○ドキュメンタリーで作ったほうがより感動できたのでは?
○フジテレビにも脚本が読めるプロデューサーはいるのに、こんな脚本にOKを
 出したプロデューサー、監督はひどい(この作品に関してだけだけど)
○日本人がらみの実話野球映画なら『KANO ~1931 海の向こうの甲子園~』のほうがまし。

2015/01/01

2020/03/17

60点

映画館/大阪府/イオンシネマ大日 


1900年代初頭にカナダで暮らす日本人がいたことを全く知らなかったので、題材としてはなかなか興味深かった。が、実話なこともあってか、全体的に盛り上がりに欠けたのが残念。そもそも、彼らがどれくらい野球に賭けているのかが見えてこない上に、メインとなるのは妻夫木聡演じる口ベタなレジー。チームのキャプテンなはずの彼の本音は最後まで語られず、ただ時の流れに身を任せているようにしか思えなかった。そんな中、一番印象に残ったのは池松壮亮演じるフランク。彼が特別な何かを語るわけではないけれど、カナダ人から見た日本人を一語で突き付けられた上に、帰国してすぐの徴兵はあまりに酷い。恐らく、親戚の言う仕事がそれだったのだろうけれど。ただ、バンクーバー朝日を応援する人たちが、揃ってコミカルだったのが救い。それにしても、宮崎あおい演じる教師の必要性がまるで分からず。

2015/01/14

2019/03/16

-点

映画館/東京都/TOHOシネマズ日劇 


今回の石井裕也は郷愁に埋没したか

バンクーバーの日系移民たちが生きた背景を、いかにも絵コンテ通りきっちりといい絵に仕上げた感じだが、石井裕也が描きたかったものが、時代なのか、日本人なのか、はたまた野球だったのか、どこか消化不良気味で最後までよく解らなかった。余韻として激動の時代にASAHIというチームが異国に存在したことへの郷愁は伝わったのだが。

2017/06/26

2017/06/27

90点

テレビ/有料放送/WOWOW 


野球

 個人的には野球はあまり好きではないのですが、やはり戦前の人たちの実際の話と知り鑑賞しました。

 第二次世界大戦前、日本人が各国に出稼ぎのように移民していったのは知っていますが、バンクーバーにも行っていたんですね。こういう人たちは人種差別や貧困で苦労したようですが、どこの人たちも持ち前の日本人気質で頑張っていたようですね。
 こういう作品を見ると本当に戦前戦後の日本人はすごいなぁと感心させられます。すべてが本当なのかは分かりませんが、こういう人たちのおかげで今の日本があるんだと痛感させられます。

 勉強になった作品でした。