愛の果てへの旅

あいのはてのたび|LE CONSEGUENZE DELL'AMORE|THE CONSEQUENCES OF LOVE

愛の果てへの旅

レビューの数

4

平均評点

75.9(15人)

観たひと

22

観たいひと

1

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル サスペンス・ミステリー / ドラマ
製作国 イタリア
製作年 2004
公開年月日 未公開
上映時間 102分
製作会社 Fandango, Indigo Film, Medusa Film
配給
レイティング
カラー カラー
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

パオロ・ソレンティーノ監督によるスタイリッシュな映像で物語るサスペンスドラマ。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

舞台はスイスの田舎町。高級ホテルで軟禁状態の生活を送っている初老の男ジオーラモ(トニ・セルヴィッオ)かつて会計士だった彼はマフィアの資金運用に失敗してしまい、このホテルの幽閉され世捨て人のような生活を送っていた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2023/08/18

2023/10/14

80点

その他/イタリア映画祭2023 オンライン配信 
字幕


イタリア映画祭2023の過去作オンライン配信。スイスのホテルで優雅に暮らす、イタリア人のジローラモ。冒頭の動く歩道のシーンだけで、本作がゆったりとした作品であることが分かる。が、約20年前の作品でも映像がスタイリッシュで、ジローラモ演じるトニ・セルヴィッロがとにかく渋い。口数が少なくても陰気には見えず、感情が見えない表情は逆に味となる。そして、徐々に見えてくるジローラモの実情。これまで生きながら死んでいた彼は、予想外に他者が気に掛けてくれていることを知り、少しずつ変わっていく。恋愛に不器用なところはご愛嬌で、彼女が来られなかった理由を分かっていたのかどうかが気になるところ。また、ラストが印象的な1本になったことは間違いなく、これまでとは逆に彼は死して生きたのだと思いたい。

2017/06/12

2017/06/12

85点

映画館/兵庫県/神戸アートビレッジセンター 
字幕


スタイリッシュな映像と語り口

ソレンティーノ・タッチとも言えるスタイリッシュな映像と語り口が、トニー・セルヴィッロの艶のある渋い演技でさらに味わい深い個性的なマフィア物になっている。死んでいた人生を死んで生かすラストが粋な余韻を残す。

2017/04/22

2017/04/23

80点

映画館/大阪府/第七藝術劇場 


複雑な思いを残すラスト。

ネタバレ

主人公がどういう人か、興味を引く前半。説明的な解説なしで主人公の過去が分かってくる。マフィアの資金を動かす仕事を続け、家族には見捨てられ、生きる理由を失った悲しさ。巨額の札束は自分が侮辱してしまった老夫婦に残し、自ら死ぬ道を選択する。

今や音信不通となった昔の親友が遥か山の鉄塔の上で、主人公を回顧する無常感と、それでも誰かの中に生きているという感動がない交ぜになるラストが独特。

2017/03/19

2017/03/19

75点

映画館/東京都/YEBISU GARDEN CINEMA 
字幕


愛がもたらす結果を軽んじてははならない

サスペンス作品であるのは間違いなさそうですが、事態の進展は極めてスローモーで、大半が同じ日常が繰り返されている様に思います。更に驚かされるのは、ラストに至っても、明快な解決またはエンディングが示された訳でもありません。
しかし、まるで環境映像のようなカメラワークと、本筋とは関係がある様には思えないセリフなど、何とも不親切な映画だろうと思ってしまいますが、それでいてその手法は心地よくもあり、セルヴィッロのとった行動も有りかなと思わされてしまう不思議な映画でした。