若い子たちの反抗期は時に暴走する。
特に、ひとりではできないことも、グループ(組織)を作ると、その思い上がった“万能感”は加速するのが常だ。
この少女たちのグループが、一部のメンバーがどんどん過激になっていき、内部で軋轢を生み、犯罪にまで手を染めて崩壊していく様子は、なんだか日本の一時代前の「連合赤軍」とかと、似通っている感じがしてしまった。
それにしても、反男性社会や反資本主義を標榜するグループが、やっているのは、“女”を武器にした“美人局”で、スケベオヤジから金を巻き上げるとか、金持ち中年男を誘拐して身代金をせしめようとか、あまりに愚かしい行動ばかりで、危なっかしくて、観ていられなかった。
こんなんで社会は変わらないよ。
リーダー役のレイヴン・アダムソン、荒削りながら、可愛くもあり、小悪魔的なカリスマ性もあって、スターになる逸材かと思ったのだが、今作以外出演してる映画はないみたいで…なにかあったのだろうか?